『映画 聲の形』『けいおん!』『平家物語』などのアニメーション監督・山田尚子のオリジナル最新作『Garden of Remembrance』が、スコットランドにて開催された映画祭「Scotland Loves Animation(スコットランド・ラブズ・アニメーション)」でワールドプレミア上映され、キャラクター原案資料が初公開された。
『Garden of Remembrance』は、アネモネの花をテーマとして、「きみ」と「僕」と「おさななじみ」の3人の感情が揺れ動く様子を鮮麗に描いた短編作品。アニメーション制作はTVアニメ『平家物語』でもタッグを組んだサイエンスSARUが担当、キャラクター原案は漫画家・水沢悦子(漫画『花のズボラ飯』作画担当 ほか)、音楽は“可愛くてかっこいいピチピチロックギャル”として活動するシンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんが書き下ろした。
今年6月に開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のステージにて制作が発表され、「Scotland Loves Animation」でワールドプレミア(世界初上映)を飾った。2023年リリース予定。
「Scotland Loves Animation」は、2010年から今年で13年目を迎える日本のアニメーションに焦点を当てた映画祭。現地時間28日よりエディンバラの「Cameo Picturehouse」で『Garden of Remembrance』が上映され、その後のQ&Aセッションステージに山田監督が登壇。この作品が企画された経緯について監督は、最初のコンセプトは「音楽とアニメーションのコラボレーション」を考えるところから始まった、と明かした。
音楽を担当したラブリーサマーちゃんとの制作過程についての質問には、「(音楽とアニメーションを)同時に制作していきました」と回答。2人で出し合ったキーワードをまとめる形で監督が1つのポエムを作成、ストーリーの構造をラブリーサマーちゃんに説明するために監督がイメージとなるアニメーションを作成していったという。そのアニメーションを元にラブリーサマーちゃんが音楽のラフを作成、さらに監督がアニメーションを作り…と、2人で同時に制作していった過程が明かされた。
また作品の色彩が全体的にカラフルに描かれていることについて、監督はストーリーがシリアスで見る人によっては「少し悲しい、切ない物語」であると思ったためその分アニメーションは見る人の気持ちが悲しくならないように「まるでお菓子のようなポップで可愛い色を使った」とコメント。
作品のイメージをかたどっている「アネモネの花」については、「花言葉が作品に関係しているのか」という観客からの質問に監督は、「企画の当初はアネモネの花言葉が『愛』だったことにインスピレーションを受けたが、作品が完成した今となっては直接的な意味はなく、『ぼくときみのための花』だと感じている。また、使われている3色については赤が”きみ”、青が”ぼく”、紫が”おさななじみ”をそれぞれ表している」と明かした。
最後に制作秘話として、本作は監督とアニメーターたちとの間で「プロとしての作品というよりはアニメを作ることに憧れていた時を思い出して作ろう」ということを目標に制作に取り組んでいたことが語られた。
初公開されたキャラクター原案資料は、「きみ」と称されたギターを手にした茶髪の少女、「ぼく」と称された少年、「おさななじみ」と称された長髪眼鏡の少女の3キャラクターの姿が描かれている。
山田監督の直々の希望でキャラクター原案は水沢に託された。山田監督は水沢の描く女の子の魅力について6月に実施された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のトークステージで「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と高く評価しており、キャラクターデザイン制作時には「とにかくムチムチにしてください」というオーダーを重ねたという話もある。
山田監督は、TVアニメ『けいおん!』で2009年に監督デビューを果たした後、16年に公開された『映画 聲の形』では同年の日本映画全体の興行収入ベスト10入り、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞ほか名だたる賞を多数受賞、さらにアヌシー国際アニメーション映画祭にて長編コンペティション部門入選を果たすなど業界内外で注目のクリエイターの一人。
プレミア上映登壇後、山田監督は「スコットランドでのプレミア上映はとても緊張していたのですが、現地の方々にとてもあたたかく迎えていただけてホッとしました。上映中も、みなさん真剣に観てくださっていて、たまに笑いも起こったり、いろんな反応をしていただけてうれしかったです。すばらしいアニメーションを作ってくださったアニメスタッフと、最高の音楽を生み出してくれたラブリーサマーちゃんにたくさんの愛をお返ししたいです」と、コメントを寄せた。
「Scotland Loves Animation」でオリジナル最新作『Garden of Remembrance』が世界初上映。登壇後の山田尚子監督(C)Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会
『Garden of Remembrance』は、アネモネの花をテーマとして、「きみ」と「僕」と「おさななじみ」の3人の感情が揺れ動く様子を鮮麗に描いた短編作品。アニメーション制作はTVアニメ『平家物語』でもタッグを組んだサイエンスSARUが担当、キャラクター原案は漫画家・水沢悦子(漫画『花のズボラ飯』作画担当 ほか)、音楽は“可愛くてかっこいいピチピチロックギャル”として活動するシンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんが書き下ろした。
今年6月に開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のステージにて制作が発表され、「Scotland Loves Animation」でワールドプレミア(世界初上映)を飾った。2023年リリース予定。
音楽を担当したラブリーサマーちゃんとの制作過程についての質問には、「(音楽とアニメーションを)同時に制作していきました」と回答。2人で出し合ったキーワードをまとめる形で監督が1つのポエムを作成、ストーリーの構造をラブリーサマーちゃんに説明するために監督がイメージとなるアニメーションを作成していったという。そのアニメーションを元にラブリーサマーちゃんが音楽のラフを作成、さらに監督がアニメーションを作り…と、2人で同時に制作していった過程が明かされた。
また作品の色彩が全体的にカラフルに描かれていることについて、監督はストーリーがシリアスで見る人によっては「少し悲しい、切ない物語」であると思ったためその分アニメーションは見る人の気持ちが悲しくならないように「まるでお菓子のようなポップで可愛い色を使った」とコメント。
「Scotland Loves Animation」で山田尚子監督のオリジナル最新作『Garden of Remembrance』が世界初上映(C)Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会
最後に制作秘話として、本作は監督とアニメーターたちとの間で「プロとしての作品というよりはアニメを作ることに憧れていた時を思い出して作ろう」ということを目標に制作に取り組んでいたことが語られた。
初公開されたキャラクター原案資料は、「きみ」と称されたギターを手にした茶髪の少女、「ぼく」と称された少年、「おさななじみ」と称された長髪眼鏡の少女の3キャラクターの姿が描かれている。
山田監督の直々の希望でキャラクター原案は水沢に託された。山田監督は水沢の描く女の子の魅力について6月に実施された「アヌシー国際アニメーション映画祭」内のトークステージで「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と高く評価しており、キャラクターデザイン制作時には「とにかくムチムチにしてください」というオーダーを重ねたという話もある。
山田監督は、TVアニメ『けいおん!』で2009年に監督デビューを果たした後、16年に公開された『映画 聲の形』では同年の日本映画全体の興行収入ベスト10入り、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞ほか名だたる賞を多数受賞、さらにアヌシー国際アニメーション映画祭にて長編コンペティション部門入選を果たすなど業界内外で注目のクリエイターの一人。
プレミア上映登壇後、山田監督は「スコットランドでのプレミア上映はとても緊張していたのですが、現地の方々にとてもあたたかく迎えていただけてホッとしました。上映中も、みなさん真剣に観てくださっていて、たまに笑いも起こったり、いろんな反応をしていただけてうれしかったです。すばらしいアニメーションを作ってくださったアニメスタッフと、最高の音楽を生み出してくれたラブリーサマーちゃんにたくさんの愛をお返ししたいです」と、コメントを寄せた。
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2022/10/29