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ドキュメンタリー映画『オードリー ・ヘプバーン』手がけたのは27歳の女性監督

 銀幕で数々の名作を残し、世界中の人々に時を超えて愛される大スターである永遠のヒロイン、オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画『オードリー ・ヘプバーン』が、本日(6日)より劇場公開。本作の監督を努めた、27歳のヘレナ・コーン監督が、今この時代にオードリーの人生を描いた、その思いの丈を打ち明ける映像が解禁となった。

ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』(公開中)(C)Sean Hepburn Ferrer

ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』(公開中)(C)Sean Hepburn Ferrer

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 初主演作となる『ローマの休日』(1953年)でアカデミー賞を受賞、その後も『麗しのサブリナ』(1954年)、『パリの恋人』(1957年)、『ティファニーで朝食を』(1961年)、『マイ・フェア・レディ』(1964年)など、誰もが知る名作に出演し続け、銀幕のスターとして世界中から愛されるオードリー・ヘプバーン。

 ところが実生活では、幼少期に経験した父親による裏切り、ナチス占領下のオランダという過酷な環境で育った過去のトラウマ、奪われたバレエダンサーへの夢、幾度の離婚など、多くの悲しみと孤独を抱えていた。晩年は、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くし、慈善活動を通して大勢の人たちに癒しと救済をもたらし、自身についても「人生の最後に、自分のことを好きになれた」と語ったオードリー。

 本作では、過去の貴重なアーカイブ映像と近親者によるインタビュー映像をふんだんに盛り込み、彼女の知られざる人生と苦悩を描き出す。

 ヘレナ・コーン監督は、脚本家としても、監督としても、ミュージシャンとしても活躍するミレニアル世代を象徴するような多才な女性。これまでにも、短編劇映画や伝説的なカーデザイナーであるフランク・ステファンソンを描いた長編ドキュメンタリー映画を手がけたほか、ミュージシャンとしてソロシングルも発表してきた。オードリーの死後に生まれ、2022年を生きる彼女がオードリー・ヘプバーンの生き方に見出したメッセージとは?

 映像冒頭、オードリーについて「オードリー・ヘプバーンは私の知る限り、誰よりも弱さと強さを体現した人です。彼女は生涯で多くの困難に直面しましたが、愛と尊厳と気品で乗り越えました」と、語るヘレナ。

 オードリーのファンだったという母の影響を受け、その存在を知った彼女にとって、オードリーは子どものころからの“英雄”だったと明かしている。それは、恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、今でも何らかの形で戦い続けているから。彼女はこの映画を作るにあたり、美しさやファッションによって記憶されるオードリー・ヘプバーンではなく、過酷な過去を乗り越え、それ故に人生を賭して世界に愛を説き続けた本当の姿を知ってほしい、という思いを本作に込めた。

 オードリーの本当の姿を伝えるために、ヘレナはオードリーの女優時代の仲間だけでなく、息子や孫、家族ぐるみの付き合いをしていた友人らから、オードリーの極めてパーソナルな部分をひも解いていく。

 これまで多くを語られてこなかった戦時下でのつらく苦しい子供時代、父の裏切りと両親の離婚、二度に渡る結婚生活の破綻、世界中から称賛されていた美貌にすらおごりを持たず、コンプレックスを抱えていたという本音を明かした不安げな声…。劇中では、これまで知っているようで知らなかった“ひとりの人間”としてのオードリーの姿を見ることができる。そしてヘレナは、そんなオードリーの人生をひとつずつ紡いでいくことで、晩年、つらく苦しい過去を乗り越え、人生を価値ある美しいものとして享受していく、強くしなやかなオードリー・ヘプバーンをスクリーンに蘇らせた。

 映像内でも、「彼女はその人生の中で追ったトラウマを、美しく愛に満ちた方法で乗り越えました。私たちはこれを見習うべきです。人生はトラウマや苦難で決まるものじゃない。乗り越えれば美しいものに変えられるのです」と、オードリーの生き方そのものが今を生きる我々へ大きなメッセージになるという。

 ユニセフ親善大使として、自らの名声を武器に世界中の子どもたちに愛を注いだオードリー。彼女自身の肉声で世界に向けて投げかけられるメッセージも収められている。今回のドキュメンタリー映画の中で解き明かされるオードリー・ヘプバーンの生き様から、本当の幸せを見つけるヒントが見つかるかもしれない。

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  • ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』(公開中)(C)Sean Hepburn Ferrer
  • ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』(公開中)(C)Trinity Mirror / Mirrorpix / Alamy Stock

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