「少年A」が起こした神戸連続児童殺傷事件の被害者家族の25年を見つめたドキュメンタリー『ザ・ドキュメント 罪の行方 〜神戸連続児童殺傷事件 被害者家族の25年〜』が、カンテレであす20日深夜1時25分から放送される(関西ローカル)。被害者・土師淳(はせ・じゅん)君の父・守さんの今日までを振り返り、少年事件に対する社会の役割と責任について考える。 1997年当時は「犯罪被害者の権利」という概念がなく、遺族が情報を得たり、裁判で意見することができなかったという。守さんはその状況を変えようと、被害者の権利獲得と少年法改正を求める活動を現在も続けている。 加害者は7年で社会に戻り、ある時期からは毎年遺族に手紙が届くようになった。守さんは彼の贖罪(しょくざい)の気持ちを受け止めようとしたが、2015年に出版された告白本『絶歌』によって、両者の関係は断絶。「少年A」の両親の代理人として無償でサポートしてきた羽柴修弁護士の気持ちも裏切られることとなった。
2022/05/19