ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー監督、細田守オマージュを本人に報告 スペシャル対談


 ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で11日より独占配信されるディズニー&ピクサーの新作『私ときどきレッサーパンダ』のドミー・シー監督と、日本を代表するアニメーション映画監督の細田守のオンライン対談が実現。その模様を収めた映像と細田監督直筆イラストが解禁となった。『私ときどきレッサーパンダ』の主人公メイと『竜とそばかすの姫』のベルが出会う”夢のような一コマが描かれている。

細田守監督直筆イラスト=ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のメイと『竜とそばかすの姫』のベル

細田守監督直筆イラスト=ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のメイと『竜とそばかすの姫』のベル

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 『私ときどきレッサーパンダ』は、母親の前ではいつも”マジメで頑張り屋”のいい子に振る舞い、友達とハメを外して遊ぶこともある明るい自分を母親に秘密にしているティーンエイジャーのメイが、ある出来事をキッカケに自分を見失い、モフモフなレッサーパンダになってしまう、ユニークな設定の物語。

 ドミー・シー監督は、ピクサーの短編アニメーション『Bao』で第91 回アカデミー賞短編アニメーション賞をアジア系女性として初めて受賞。先日行われた本作のワールドプレミアで、ピクサー・スタジオのトップであるピート・ドクター(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)も「彼女の脳内はすごく不思議で独特。この映画は、まさにそんな彼女独特な才能が反映され、でも同時に誰にでも訴えか
ける普遍的な映画にもなっている。ピクサー映画ながら、そこにひとつ捻(ひね)りが利いている」と本作に太鼓判を押す。

 イマジネーションあふれるピクサーの中でも誰にも真似できないようなアイデアを持つドミー・シー監督が、尊敬するアニメーション監督の1人に挙げていたのが、映画『竜とそばかすの姫』(21年)が記憶に新しい細田守監督。ドミーは短編『Bao』で、細田監督が長編『未来のミライ』で「第91回アカデミー賞」(2019年)にノミネートされた、授賞式の会場で出会い、親交を深めたという。

『竜とそばかすの姫』の細田守(左)、ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のドミー・シー監督(右)の対談が実現(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『竜とそばかすの姫』の細田守(左)、ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のドミー・シー監督(右)の対談が実現(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

写真ページを見る

 解禁された映像では、久々に細田監督と対面したドミーが「またお会いできるなんて、うれしいです!」と感激する様子から始まる。すでに映画を観たという細田監督は、「映画の完成おめでとうございます。あなたにしかできない作品をつくりましたね。素晴らしかったです」と祝福し、「CG アニメーションの表現の歴史を変えていくチャレンジが素晴らしく、ストーリーもあなたにしかできないことをやっている。表現と手法の両方を一致させたこの映画は、ピクサーの歴史の中でも革命的なことではないかと思いました」と大絶賛。さらに、「今までなかったいろんなことを成し遂げ、新しい世代として、この作品をつくったことは歴史的なことだと思う」と、本作に“新時代の到来”を感じたよう。

 大絶賛の細田監督のことばに照れながらもドミーは「これまでに若い女の子が参考にできる女性の成長を描いた作品にあまり出会えませんでした。だからこそ、この作品をつくりました。子どもの頃から、日本のアニメもディズニー作品も好きでした。私の作風はそれぞれのミックスで、この映画にもそれを反映させたかったのです。主人公のメイも双方の魅力を持ち合わせていて、彼女を通して、さまざまなことが表現できました」と語る。

ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』3月11日よりディズニープラスにて独占配信(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』3月11日よりディズニープラスにて独占配信(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

写真ページを見る

 さらにドミーは「実は細田監督の『時をかける少女』に影響を受けたシーンもあるんです」とオマージュしたことを告白。「アニメーションはまだまだ表現の可能性がたくさんある素晴らしい技法だと思う。これからも僕らはアニメーションの新しい表現について挑戦していきたいし、ドミー監督の活躍にも期待したい」と細田監督がエールを送り、対談を締めくくった。日米トップクリエイターがアニメーションの“今”を語る濃密な対談となった。

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. ディズニー&ピクサー新作『私ときどきレッサーパンダ』特報解禁
  2. 2. ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』劇場公開やめて配信に変更
  3. 3. ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』日本版新ビジュアル
  4. 4. ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』日本版声優に佐竹桃華&木村佳乃
  5. 5. もう中学生、思春期は「本当にいろんなことで悩んでました」 ディズニー&ピクサー作品に特別出演
  6. 6. Da-iCE、ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』日本版主題歌&声優も
  7. 7. ディズニー&ピクサー新作、「セーラームーン」「らんま」「フルバ」から影響
  8. 8. ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』日本版声優に関根有咲、れいみ、田村睦心、花江夏樹ら
  9. 9. ディズニー&ピクサー新作で「日本のアニメの影響」探し 『ONE PIECE』も参考に
  10. 10. 『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー監督、細田守オマージュを本人に報告 スペシャル対談
  11. 11. 『私ときどきレッサーパンダ』見た目が変わっても態度を変えない親友たちが最高な本編映像
  12. 12. ビリー・アイリッシュ&フィニアス・オコネルが楽曲提供した“ボーイズグループ”の魅力
  13. 13. 『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー監督「不器用な思春期を描いた」と自信

▼ その他の流れをもっと見る

関連写真

  • 細田守監督直筆イラスト=ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のメイと『竜とそばかすの姫』のベル
  • 『竜とそばかすの姫』の細田守(左)、ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』のドミー・シー監督(右)の対談が実現(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • ディズニー&ピクサー『私ときどきレッサーパンダ』3月11日よりディズニープラスにて独占配信(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索