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上野樹里“父”時任三郎と『監察医 朝顔』クランクアップ 大粒の涙で思い「朝顔は生まれることができた」

 上野樹里主演のフジテレビ系“月9”ドラマ『監察医 朝顔』(毎週月曜 後9:00)で、万木朝顔役の上野、父の万木平役の時任三郎がクランクアップした。

上野樹里&時任三郎が“月9”『監察医 朝顔』クランクアップ(C)フジテレビ

上野樹里&時任三郎が“月9”『監察医 朝顔』クランクアップ(C)フジテレビ

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 主人公は、神奈川県にある興雲(こううん)大学の法医学教室に勤める法医学者の朝顔(上野)。朝顔たち法医学者と刑事たちの異色タッグが、かたや解剖、かたや捜査で、さまざまな遺体や事件の謎を解き明かし、遺体から見つけ出された“生きた証”が、生きている人たちの心まで救っていく様子を、ハートフルにつづっていく。

 朝顔は、東日本大震災で母を失ったのみならず、遺体すら見つからないという癒しようのない悲しみを抱えており、朝顔の父で元ベテラン刑事の平(時任)は今なお、妻の遺体を探し続けている。朝顔の夫で刑事の桑原真也(風間俊介)、ひとり娘のつぐみ(加藤柚凪)とともに、朝顔と平が悲しみを少しずつ乗り越えていく。

 昨年の冬に第2シーズンがクランクインしてから1年、一昨年の春先にクランクインした第1シーズンから数えれば、実に2年という長い時間を走り抜けた上野と時任。2人の最後の撮影は、母の実家であり、東日本大震災に被災した東北の海辺の街を朝顔と平が訪れるシーンで、場所は岩手県陸前高田市となった。くしくも第1シーズンでは、朝顔と平が三陸鉄道に乗って母の実家の街を訪れるというシーンでクランクインしており、上野と時任にとって縁の深い東北の地である。演出の平野眞氏も「ここで終われるというのはすごくうれしい」と言い、また陸前高田市議会議員で福田利喜さんも、この日のクランクアップを見届けようと撮影現場に駆けつけた。

 ついに最後のカットにOKが出て、上野と時任2人そろってクランクアップの瞬間を迎える。スタッフから「万木朝顔役の上野樹里さん、万木平役の時任三郎さん、オールアップです!」と声が上がり、盛大な拍手とともに、演出の平野氏から2人へ花束が贈られた。まずは時任が「まだ終わったという実感がないのですが(笑)。本当にこの現場はやさしさにあふれていて、スタッフはみんな優しくて、樹里ちゃんをはじめ役者もみんなやさしくて、やさしさのかたまりのようなチームでした。そのやさしさが一つひとつ積み重なって『監察医 朝顔』という作品になっていったのかなという気がします。どれだけ貢献できたのかわかりませんが、この作品に参加できて非常に光栄だと思うのと同時に幸せです」と感謝。

 続けて「第1シーズンが終わった後、万木家の鴨居(かもい)を10センチ上げてほしいとお願いをしたのですが(※時任の身長より万木家の鴨居は少し低い)、それはかなわずに終わってしまいましたけれども(笑)、本当に感謝しかありません。こんなに優しさと思いやりのあるチームは、今まで俳優として40年以上やってきた中で、ナンバー1だと思います。本当にありがとうございました」と、一言一句かみしめるように語った。

 

 続いてあいさつした上野は「皆さん、お疲れさまでした! 1年たってしまいました。あっという間ですね。日々、妥協せず、自分のできることを精いっぱいやりながら、ちゃんと言いたいことを言って、ほどよくぶつかりながらも(笑)、調和が保たれていて、自分以外のことでも誰かのことを支えて、とにかくみんながお仕事にまっすぐで健やかなチームでした。人間なので当然、コンディションが良い時もあれば良くない時もあって、でも、みんながその日のベストを尽くして、助け合って前に進んで、そんな日常とチームの魅力が、そのままドラマに反映されていたと思います」と、感慨深く振り返った。

 さらに「平野さんみたいな、こんなにギャグを挟んでくる監督は見たこともないですが(笑)、そのおかげで、いつも私たちは肩の力を抜いて自然体でいられました。『監察医 朝顔』を撮影する日常は、本当にありがたい場所だったなと感じます。この日常が終わってしまうまで“もう残り3ヶ月だ”とか“あと2ヶ月しか残っていない”と思いながら撮影をしていました。監督をはじめ、皆さんが育(はぐく)んでくださったやさしさが、私たち出演者の関係性を第1シーズンよりさらに深めて、豊かなものにしてくれました。そして皆さんに、朝顔のいろんな感情や姿を引き出していただきました。それは、自分1人の力では絶対にできなかったと思いますし、本当に皆さんのおかげで朝顔は生まれることができたと思います。本当にありがとうございます」と心から感謝を伝える。

 そして「東日本大震災が起きてから10年になりますが、10年前の震災があった時に私は、それこそ時任さんがお父さんという役でドラマの撮影をさせていただいていました。その時は、被災した方々や場所に、自分は何ができるんだろうってすごく苦しかったです。『監察医 朝顔』は被災された皆さんにとっても何か感じていただける作品になったと思います。それだけでなく第2シーズンは、新型コロナウイルスで大変な状況もあって、そんな中で、生きるということや当たり前の日常というのがいかにすばらしいかということを、朝顔を通して少しでも伝えられたのではないかなと思っています」とコメント。

 その上で「『監察医 朝顔』に出会えたこと、そして陸前高田の方々にも出会えたことで、自分が役に立てなかったという、あの時のあの気持ちが救われたというか・・・この作品に出会えて、ようやくいろんな方の役に少しでも立てたんじゃないかなと、今、とてもうれしく思っています。皆さん、ありがとうございました。本当にありがとうございました」と、途中からは大粒の涙をこぼし、思いの丈を語っていた。

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