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篠山輝信、第31回『新人シナリオコンクール』でグランプリ受賞 賞金100万円は「母にプレゼントを」

 俳優・篠山輝信(38)が日本シナリオ作家協会の第31回『新人シナリオコンクール』で作品『島』が最高賞グランプリにあたる入選。17日に東京・学士会館で開催された授賞式に出席し、喜びを語った。

第31回『新人シナリオコンクール』でグランプリ受賞した篠山輝信

第31回『新人シナリオコンクール』でグランプリ受賞した篠山輝信

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 『島』は2022年4月4日発売の『月刊シナリオ』で発表。戦後の沖縄を生き抜いた姉妹と、自分の母親の死をきっかけに沖縄を旅する中年男性が自分のルーツを知っていくという、1つの家族の“血の物語”となっている。表彰を受けた篠山は壇上で「素晴らしい賞をいただきましてありがとうございました。率直にうれしいです」と笑顔。

 本作を書くきっかけは、昨年、新型コロナウィルス禍で在宅の時間が増え、オンラインでシナリオ講座を受講。自身の祖父が誰であるか知らないということに着想を得て書き始め「沖縄の本土復帰50年ということは頭の片隅にもない状態で書き始めたので、このタイミングになったのは偶然です」と語り、「(母の)南沙織の息子がたまたまシナリオを書くことになってそれが沖縄の話で、たまたまこうして賞をいただけるというのは、偶然だとは思います。母が50年前の沖縄本土復帰のタイミングで歌手デビューをし、シナリオを初めて書いて、なにか実力以上の大きなめぐり合わせの中で賞をいただいたと感じています」と不思議な縁を感じているという。

 授賞式後には、「緊張しました」と胸をなでおろし、「壇上に立って、自分が頑張ったんだなって感じ改めてこの賞の重みを感じました。名だたる脚本家先生たちのいるなかで、まさか自分がシナリオの賞で登壇することができるなんて」と感激していた。

 入賞賞金として100万円も手にしたが、「僕自身のルーツとか家族の話を書いたわけではないですけど、自分のルーツに着想を得て書いたので、両親、とくに母にプレゼントをと思います」と語っていた。「最終候補に残った作品がどれも面白くて、うまいんです! 今回、自分の実力以上の作品がたまたまできたと感じています」という篠山だが、今後も「書き続けていこうと思います!」と誓っていた。

また、第31回新人シナリオコンクール特別賞の大伴昌司賞として『R団地のミツバチ』を執筆したばばたくみ氏も入選受賞。第45回シナリオ功労賞授賞式も同時開催し、和泉聖治氏、中田新一氏(代理:藤山顕一郎氏)、古田求氏 故・石川雅也氏(代理:林誠人氏)4人が受賞した。

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