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岩波ホール最後の上映作品、『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』予告編

 今年7月29日をもって閉館することになった、東京・岩波ホールでの最後の上映作品が、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の新作『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』に決定。6月4日より公開される。岩波ホールからのメッセージを載せた予告編、配給会社からのコメントが到着した。

岩波ホールでの最後の上映作品となるヴェルナー・ヘルツォーク監督の新作『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』6月4日〜7月29日まで

岩波ホールでの最後の上映作品となるヴェルナー・ヘルツォーク監督の新作『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』6月4日〜7月29日まで

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 岩波ホールは、ミニシアターの草分けとして親しまれ、“埋もれた映画”の上映運動「エキプ・ド・シネマ」で65ヶ国、274作品を上映してきた名劇場だったが、54年の歴史に幕を下ろすことになった。

 最後の上映作品となる『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』は、彗星のように現れこの世を去っていったイギリス人作家ブルース・チャトウィン(1940-1989年)の没後30年に、生前チャトウィンと親交を結んだヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリー。

 ヴェルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリーが劇場公開されるのは、2012年の『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』以来10年ぶり。岩波ホールでヘルツォーク監督作を公開するのは、1983年の『アギーレ・神の祈り』以来、39年ぶりとなる。

 ヘルツォーク監督は、パタゴニアや中央オーストラリアのアボリジニの地など、チャトウィンが歩いた道を自らもたどり、チャトウィンが魅了された「ノマディズム/放浪」という、人間の存在の根底にある大きな概念を探究する旅に出る。

 旅人で作家のブルース・チャトウィンは、幼少の頃、祖母の家のガラス張りの飾り棚にあった“ブロントサウルス”の毛皮をきっかけに、先史時代や人類史に関心を抱いた。美術品の蒐集家、考古学の研究生、ジャーナリストと、さまざまなフィールドで非凡な才能を発揮したチャトウィンが最終的に選んだのは自らの足で旅をしながら小説を書く人生だった。

 南米を旅し、デビュー作「パタゴニア」を書き上げたチャトウィンは、その後、アボリジニの神話に魅せられ、中央オーストラリアを旅した。当時は不治の病だったHIVに感染し、自らに訪れる死を悟ったチャトウィンは、死に近づいたアボリジニが生を受けた地に帰還するように、自らの死に方を探りながら「ソングライン」を書きあげた。映画は、一枚の毛皮から始まったチャトウィンの旅がユーカリの木陰の下で終わるまで、その過程で交差した人々のインタビューを交えながら、全8章、ヘルツォーク監督自身のナレーションでつづられていく。

 配給会社・サニーフィルムは「動かずしてあらゆる情報を簡単に入手することができる今の時代に、未知との遭遇を求め旅の中に自らの生き方を探した作家チャトウィンのドキュメンタリーを公開することに大きな意義を感じています。“自分の足で歩き、見て、感じる”ことの大切さを伝える本作品が、今まさに新たな一歩を踏み出そうとする多くの方々にヒントと勇気を与えてくれる事を心より信じています。世界の映画と共に半世紀以上旅をしてき偉大な劇場で是非本作品をご覧いただけたら心よりうれしく思います」と、コメントを寄せている。

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