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芳根京子「360度の世界が見えた」 週刊誌編集者役での気づき

 女優の芳根京子(24)がこのほど、永作博美(50)と共演するドラマ10『半径5メートル』(30日スタート NHK総合 後10:00〜)の取材に応じ、週刊誌の編集者役、永作とのバディ、撮影で驚いたことなど、本作への思いを語ってくれた。

ドラマ『半径5メートル』で主演を務める芳根京子(C)NHK

ドラマ『半径5メートル』で主演を務める芳根京子(C)NHK

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 芳根が演じる編集者・前田風未香は、芸能ゴシップを追いかける「一折(いちおり)」班で失態を演じ、生活情報など読者の身近な関心事を掘り下げる「二折(におり)」班に異動となる。そこで出会ったのは、名物ベテラン記者・宝子(たからこ/永作)。若手編集者と、型破りなベテラン記者のバディが、どんな題材でも「わがごと」として取り上げ、女性読者の琴線に訴えていく物語が展開される。

 編集者に対しては「一折でやっているようなスクープに向かっていくイメージだったので、二折を経験させてもらったことで、すごく近い存在に感じるようになりました。週刊誌を読む機会も増えましたし、隅々まで読むようになりました」とゴシップだけでなく、生活に密接した記事も多く掲載されている気づきもあった。

 永作とのバディについては「宝子さんはすごく刺激をくれる方。答えを教えてくれるのではなく、入口に入れてくれる。風未香にとって、自分の人生を変えてくれたのは宝子さんと感じていますし、信頼しあっている。個性豊かでキャラクターがしっかりしているのに、意見でぶつかることはないんです。理想的な職場だなって」と宝子との出会いを経て、風未香が成長していく様子も楽しみにしてほしいと語る。

 現在、撮影は半分程度終了しているが、ここまで印象に残っていることを聞かれると「1話のこんにゃく作りです(笑)」といい「クランクインする前に永作さんと毎熊克哉さんとこんにゃく作りをする機会をいただきました。なんだこのドラマは(笑)と思ったんです。『インの前にこんにゃく作りかあ』と。でも、そのもやっとする感じが風未香につながっている気がしました。風未香も取材をしたいだけなのに『なんでラブホテルでおでんを作っているんだろう?』というシーンがあるので、はじめから役とリンクしていたのかな」と役作りの“モヤモヤ”と演じているときの“モヤモヤ”が一致する瞬間があったという。

 また、実際に演じている上で、新しい気づきもあったという。「ニュースを見ていても、いままで見ていたのは表面の180度だけだったんだなって」といい、別の立場の視点から物ごとを捉えることによって「360度の世界が見えた気がします。人間として知るべきことだと思いましたし、違う意見があることもわかりました。24歳でこの作品と出会って、気づけたことが良かったと思います」と本作に参加した意義を語る。

 そして「いつも取材していただくとき、台本を読むなどたくさんの時間をかけて来てくださっているとあらためて気づけました。その分、しっかりと答えないといけないし、どういう答えを求められているか頭で整理しながら的確に伝えないとすごく失礼だなと気づけました」とし「いままで180度しか見えてなかった。今回、取材する方の面もみることができたので、より一層丁寧にお話させていただきたいと思うようになりました」と話す。

 本作に込めたメッセージを聞かれると「SNS時代になっている分、いろんなすれ違いも起きていると感じています。作品を通して、いろんな物ごとに対して、決めつけは良くないと思いましたし、視点を変えるだけで見え方が違うというのも、届けられる作品だと思います。誰の目線で見るか、男性か女性かでも感じ方は違うと思います。風未香と一緒に宝子さんに振り回されている感覚になっていただき、一緒に追求していく気持ちになってもらえたら新しい世界が広がると思います」。

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  • ドラマ『半径5メートル』で主演を務める芳根京子(C)NHK
  • ドラマ『半径5メートル』より(C)NHK

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