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仲万美、鬼束ちひろとCoccoの曲を聴いて役作り 映画『偽りのないhappy end』インタビュー

 連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)でドラマデビューし、CMを中心に活躍中の鳴海唯と、マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約1年半同行し、舞台Rock Opera『R&J』ではヒロイン役を演じた仲万美がダブル主演を務める映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)より、仲のオフィシャルインタビューが届いた。

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

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 本作は、“行方不明になった妹を探す”中で知り合った二人の姉、エイミ(鳴海)とヒヨリ(仲)。やがてヒヨリの妹が遺体となって見つかる。いなくなって初めて妹のことを何も知らなかったと気づいた二人の姉が、共に真相を捜すミステリーをベースに、その心の揺れを丁寧に描く。監督・脚本は、2011年の『ヒミズ』から10年間、園子温監督のほとんどの作品の助監督を務め、園監督に師事してきた松尾大輔。満を持して、本作で長編映画監督デビューを果たす。

――本作出演の経緯をお教えください。

【仲】オファーがあり、台本を読んだらすごく面白かったんです。今までの自分のお芝居と全然違う挑戦だったので、「ぜひやってみたいです」とお話をして、出演が決まりました。

――演じたヒヨリはどんな女性だと思いましたか?

【仲】よっぽどのことがあるから彼女も大声を出したりわめいたりできるんだと思うんですけれど、すごく強い子だなと思いました。自分自身も強いところはありますが、彼女ほどではないです。

――松尾監督とはヒヨリについて、イン前にどのような話をしましたか?

おしゃれをしている役だったので、きっとデザイナーさんなのか、ファッション関係で、名前が出ている人なんじゃないかなという話をしました。
リハーサルの時に、「この映画はこうなんだ」という熱いお話をしていただきました。現場は、基本ピリピリとした緊張感がある現場でした。ニュアンスをちょっと変えるというのはあったんですけれど、あまり「違う」ということはなく、「自分で考えなさい」ではないですけれど、「もう少し違うやり方でやってみようか」という感じだったので、「もっと引き出さなきゃ」と思った現場でした。

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

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――ヒヨリの妹とのシーンは本編にはないですが、妹への想いは、どのように作っていきましたか?

【仲】2つ上に姉がいて、すごく仲が良いので、妹なりに考えて照らし合わせました。自分のお姉ちゃんはここまでやらないだろうなと思いましたが。(笑)

――演じたヒヨリは、もう一人の主人公のエイミと違い、本作の登場時点から妹が既に行方不明になっていて、楽しいシーンはなかったかと思いますが、演じていてつらくなかったですか?

【仲】すごくつらかったです。(笑)スタートからずっと怒っていて、どんどん崩れていって、泣いて、という感じだったので、カメラが回っていない時も引きずっていました。鬼束ちひろさんとCoccoさんの曲を永遠とリピートして、入り込んでいました。

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

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――ヒヨリが記者と湖で対峙するシーンは迫真の演技でしたが、撮影の裏話はありますか?

【仲】お芝居を含め、人生において胸ぐらを掴んだことがなかったので、「胸ぐらってどうやって掴むんですか?」というところからでした。お芝居もお芝居で、叫んでいて、頭の中も混乱しているので、首とかをひっかいちゃったのではないかというくらい思いっきりやらせていただきました。「もっとやっていいよ。気にしないから」と言ってくださったので、自分でも歯止めが利かなくなっているのはやっていてわかりました。

――ヒヨリが下着姿でナイフで脅すシーンもすごい迫力でしたが、撮影の裏話はありますか?

【仲】結構緊張しました。人に突撃するというのもやったことがなかったですが、緻密に指示していただいたので、冷静にできたかと思います。カトウシンスケさんは、リハーサルの時から足を引きずって入り込んでいらっしゃいました。

――「妹は自殺なんてしない」と言っていたヒヨリが、実は妹のことはわからないというのが、家族や親しい友人などが行方不明になってから直面する現実を描いているように思いましたが、その葛藤についてはどのように感じましたか?

【仲】もどかしいなと思いました。もっと心も物理的にも近かったらわかっていたこともあったんだと思うんですけれど、亡くなってから知るのは、「離れていたんだから当たり前だよ」とも思います。「遠い存在だったんだろうな」と悲しく、もどかしくなりました。

映画『偽りのないhappy end』(12月17日より全国順次公開)主演の仲万美 (C)2020 daisuke matsuo

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――風俗店の壁一面の行方不明者の写真に囲まれた時は、偽物と分かっていても、気味が悪いものでしたか?

【仲】めちゃくちゃ気味が悪かったです。現場に入った途端、「怖い怖い怖い怖い!」って鳥肌が立っちゃいました。それを背に座ると、すごく視線を感じるんです。フェイクの写真でしたが、実際だったら、こんなところには堂々と座れないと思いました。

――本作の見どころはどこだと思いますか?

【仲】一方(ヒヨリ)は最初怒っていたのが壊れて泣き崩れ、一方(エイミ)は、優しい静かな子だと思っていたら、凶変していく、人がどんどん壊れていく姿はとてもリアルだし、見どころだと思います。

――読者にメッセージをお願いします。

【仲】これを見てきっと悲しかったり、もどかしかったり、悔しかったり、辛かったり、いろんな感情があると思うんですけれど、これがハッピーエンドです。皆、幸せに向かって走っていると思うんですけれど、『偽りのないhappy end』というのをぜひ劇場で体感してほしいです。

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  1. 1. 鳴海唯&仲万美W主演、映画『偽りのないhappy end』予告編
  2. 2. 仲万美、鬼束ちひろとCoccoの曲を聴いて役作り 映画『偽りのないhappy end』インタビュー

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