フジテレビは7日、オンラインで4月期の改編会見を開いた。新設するドラマ枠「水曜夜10時」について、その狙いを明かした。第1弾として、俳優の間宮祥太朗が主演を務める『ナンバMG5』（ナンバエムジーファイブ）が4月13日よりスタートする。

　編成部長の中村百合子氏はドラマ改編のポイントとして「水曜10時が、新たしい。〜New Hero誕生〜」とし、「この枠のコンセプトは『New Hero』。男性俳優主演でさまざまなタイプのヒーロー像をビビッドに描いていくドラマをラインアップしていきたい」と説明。5つ目のドラマ枠になるが、よりコンセプチュアルにすることで既存枠と差別化を図り、視聴者に深く刺さるエキサイティングなドラマを用意する。若年視聴者層を意識しており「配信戦略にもかなう枠になっていける。外部プラットフォームとの連携、映画化連動などさまざまな仕掛けにもトライし、期待感を生み出せる枠を目指す」とした。

　その同枠の第1弾として間宮主演の『ナンバMG5』（ナンバエムジーファイブ）を放送する。今までのヤンキードラマとは違い、筋金入りのヤンキー一家「難破（なんば）家」の次男・剛（つよし／間宮）が、実は「ヤンキーをやめたい」「普通の高校生になりたい」と、家族に内緒で健全な高校に入学するという＜高校“逆”デビュー＞物語だ。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズなどで知られる本広克行監督。

　担当プロデューサーは「久々にフジテレビで学園ドラマがつくれることをうれしく思う。今多いとされるお仕事者とは違う、新しいジャンルの開拓に挑めれば」と力強く意気込んだ。「間宮さんには一人二役に近い役柄に挑戦してもらう。衣装合わせで特攻服に学ランで恥ずかしそうにしていた」と明かしつつ、「主人公が巻き起こす、コメディーでもありヒューマンでもある。笑って泣けるものの代名詞になる作品になればと思っています」と語った。