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桜井玲香、映画初主演 大人になりきれない20代女子、等身大で演じる

 元乃木坂46で女優の桜井玲香が映画初主演を飾る『シノノメ色の週末』が、今秋に公開されることがわかった。「映画初主演、ということでどうなることかと不安もありましたが、やはり周りの方々にたくさん支えていただき、みんなで一緒に作品を作れたことが不安より、楽しい記憶となりました」と、自信を持って撮了を報告した。

映画『シノノメ色の週末』2021年秋公開 (C)2021「シノノメ色の週末」製作委員会

映画『シノノメ色の週末』2021年秋公開 (C)2021「シノノメ色の週末」製作委員会

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 本作は、取り壊されることが決まった母校・篠の目女子高校の校舎で、在りし日の思い出をたどるために、数年ぶりに集まったシノノメ女子元放送クラブの3人――大人になりきれない20代女子たちの、等身大の物語。

 女子校出身、自分の学生時代なんて、世の中で言われてるほど尊くもないし、あまり興味もないし、正直忘れていた。とにかくいま目の前に起きている仕事での人間関係とか、お給料にやや見合わない今月のクレジットカードの引き落とし、結婚、漠然とある”女性らしさ”との距離感…そうしたものの方が、自分にとってのリアルだった。そんな中、取り壊されることになった母校で再会した3人。昔の女子校生活を思い出しながら、互いに現在の不満をぶつけあい、週末の度に何度も校舎を訪れるようになる。

 主演を務める桜井は、2012年にアイドルグループ・乃木坂46一期生としてデビューし、グループ初代キャプテンとしてメンバーやスタッフ、ファンから愛され人気を博すなか、19年9月に卒業。卒業後は女優として活動。数々の舞台に出演し、力をつけてきた。

 本作では、高校時代は読モをしていてイケてるグループの中にいた大月美玲を演じる。今は、モデル事務所に所属しているが、仕事は順調とはいえない。性格的に媚びるのが苦手で、黙っていれば可愛いとよく言われるキャラクター。桜井自身の持つ天真爛漫さや強さ、そしてその中に隠された繊細さが役に投影され、スクリーンに映る姿にリアリティがある。

 監督は、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』(18年)が国内外で高い評価を受けた新鋭・穐山茉由。桜井について「真っ直ぐさと器用でいて不器用な人間らしさが、美玲というキャラクターに命を吹き込んでくれました。観てくれた方へ彼女たちの魅力が届きますように」と、太鼓判を押していた。

 共演は、今泉力哉監督作品『mellow』ほか数々の映画やドラマに出演し、ナチュラルで飾らない明るさや、大人可愛い雰囲気で人気を集める岡崎紗絵。高校時代には放送クラブの部長を務める真面目であまり目立たない生徒だったが、大学時代から垢抜け、現在は大手広告代理店の子会社で働く「まりりん」こと一ノ宮まりを演じる。

 そして、モデルやタレント、アーティストとして、無邪気な明るいキャラクターで幅広く活躍し、映画やドラマにも多数出演、NHK連続テレビ小説『おちょやん』では、主人公・千代の亡くなった母・サエを演じ、その存在感や魅力が評判を集めた三戸なつめが出演。写真家を目指していたが挫折し、実家暮らしで教育関連のお堅い事務職をしている。実は廃虚オタクで、篠の目女子の取り壊しを聞きつけ2人を誘い出す「アンディ」こと安東雅美を演じる。

 桜井は「撮影期間は短くも、とても濃い時間でした。岡崎紗絵ちゃん、三戸なつめちゃんのお二人がとても素敵な方々でずっと笑っていた気がします。映像にもその様子が表れていて、観てくださった方にも伝わるんじゃないかと思います」と手応え。

 タイトルの「シノノメ」は、学校名「篠の目」であり、夜明け前に茜色にそまる空を意味する「東雲」のことでもあり、「クラブのメンバーで夜中にスタンバイして東雲を見に行くシーンがあったのですが、とっても力強い光景で感動した事を今も鮮明に覚えています」と桜井が語っており、どんなシーンになのか期待が高まる。

 このほか、まりりんの仕事仲間であり、美玲がオーディションを受けたこともある広告代理店のプランナー・上川龍之介役で工藤阿須加が出演。シノノメ女子週末クラブの自分たちだけの世界に、まりりんが男を踏み入れさせたことで波紋が起きる。

 さらに、新しい時代をサバイブしていく多様な女の子のロールモデルを発掘するオーディション「ミスiD 2019」でグランプリを獲得した中井友望が、篠の目女子高校最後の学生・杉野あすか役として出演。彼女のまとう神秘的な空気がスクリーンで異彩な輝きを放つことだろう。また、数々の映画やドラマなどに出演し日本映画に欠かせない存在となっている山田キヌヲが、パタンナー・酒井役として出演する。

 穐山監督はこれまでに、『ギャルソンヌ 2つの性を持つ女』(17年) や『月極オトコトモダチ』、『嬉しくなっちゃって』(19年)、『蒲田前奏曲』(20年、若手4監督による連作のうち一編を監督)といった自主映画や短編映画などを発表し、本作が長編商業映画初作品となる。自身の会社員と映画監督のダブルワーク経験を生かし、社会で働く女性たちの心理を、独自の目線で鋭く柔らかくオリジナル脚本で描くいている。

■桜井玲香のコメント
 撮影期間は短くも、とても濃い時間でした。岡崎紗絵ちゃん、三戸なつめちゃんのお二人がとても素敵な方々でずっと笑っていた気がします。映像にもその様子が表れていて、観てくださった方にも伝わるんじゃないかと思います。

 映画初主演、ということでどうなることかと不安もありましたが、やはり周りの方々に沢山支えていただき、みんなで一緒に作品を作れたことが不安より、楽しい記憶となりました。

 クラブのメンバーで夜中にスタンバイして東雲を見に行くシーンがあったのですが、とっても力強い光景で感動した事を今も鮮明に覚えています。この映画を観終えた時、フッと肩の力が抜けて楽になった…。皆さんにとってそんな作品になればうれしいです。

■岡崎紗絵のコメント
 女子高生時代に戻ったかのような気持ちで、とても楽しく撮影していました。桜井玲香さん、三戸なつめさんとは、すぐに仲良くなれて、お二人ともとてもお話ししやすく、終始和やかな雰囲気の現場でした。

 過去の関係性から大人になった今の関係へ。変わったところもあれば、変わらずにいるところもあって、三者三様のキャラクターでみんな違うけれど、放送クラブでの繋がりが強くあったからこそ大人になっても一緒に関係を続けられるのだと思います。大人になった三人の関係性の変化は見どころです! 学生時代に心を巻き戻して青春に浸って観ていただければと思います。

■三戸なつめのコメント
 私は、カメラが好きでオタク気質な「アンディ」こと安東雅美を演じさせていただきました。アンディは常にワクワクすることを考えている子で、演じていてすごく楽しかったです! 3人での撮影期間はとても居心地が良くて、本当に学生に戻った様な懐かしい気持ちでした。見所は3人が誰もいない学校で好き放題するところ(笑)。いけないことしている時ってなんであんなにニヤニヤしちゃうんだろうってくらいみんな楽しそうなので表情にも注目して見てほしいなと思います!

■穐山茉由監督のコメント
 私自身女子校出身なのですが、平和で力が抜けていて、世間知らずな女子校の独特な雰囲気を今になって愛しく思うことがあります。世間でイメージされがちな女同士のドロドロした戦いからはちょっと距離を置いて、大人になって漠然とした悩みの中にいる元放送クラブ3人の空気感を大切に描きました。主演の桜井さんの持つ真っ直ぐさと器用でいて不器用な人間らしさが、美玲というキャラクターに命を吹き込んでくれました。観てくれた方へ彼女たちの魅力が届きますように。

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