東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は25日、聖火リレーに関しての新型感染症対策を発表した。

　主な対策としては、沿道での密集回避のため、インターネットでのライブ中継し、著名人ランナーは密集対策ができる場所で走行を予定。学校の敷地など、公道外の場所での走行や、公道では通行止めにするなどして限られた人のみが入場可能という措置も検討している。

　続けて、沿道およびセレモニー会場ではマスクを着用、大声ではなく拍手で応援、セレモニー会場の事前予約制による密集の回避。過度な密集が発生した場合はリレーを中断するなどの施策を進める。

　なお、聖火ランナーについては、延期前の聖火リレーにおいてすでに決定していたランナーを優先。辞退した場合は、あらためて組織委員会によりランナーを選定し、昨年12月から順次決定通知を連絡。現時点ではすべてのランナーは決定していないという。

　また、組織委員会は、3月2日に聖火リレーの「詳細ルート地図情報」「出発地・到着地」「出発予定時間・到着予定時間」「特殊な走行手段」を発表する。

　一方で、組織委員会としては「沿道での応援自粛」は呼びかけず、密を避けることを重要視。安全対策が最優先事項としつつ、3密回避ができている状況を作っていくことに尽力していくという。