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映画『ビーバップのおっさん』主演・白井光浩インタビュー、共演の清水宏次朗に感謝

 80年代不良映画を懐かしく思う世代の間で話題の映画『ビーバップのおっさん』で、劇場公開商業映画初主演を果たす白井光浩のオフィシャルインタビューが到着。本作の企画や清水宏次朗と再共演が実現した経緯、見どころなどを語っている。

映画『ビーバップのおっさん』喧嘩っ早い藤元輝(テル)役で主演する白井光浩(C)ラフター

映画『ビーバップのおっさん』喧嘩っ早い藤元輝(テル)役で主演する白井光浩(C)ラフター

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 『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(1986年)で”城東工業のテル”こと藤本輝男を演じた白井と、『ビー・バップ・ハイスクール』で愛徳高校の加藤浩志(ヒロシ)を演じた清水が、本作では喧嘩っ早い藤元輝(テル/白井)と、女にモテる愛徳浩(ヒロシ/清水)に扮し、50代のおっさん2人を中心にアクションあり、笑いあり、涙ありの痛快人情活劇を展開。旧作へのオマージュ満載の本作の脚本は、落語協会新作落語台本・脚本募集で最優秀賞(2019年)を受賞し、本作が映画脚本デビューとなる落語作家の今井ようじ。監督は、無頼作品を多く手がける旭正嗣が務めた。

――本作出演のきっかけをお教えください。

【白井】プロデューサーさんに、私を主演に映画を撮りたいと言っていただきました。『ビー・バップ・ハイスクール』世代のプロデューサーですし、いつか私を取り上げてみたいというご希望を持っていただいていたみたいです。「ビー・バップ」は、作品全体のコンセプトとして、もちろん主役のお二人とヒロインの方をフィーチャーした映画ではありますけど、私に限らず、脇役も人気がある映画でした。

――本作に出演するにあたり条件などはあったんですか?

【白井】特に条件というものはありませんでしたが、思いはありました。清水宏次朗さんはご病気を患っていて、経緯をずっと見ていましたが、いつか復活してもらいたいという思いがあり、この作品の話をいただいた時に「ぜひ宏次朗さんと一緒に出演させていただき、俳優業再開のきっかけの一つになればうれしいです」とお話させていただきました。

――清水さんが『ビー・バップ・ハイスクール』で演じたヒロシは、白井さんにとってはどのような存在ですか?

【白井】「与太郎」シリーズでは、トオルとテルが中学校が同じで、高校で因縁を持って再会したという設定なので、ヒロシとテルには因縁みたいなものはないんですよ。「与太郎」シリーズでは全く触れ合っていなかったんで、本作は、いいおっさん同士のいいバディになっていて良かったと思います。

――清水さんとの共演はいかがでしたか?

【白井】非常に楽しかったです。『ビー・バップ』の時はそんなに絡みはなかったので、久しぶりというよりは初めてという感じだったんですが、宏次朗さんのお陰もあり、非常にやりやすかったです。

―――『ビー・バップ・ハイスクール』は1985年に1作目が公開されましたが、本作には、80年代に活躍された方が多数出演されています。80年放送の『3年B組金八先生』で「腐ったミカン」こと、不良生徒・加藤優を演じてブレイクした直江喜一さんは、白井さんにとってはどのような存在ですか?

【白井】中学校の時に、『3年B組金八先生』を再放送で見たんですが、直江さん演じる加藤が逮捕されるシーンは、コタツに潜り込みながら泣いた記憶があります。すごいなと思って。直江さんご自身が大好きだったので、本作でご一緒出来てすごくうれしかったです。

■80年代に爪痕を残した者同士でいい感じ

映画『ビーバップのおっさん』クライマックスの場面カット、藤元輝(白井光浩)、愛徳浩(清水宏次朗)(C)ラフター

映画『ビーバップのおっさん』クライマックスの場面カット、藤元輝(白井光浩)、愛徳浩(清水宏次朗)(C)ラフター

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――映画『湘南爆走族』(87年)で江口洋介さんと織田裕二さんと共に暴走族「湘南爆走族」メンバーでモヒカンがトレードマークの丸川角児役を演じた村澤寿彦さんが本作では丸川会長役を演じていますが、村澤さんはどのような経緯で出演されたのですか?

【白井】『ビー・バップ』の公開が終わったら、『湘南爆走族』が公開されたんです。1回か2回拝見したので、村澤さんのことはよく覚えていたました。3年前くらいにとあるイベントで共演したら、気があって、個人的に連絡をさせてもらうようになり、YouTube番組「テルチャンネル」に出演していただいたりしていました。本作では、『ビー・バップ』だけじゃなく、ほかの80年代のテレビ番組や映画のオマージュもしたかったので、「『湘爆』の村澤さん、いいじゃないですか」という話になりました。

――大映ドラマ『ヤヌスの鏡』(85年)で性格が豹変する主人公を演じた杉浦幸(みゆき)さんが、本作でも性格が豹変する丸川の美人妻を演じますが、どのような経緯で出演されたんですか?

【白井】直江さんや村澤さんと同じで、80年代のドラマや映画でインパクトが強かった『ヤヌスの鏡』の杉浦幸ちゃんにお願いしようという話になりました。杉浦幸ちゃんは、僕らの世代とってスーパーアイドルで、お会いするのは初めてでしたが、気さくで明るい方だと知ってびっくりしました。

 80年代に爪痕を残した者同士、いいおっさんといいおばさんになってますんで、いい感じで映画の撮影もプロモーションもやらせていただいています。映画の撮影中もいい感じの現場でしたし、今はプロモーションを皆で楽しくやらせていただいています。

――あまりネタバレはできませんが、ラストシーンの撮影では、清水さんはもらい泣きしてしまいそうだったとおっしゃっていましたが、演じていた白井さんはいかがでしたか?

【白井】クライマックスシーンについては、後から話を聞いてみると、スタッフや共演者の方たちは、「あの時は白井さんに近寄れない雰囲気だった」と言っていました。一発勝負だったのと、一番気持ちを乗せたいシーンだったので、すごく気持ちを集中していました。後から聞いたんですけれど、ラストシーンの撮影時には、宏次朗さんが、「テルの気持ちが入ってきてるんだから、みんな気を使ってやれよ」と周りの方たちに言って下さっていたみたいです。あの場面を作ってくれたのは宏次朗さんかもしれないです。

――完成した作品を見ていかがでしたか?

【白井】思った以上に楽しかったです。想像いていた以上にいい映画に仕上がっていました。色もカット割りもよかったですし、満足しています。

――本作の見どころはどこだと思いますか?

【白井】『ビー・バップ』にものすごいリスペクトを払ってオマージュをさせていただいた作品で、私たちの世代の人たちに観ていただけると、ハートをくすぐられるような方々が多々出ています。オマージュ作品なので、「与太郎」シリーズの一面も多々ある、笑いあり、涙あり、アクションありの人情活劇・娯楽映画です。

――読者にメッセージをお願いします。

【白井】それぞれの役者がそれぞれ喜びを持って精一杯撮影に挑んで、ものすごくいい映画ができ上がったと自負しております。家族愛、友情、涙、笑い、アクションと、非常に難しくない映画。ストレートにおっさんやおばさんたちの応援映画になっています。少しでもこの世知辛い世の中が元気になってもらえたら幸せです。よかったら見てやってください。

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