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2023年夏、東京オープンまで待ちきれない 元祖「ハリー・ポッター」スタジオツアーロンドン視察ルポ

 2020年8月末に閉園した「としまえん」の一部敷地に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が2023年夏にオープン。映画史上最も成功した作品のひとつである「ハリー・ポッター」シリーズや、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの映画製作の舞台裏を体験しながら、魔法ワールドの世界観にどっぷり浸ることができるウォークスルー型エンターテイメント施設だ。

外観=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

外観=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 同様の施設は、イギリス・ロンドンが元祖。2012年の開業以来、いまだに予約困難な人気ぶりだ。世界で2番目、アジアでは初となる「スタジオツアー東京」のオープンに先駆け、「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」を取材した。

 それは、ロンドンのベッドタウンとなっているワットフォード・ジャンクション駅からシャトルバスで15分くらいの場所にある。広々とした敷地に、映画スタジオそのままのような建物。バスの発着場からエントランスまでの間に、巨大な杖のオブジェが並んでいた。ハリー・ポッターやダンブルドア、ヴォルデモート、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのニュートの杖も!

 館内に入ったら、日本語に対応している「デジタルガイド」を受け取って(任意)、さっそくツアーを開始。“あの”扉が開いたら、そこはホグワーツ魔法魔術学校の大広間「グレートホール」。一気に魔法ワールドに引き込まれる。

 『ハリー・ポッターと賢者の石』のために建設され、その後、6作品のキーセットとして使用された。テーブルには夕食用に用意された食事、各寮の生徒の衣装なども展示されていて、ホグワーツ魔法魔術学校に入学できたような気分だ。

大広間=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

大広間=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 ホールを抜けると、広々としたスペースに、映画「ハリー・ポッター」シリーズで使用されたセット、衣装、小道具が展示されている。「ホグワーツ城内の動く肖像画」「グリフィンドールの談話室と男子寮」「秘密の部屋の扉」「マルフォイの館」「魔法薬学の教室」(スネイプ先生の部屋)、「プリベット通り四番地のダーズリー家」…、「映画で観たことがある!」という興奮と、映画では視認できない細部にこだわり抜いた展示の数々への驚き。

 「ダンブルドアの校長室」には、グリフィンドールの剣や組分け帽子が置いてあった。映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でハリーが初めてロンの家に来た時に見た光景を再現した一角では、映画のシーンさながらにタワシがフライパンを洗っていたり、包丁がニンジンを切っていたり、アイロンがけや編み物をする“魔法”を見ることもできる。

ホグワーツ特急が停車している9と3/4(9と4分の3)番線ホーム=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

ホグワーツ特急が停車している9と3/4(9と4分の3)番線ホーム=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 ハイライトは、現実世界とハリーたちの通う魔法芸術学校のあるホグズミード駅を結ぶホグワーツ特急が停車している9と3/4(9と4分の3)番線ホーム。映画のシーンのほとんどは、ロンドンのキングス・クロス駅で撮影されたが、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』の時に、駅のプラットフォームの一部がセットで再現された。列車の中を歩くことができ、シリーズを通して列車内で起きたさまざまなシーンを思い出させる小道具が展示されている。

 列車内のシーンはグリーンスクリーンの車内セットで撮影されており、ビジュアル エフェクト アーティストが車窓の景色を作り上げていた。実は、来場者もキャストが撮影中に行ったように車窓の景色を合成した写真撮影ができる(14 ポンド〜)。同様に、ほうきに乗ってロンドン上空を飛ぶグリーンスクリーン体験も人気がある。

■スタジオツアー東京を魔法ワールドファンのホームに

 ゴブリンのメイクやマスクの制作過程や、小道具・大道具を作るための模型なども展示されている。映画を観るだけではわからない裏側を見せることが、映画産業が「誰もが憧れる産業」「夢を持って働ける産業」として発展していくことにつながると考えているようだ。社会科見学の学生たちも見かけたし、映画の製作過程を学ぶ教育プログラムも整っているという。来年創立100周年のワーナー ブラザースの気概を感じるのだった。

 「ハリー・ポッター」シリーズや、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの小道具制作に携わってきた、造形美術監督のピエール・ボハナさんは、「小道具の企画・制作部門のスタッフは、『賢者の石』の時は15人くらいだったけど、映画が成功して、どんどんスケールが大きくなっていって、小道具の発注も増え、最後は50人くらいに膨れ上がっていた」と明かす。原作者のJ.K. ローリングや監督、プロデューサー、キャスト、その他いろんな人の意見を聞きながら、みんなのこだわりを一つの小道具に落とし込み、形にする。そうやって作った小道具の約3割は撮影で使われなかったり、全然映ってなかったりするが、それでも「これこそ自分が仕事をしている理由だ、と実感できる瞬間」に誇りを持つ。

造形美術監督のピエール・ボハナさん=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

造形美術監督のピエール・ボハナさん=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 「こうしたロンドンに展示されているものと全く同じものを作って、コンテナに詰めて日本に送っているんです。(立ち入って見ることができない)机の引き出しの中に入っているものまでね」と説明するのは、「スタジオツアー ロンドン」のプロジェクトの構想から携わり、「スタジオツアー東京」の立ち上げと開発を監督しているサラ・ルーツさん。

「スタジオツアー東京」の立ち上げと開発を監督しているサラ・ルーツさん=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

「スタジオツアー東京」の立ち上げと開発を監督しているサラ・ルーツさん=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 サラさんは「この施設は、魔法ワールドファンのホームであってほしいと思っています。映画の象徴的なセットや衣装、小道具などを展示することで、舞台裏や制作秘話に触れることで、より深く映画の世界に入り込んでもらえるのではないかと思っています。実際、感極まって、泣き出しちゃうファンもたくさん見てきました。そして、ファンのためのホームをもう一つ、東京にオープンできることをうれしく思っています」と話す。

 「スタジオツアー東京」は、本場ロンドンより施設の建物が大きく、よりスケールの大きなセットが組まれているそうだ。それも「ハリー・ポッター」シリーズの製作に携わったスタッフが来日して、セットを組み上げている。

 「自分の姿を動く肖像画にできるグリーンスクリーン体験をはじめ、ロンドンにはない、日本だけで見られるセットやインタラクティブ体験も複数用意していますが、詳しくはまだ秘密です(笑)」とサラさん。

ホグワーツ城の模型=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

ホグワーツ城の模型=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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 今回、11月中旬に取材したため、魔法ワールドのクリスマスを体験できたのはラッキーだった。「ホグワーツ イン ザ スノー」(2022年11月12日〜2023年1月15日)として、館内でウォークスルーできるセット「禁じられた森」、「ダイアゴン横丁」、「ホグワーツ城の模型」が、映画製作用の雪に覆われていたのだ。「大広間」も、「グリフィンドールの談話室と男子寮」もクリスマス仕様になっていた。

 ホグワーツ城の一日を再現した展示の前では、シリーズ全8作品を通してここで起きたさまざまな出来事(シーン)に思いを巡らせ、時間が経つのを忘れてしまったほど(集合時間に遅れて同行者たちに迷惑をかけた)。「デジタルガイド」を観ながら丁寧に回ると、時間はいくらあっても足りない。一度訪れたら、何度でも通いたくなる「ハリー・ポッター」の世界が、比較的通いやすい東京・練馬にできるなんて! 「としまえん」が閉園したのは残念だったけれど、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の開業が楽しみになってきた。

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. としまえん跡地のハリポタ施設「スタジオツアー東京」GMにイェンセン氏就任
  2. 2. としまえん跡地の「ハリー・ポッター」施設、2023年夏開業決定
  3. 3. 2023年夏、東京オープンまで待ちきれない 元祖「ハリー・ポッター」スタジオツアーロンドン視察ルポ
  4. 4. ユニバーサル・スタジオに新たな魔法の杖のコレクションが登場 各パーク限定の杖も
  5. 5. としまえん跡地の「ハリー・ポッター」施設、今夏開業に向けてツイッター開設

関連写真

  • 外観=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • 大広間の扉=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • 大広間=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • 動く肖像画と階段=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • グリフィンドールの談話室=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • ダンブルドアの校長室=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • グリフィンドールの剣=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • ダイアゴン横丁=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • ホグワーツ城の模型=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • マルフォイの館=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • 秘密の部屋の扉=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • 魔法薬学の教室(スネイプ先生の部屋)=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • プリベット通り四番地のダーズリー家=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.
  • ホグワーツ特急が停車している9と3/4(9と4分の3)番線ホーム=Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter (C)ORICON NewS inc.

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