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勝地涼、完全ワンカットの生放送ドラマ初挑戦「すごくワクワクしています」

 俳優の勝地涼が主演、八嶋智人がナビゲーターを務めるフジテレビのスペシャルドラマ『生ドラ!東京は24時』が、3月31日深夜に放送(深0:25※関東ローカル)。脚本・演出を担当するのは新進気鋭の劇作家・奥村徹也氏(劇団献身)で、ドラマブロックも、完全ワンカット、全編生放送で届ける前代未聞の“生ドラ”企画となる。

スペシャルドラマ『生ドラ!東京は24時』に出演する勝地涼、八嶋智人(C)フジテレビ

スペシャルドラマ『生ドラ!東京は24時』に出演する勝地涼、八嶋智人(C)フジテレビ

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 本作の舞台は、深夜24時を過ぎた東京。日付が変わっても、この街は決して眠らない。コンビニで働いている人、会社で残業している人、夫婦げんかをしている人、今まさに泥棒に入ろうとしている人…時に人生が変わるドラマティックな瞬間が起こるかもしれない時間帯。そんな24時の東京に生きる市井の人の物語を、まさに「何が起こるかわからない」ワンカット生放送で描く。

 東京、24時30分すぎ。とあるカラオケ店の一室にて。座長・飯島(勝地)率いる「劇団大崎ベイビーズ」のメンバーが結婚式でやる余興を練習している。本番はあした。結婚するのは、劇団のかつての看板俳優だ。そこに当の新郎が駆けこんで来る。そして突如「結婚をとりやめにしたい」と言い出した。新郎から語られる新婦の衝撃的な過去。さらに、そこに新婦もやってきて事態は予想外の展開になる。

 今回の発表を受けて、勝地、八嶋がコメントを寄せた。

■勝地涼
――今作のオファーをお聞きになった際の感想は?
「言葉を選ばないで言うと、とんでもない企画を考えられたな、と(笑)。出演させていただくから言うわけではなく、生ドラマをずっとやりたいと思っていたんです。“連続ドラマで一部シーンを生放送”というのを、かつて、いち視聴者として見たことがあり、それがすごく楽しくて。さらに、昨年『志村けんとドリフの大爆笑物語』に出演させていただいたことで、生放送で演じることへの思いが強くなっていたので、そのタイミングでオファーを頂けたのでうれしかったです。僕の役者デビューはドラマでしたが、15、16歳くらいから舞台を観劇するようになって、17歳の時に蜷川幸雄さんの舞台を経験させていただいて。今の自分にとって、舞台は欠かせない存在です。そこで出会った監督や先輩たちから言われたことは“演劇で学んで、テレビに出てファンを増やして、また演劇に帰って来てほしい”ということ。だから、今回の企画に参加させていただけてすごくワクワクしています。また、演劇界もコロナ禍で大変な状況になっていますが、そんな中で人に興味を持っていただけるように、新しいチャレンジは必要なことだと思いますので、参加することができてうれしいです」

――ワンカット生放送という企画について
「今回いちばん大変だなと思うのは、ワンカットという点だと思います。今までワンカットの手法はいろいろな作品で用いられてきました。“ここ間延びしてる”“ここの表情が見たかったのに”なんて勝手なこと言っていましたけど(笑)、実際に参加する立場になると難しそうだなと感じています。監督やカメラマンが試行錯誤してくださる中で、役者の自分たちにできることは何かということを常に考えたいです。当然、カメラに写っていないところでは、位置どりをしたり、カメラマンを優先してよけたりする必要がでてきます。僕が古田新太さんなど先輩方に教わっていることは“稽古してきたことをやるのが本番”ということ。カメラの前では気持ちが繋がっているように見せながら、俯瞰(ふかん)で現場をとらえて臨機応変に対応していけることが今回のカギになると思います。ひとりではできない、皆さんと作り上げていく共同作業なので、しっかり稽古していきたいと思います」

――初タッグとなる奥村監督について
「やりたいことがたくさんある方だと思いますので、いい意味でぶつかって、腹を割ったコミュニケーションをとっていきたいです。このドラマのカットをかけるのは奥村監督なので、お互いに信頼し合って作り上げていけたらと思います」

――台本をお読みになって
「面白いです! 脚本や“大崎ベイビーズ”の設定資料を拝見して、奥村監督の経験、見てきた人々が描かれているのかなと感じました。劇団を大きくするためには外部の舞台にも出る必要があるけれど、呼ばれる劇団員と呼ばれない劇団員がいる。看板俳優が外部の舞台で忙しくて、本公演ができない。そんな環境の中で、役者を辞める人やフリーランスになる人もいる。ひとつの劇団にもいろいろな人がいて、いろいろな人生があると思うんです。僕は劇団に所属したことはありませんし、役者をやめようと思ったこともない。ただ13歳で今の事務所に入って、さまざまな節目のタイミングで役者を辞めていく、芸能界を去っていく人をたくさん見てきました。だから共感まではできないのかもしれないけれど、そういう人生に寄り添うことはできると思っています」

――視聴者の方にメッセージ
「僕としては、台本の面白さをちゃんと伝えたいです。個性豊かな役者さんがそろっているので今の段階でも面白いけれど、それは本来の台本が持っている魅力とは違うように感じているので、稽古でいろいろ試してみたいです。しかも今回は、ワンカット。少し不安ですけど、今回の見どころのひとつだと思いますので、ご期待いただけたらうれしいです。生放送なので何が起こるかはわかりません。だから、ミスや細かいことはあまり気にせず、新しいことにチャレンジする気持ちを大切に臨みたいです」

■八嶋智人
――今作のオファーをお聞きになった際の感想は?
「フジテレビ、思い切ったことをやるなぁ、と。今、ちゃんと椅子に座ってテレビをつけて見るという習慣が減ってきたと言われています。テレビはもともとドラマも含めて全部生放送だったわけですよね。僕ら演劇人としては、テレビドラマと生芝居というのは、すごくかけ離れていそうな気がするんだけど、それがひとつになった企画でうれしかったです。僕は生放送のテレビドラマに出演するのは初めての経験です。劇場で公演をしていてそれを配信生中継というのはありますけど、テレビではないですね。僕はガッツリとは出演しないですけど、勝地くんはじめ他の出演者の皆さんはすごいなと思います。劇場はお客さんが目の前にいるから、僕らは反応を感じながら演じられる。だからコロナ禍で、お客さんを入れずに劇場から配信をやったときに、結構みんなうろたえたんですよ。でも映像で芝居をするときはお客さんの反応がない。反応がないまま演じていくのは不安になる瞬間があると思いますけど、ランナーズハイのように、みんなが集中する瞬間があるんじゃないかなと期待しています。今回は『FNS歌謡祭』などを担当している技術チームが担当すると伺いましたが、不確定要素が多いものを撮っている人たちとの出会いも楽しみです。ドラマはいろいろなことを決めて撮りますけど、生でいろいろやっていくと、どうなるかわからない。台本通りやってと言われても、本番はどうなるか僕もわからないです(笑)」

――生放送について
「僕は番組ナビゲーターとして、まず、冒頭に出演します。僕が失敗すると、たいしたことない番組が始まると思われそうなのがこわいですね。勝地さんや出演者の皆さんはすごいことに挑戦しているわけだから。そう考え出したら、もう緊張し始めてしまって。だから今日稽古場を少しのぞかせていただいて“俺、演劇界の先輩だぞ”みたいなマウントをとって気持ちを落ち着かせようと。実に小さい男です(笑)。稽古場は、座長の勝地くんを中心に、それぞれのキャラクターについて“こういうパターンはどう?”“ああいうのもいいね”なんて話し合っていてすごく健全でいい現場だなと思いました」

――主演・勝地について
「僕は、俳優は良いことも悪いことも、何でも経験したほうが良いと思います。最近の勝地くんはたくさんの経験をして、いろいろな角度から物事をとらえられるようになっているんだなぁと感じています。すごく頼もしい存在なんですが、昔貸した水着はいつ返してくれるんだろう(笑)。奥村監督とは、今回初めてお会いしたんですが、実は早稲田大学の演劇サークルの後輩で。今回、作品に呼んでいただけてうれしかったですね。演劇、テレビドラマ、映画の脚本を書いて制作していらっしゃると伺ったので、僕にも家族がいますので今後ともよろしくお願いします(笑)」

――視聴者の方へメッセージ
「あまり見たことのないことがテレビの箱の中で起こります。同じ時間を共有するというライブ感にお付き合いいただくと、見終わった後に僕らと一緒に何かをやり遂げたなと感じていただけると思いますので、楽しみにしていただきたいです。そして放送後は、FODで反省会を生配信でやります。ご覧いただいて“あしたも頑張ろう”と元気になっていただければうれしいですし、一緒に楽しんでいただけたらと思います!」

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  1. 1. 勝地涼、完全ワンカットの生放送ドラマ初挑戦「すごくワクワクしています」
  2. 2. ハラミちゃん、生放送ドラマで生演奏「前代未聞のチャレンジを楽しみにして」

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