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『CCさくら』から峰不二子まで…「トレンドよりも“好き”を優先」キャラ愛貫き自作コスプレにこだわるレイヤーたち

 各地で『まん延防止等重点措置』が要請されるなどコロナ禍の脅威はまだまだ油断できない状況が続くが、緊急事態宣言が解除されたことで、各種イベントも再開の目処が立ちつつある。4月3日、4日には池袋・サンシャインシティにて人気コスプレイベント『acosta!(アコスタ)』が行われた。会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に流行っているアニメやゲームを分析できる…というところも、参加するうえでの醍醐味のひとつだが、「トレンドよりも“好き”を優先する」というレイヤーも多い。そんなこだわりのレイヤーたちに、キャラ愛や衣装へのこだわりなどを聞いた。

(左から)『カードキャプターさくら』木之本桜:もずくさん/『ラブライブ!』南ことり:月野のあさん/『テイルズ オブ ベルセリア』マギルゥ:いずもさん (C)oricon ME inc.

(左から)『カードキャプターさくら』木之本桜:もずくさん/『ラブライブ!』南ことり:月野のあさん/『テイルズ オブ ベルセリア』マギルゥ:いずもさん (C)oricon ME inc.

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 『カードキャプターさくら』の木之本桜に扮するもずくさんは、コスプレを始めたばかりの初心者レイヤー。衣装やウイッグは、友だちに手伝ってもらいながら作ったそう。「スカートの中にワイヤーを仕込んで、フワッとした広がりを再現したところにこだわりました。座っても形が崩れないので、360度、どこからでも綺麗に撮っていただけます。それと背中の羽根も、なかに綿を詰めてボリュームを出しているので、柔らかい質感を再現できていると思います」。

 現在のトレンドというと『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などが浮かぶが、彼女が『カードキャプターさくら』を選んだ理由を聞いてみた。「子どもの頃から桜ちゃんが大好きだったので、桜ちゃんしかいないと思いました。こうしてコスプレができてすごく嬉しいです」とキャラクターへの愛を貫いたよう。また「世の中的に厳しい状況が続いていますが、これからも定期的にイベントに参加して、コスプレ友だちをどんどん増やしていきたいです」と今後のコスプレ活動の目標についても話してくれた。

 『テイルズ オブ ベルセリア』のマギルゥに扮するいずもさんも、キャラ愛の強いコスプレイヤーのひとり。制作のポイントを聞いてみると、「マギルゥは重力に逆らってピンと立った大きな帽子がトレードマークなので、その再現にかなりこだわりました。ボリュームを出すために綿を詰めているんですけど、重くなり過ぎるとズレ落ちてしまうので、バランス調整が難しかったですね」とコメント。

 モノ作りが好きで、これまでにもさまざまなキャラクターのコスプレアイテムを自作で用意してきたという。そのなかでも、今回の衣装はとくに難易度が高かったそうで、「腰回りに本をぶら下げて、それをスカート代わりにしているんです。重すぎると衣装そのものがズレ落ちてきちゃうので、軽量化にこだわりました。本はそれぞれ段ボールで形を作り、COSボードで表面を覆ってから布をかぶせることで、軽量化と本の質感の再現を両立させました」と力説してくれた。

 ちなみにこの回のacosta!には、他にも『ルパン三世』の峰不二子、『魔進戦隊キラメイジャー』のヨドンナ、『バイオハザード』シリーズのエイダなど、さまざまなジャンルのキャラクターに扮したレイヤーが多数集結。それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのも印象的だった。


取材・文=ソムタム田井

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