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濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』カンヌでW受賞 コンペにはずみ

 フランスで開催中の「第74回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品された濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、同映画祭の独立賞のひとつである「国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)」と「AFCAE(アフカエ)賞」のダブル受賞を果たした。これまで、これらの受賞に加えて、主要賞の受賞を果たしてきた作品も多いだけに、目前に迫った現地時間17日午後7時25分(日本時間18日午前2時15分)からはじまる授賞式で発表される主要賞の結果に、期待が高まる。

第74回カンヌ国際映画祭で「国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)」と「AFCAE(アフカエ)賞」をW受賞した『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督(C) Kazuko WAKAYAMA

第74回カンヌ国際映画祭で「国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)」と「AFCAE(アフカエ)賞」をW受賞した『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督(C) Kazuko WAKAYAMA

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 国際映画批評家連盟賞は、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって選ばれ、1946年から授与されている賞で、日本映画としてはこれまで小栗康平監督『死の棘』(90年)、諏訪敦彦監督『M/OTHER』(99年)、青山真治監督『EUREKA』(2000年)、黒沢清監督『回路』(01年)が受賞。日本映画の受賞は、黒沢清監督『回路』以来20年ぶりの快挙となる。※()は受賞年

 また、AFCAE賞はフランスの独立興行主たちの連合組織AFCAEにより選ばれ授与される賞で、2019年に設立された。これまで、パルムドール受賞作のポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』(19年)などが受賞している。

 本作のワールドプレミアとなった公式上映後には、「悲しみと再生について描いた、深い感動の物語」(Variety)、「濱口監督は、この映画で世界的な才能の持ち主であることを証明した」(Little White Lies)、「ラストシーンは、この映画祭で目にした中で最も美しいものの1つだ」(Videodromo)など、海外メディアの絶賛レビューが相次ぎ、さらにはScreen International 誌が掲載する各国の批評家たちによる「星取表」では4点満点中3.5という『パラサイト 半地下の家族』 以来の断トツのハイスコアで、最後まで首位を独走。主要賞受賞を期待する根強い声が各国の批評家やメディアであふれる中での、国際映画批評家連盟賞とAFCAE賞の受賞となった。

 映画『ドライブ・マイ・カー』は、俳優の西島秀俊が主演、村上春樹の短編を映画化した上映時間179分の大作。俳優であり演出家の家福(西島)は、愛する妻・音(霧島れいか)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦透子)と出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごす中であることに気づかされていく――。8月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷(東京)ほか全国で公開。

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