イタリアで開催された「第79回ベネチア国際映画祭」(8月31日〜9月10日)にて、クラシック部門(ヴェニス・クラシックス)に出品された鈴木清順監督の『殺しの烙印』4Kデジタル復元版が、アジア映画として初めて最優秀復元映画賞を受賞した。授賞式が行われた現地時間10日は、奇しくも日活110年目の創立記念日だった。
鈴木監督は、クエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュ、デイミアン・チャゼル、ポン・ジュノ、ウォン・カーウァイら多くの海外の監督からも熱く支持されており、その異才ぶりでは、最もワールドワイドな日本人監督の一人。
『殺しの烙印』(1967年)は、宍戸錠がクールな殺し屋を演じるスタイリッシュなハードボイルド作品。今月5日に行われた上映をは、クラシック作品としては珍しく満席となる盛況ぶりで、上映中は、宍戸が炊飯器から炊きたての米の匂いをかぐ名場面などいくつのもシーンで笑いが起こり、上映後は拍手喝采、上々の反響だったという。
現地で見届けた日活株式会社執行役員の林宏之氏は、「当社創立110周年を迎えるまさにその日に、アジア映画初の最優秀復元映画賞受賞という栄誉に浴し、これ以上の喜びはありません」と、コメントを寄せている。
ヴェニス・クラシックスは、2012年に設けられ、過去1年間に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた作品が選出される。日本映画はこれまでに『七人の侍』(黒澤明監督)、『お茶漬の味』(小津安二郎監督)、『山椒大夫』(溝口健二監督)、『無法松の一生』(稲垣浩監督)など、名だたる巨匠の作品の復元版が上映されてきた。今回のクラシック部門にはほかに、ジャン・ルノワール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、エドワード・ヤン、小津安二郎ら名監督たちの作品が出品されていた。
『殺しの烙印』4Kデジタル復元版は、11月3日より、東京・シネスイッチ銀座にて、日活110周年記念特集上映『Nikkatsu World Selection』の1作として上映される。
■日活株式会社 執行役員 林宏之氏のコメント(全文)
昨年の『(秘)色情めす市場』4Kデジタル復元版に続いて今年のヴェニス・クラシックスには本作と今村昌平監督『神々の深き欲望』4Kデジタル復元版の2作品が選出されておりましたが、当社創立110周年を迎えるまさにその日に、アジア映画初の最優秀復元映画賞受賞という栄誉に浴し、これ以上の喜びはありません。
現地での上映は大変盛り上がり、作品の内容はもちろんのこと、その高い修復技術にも注目が集まりました。また、今回新たにデザインしたポスターや配布したリーフレットも高い評価をいただきました。
鈴木清順監督や主演の宍戸錠さんをはじめ、本作に関わった偉大な先輩たちに改めて敬意を表したいと思います。
■監督プロフィール
鈴木清順(1923−2017 享年93歳)
東京生まれ。1943年に学徒出陣で応召。46年に復員し、48年に松竹大船撮影所の助監督試験に合格。中村登、岩間鶴夫などの助監督を経て、54年に製作を再開した日活に移籍し、野口博志に師事する。56年、『港の乾杯 勝利をわが手に』で監督デビュー。『野獣の青春』(63年)、『刺青一代』(65年)、『東京流れ者』(66年)、『殺しの烙印』など、独自の作風を確立すると、そのスタイルは<清順美学>と評されるようになった。『ツィゴイネルワイゼン』(80年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞、ベルリン国際映画審査員特別賞を受賞し、国内外にその名を轟かせた。
鈴木監督は、クエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュ、デイミアン・チャゼル、ポン・ジュノ、ウォン・カーウァイら多くの海外の監督からも熱く支持されており、その異才ぶりでは、最もワールドワイドな日本人監督の一人。
『殺しの烙印』(1967年)は、宍戸錠がクールな殺し屋を演じるスタイリッシュなハードボイルド作品。今月5日に行われた上映をは、クラシック作品としては珍しく満席となる盛況ぶりで、上映中は、宍戸が炊飯器から炊きたての米の匂いをかぐ名場面などいくつのもシーンで笑いが起こり、上映後は拍手喝采、上々の反響だったという。
現地で見届けた日活株式会社執行役員の林宏之氏は、「当社創立110周年を迎えるまさにその日に、アジア映画初の最優秀復元映画賞受賞という栄誉に浴し、これ以上の喜びはありません」と、コメントを寄せている。
『殺しの烙印』4Kデジタル復元版は、11月3日より、東京・シネスイッチ銀座にて、日活110周年記念特集上映『Nikkatsu World Selection』の1作として上映される。
■日活株式会社 執行役員 林宏之氏のコメント(全文)
昨年の『(秘)色情めす市場』4Kデジタル復元版に続いて今年のヴェニス・クラシックスには本作と今村昌平監督『神々の深き欲望』4Kデジタル復元版の2作品が選出されておりましたが、当社創立110周年を迎えるまさにその日に、アジア映画初の最優秀復元映画賞受賞という栄誉に浴し、これ以上の喜びはありません。
現地での上映は大変盛り上がり、作品の内容はもちろんのこと、その高い修復技術にも注目が集まりました。また、今回新たにデザインしたポスターや配布したリーフレットも高い評価をいただきました。
鈴木清順監督や主演の宍戸錠さんをはじめ、本作に関わった偉大な先輩たちに改めて敬意を表したいと思います。
■監督プロフィール
鈴木清順(1923−2017 享年93歳)
東京生まれ。1943年に学徒出陣で応召。46年に復員し、48年に松竹大船撮影所の助監督試験に合格。中村登、岩間鶴夫などの助監督を経て、54年に製作を再開した日活に移籍し、野口博志に師事する。56年、『港の乾杯 勝利をわが手に』で監督デビュー。『野獣の青春』(63年)、『刺青一代』(65年)、『東京流れ者』(66年)、『殺しの烙印』など、独自の作風を確立すると、そのスタイルは<清順美学>と評されるようになった。『ツィゴイネルワイゼン』(80年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞、ベルリン国際映画審査員特別賞を受賞し、国内外にその名を轟かせた。
2022/09/11