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和月伸宏氏「これ以上の“剣心”はいない」 佐藤健も感無量「報われた」

 映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日公開/6月4日公開)で主演を務める佐藤健大友啓史監督のスペシャル対談が20日、オンラインで行われた『ジャンプフェスタ 2021 ONLINE』で配信された。対談内では、原作者・和月伸宏氏から2人に向けた手紙が届けられ、佐藤も感無量な様子を見せた。

『ジャンプフェスタ 2021 ONLINE』で配信された佐藤健&大友啓史監督の対談より(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

『ジャンプフェスタ 2021 ONLINE』で配信された佐藤健&大友啓史監督の対談より(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

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 和月氏からの手紙を代読した佐藤は「『The Final』は原作と違う、オリジナルストーリーになっているんですよ。そういう意味で、原作者の和月先生の感想というのは結構気にしていて心配でしたが、映画を見て喜んでくださったのなら、すごくうれしいし報われた気持ちになります。作品に入る時もそうでしたが、入る前の準備から時間を掛けて監督とやり取りさせていただいたので、その時間がやっと報われたというか、あそこで粘って良かったなという気持ちですね」と笑顔。

 大友監督も「うれしいですね。全体の世界観含めて、オリジンを作ってくれた方からこう言ってもらえて。僕は和月先生と一緒に作品を見て、そのあと実際に会話させていただきましたが、本当にうれしそうでした」と和月氏の反応を喜んだ。

 本作は、今年の7月3日と8月7日に2部作で公開を予定していたが新型コロナウイルスの影響で、来年に公開延期。大友監督は「コロナ禍で当初の公開予定日から変わってしまって、作業も苦戦の連続だったんですが、より作品をレベルアップさせるべく、その3、4ヶ月で仕上げに取り組んできましたし、手応えとしても当初より映像面や音楽面、色々な部分でかなりレベルが上がったと思っています」とよりグレードアップした内容になっているという。

 「今回は剣心のルーツである十字傷の話という、非常に普遍的な内容で、原作ファン、アニメファンだけではなく、多くの方々に届くような作品になっているかと思います。また前作以上の『るろうに剣心』フィーバーを起こしたいと思っていますので、それには何よりも皆さまのお力添えが必要だと思っています。ぜひ応援していただけると光栄です」とファンへメッセージを送った。

 佐藤は「こんなにも、時間と制作費をかけてひとつの役に集中させていただける、本気でぶつからせてもらえる機会を与えてくださったことを非常にありがたく思っています。監督をはじめ、多くのスタッフやチームの皆さまにも感謝していますし、そのメンバーと第1作から最後まで走り抜けたことを誇りに思いますし、こんなに長い期間、映画を制作できたのは応援してくださる皆さまの支えがあったからだと思います。『るろうに剣心 最終章 The Final』は2021年4月23日公開となりますので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたら幸いです」と締めくくった。

 なお、スペシャル対談の完全版が、ワーナー・ブラザース映画公式YouTubeチャンネルにて、29日午後10時より配信される予定。

■和月伸宏氏 コメント全文
大友啓史監督、佐藤健さま、そして視聴者の皆さま、こんにちは。漫画家の和月です。つい先日スケジュールの都合で延び延びになっていた映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の試写をやっと見ることができました。2作連続の強行軍、しかもどちらもハイカロリーな作品なのでがっつり疲れるかと思いきや、あっという間の4時間半。映画の世界にどっぷり心地よく浸ることができました。
『The Final』は「これぞ活劇」といった1、2、3をさらに押し進めた仕上がりで、そのさまはもはや<観るアトラクション>。見どころは原作の漫画的な表現や作風をギリギリまで生かしつつ、時代劇映画に昇華させる大友監督のらつ腕ぶり。少年漫画の実写映画化を成功の道へと導いた第一人者の映像美学を存分に楽しめます。対して『The Beginning』は『The Final』と打って変わって静寂。佐藤健さんの「この人、超能力使って本当に飛んでいるんじゃないの?」と疑いたくなるような超絶アクションもしっかりあるのですが、なぜか全体の印象は白くて静か。4作品にわたって剣心を演じてくれた佐藤健さんがついに演じる緋村抜刀斎と有村架純さんが演じる雪代巴の始まりと終わりをぜひ堪能して欲しく思います。
ほかにも制作陣の気合いの入った美術や音楽、レギュラー陣の熱演とハマりっぷり。雪代縁演じる新田真剣佑の縁っぷりなど、見どころ満載です。10年前、映画第1作の制作が決まった時、正直言うと「10年以上前に終わった作品なのにありがたいなぁ。でもこれはあくまでもおまけのようなモノであまり期待し過ぎたらダメだよなぁ」と少しのん気に構えていました。それがあれよあれよと原作のラストまで映像化のまさかの全5作。おまけどころか本当に漫画家冥利(みょうり)に尽きます。
時代劇かつ少年漫画という面倒な原作を見事映画化してくださった大友監督と制作陣の皆さま、各々の役に真剣に取り組んで演じてくれた役者陣の皆さま、そして実写映像化において後にも先にもこれ以上の“剣心”はいない剣心を演じてくださった佐藤健さま。ついでに集英社、何より映画『るろうに剣心』を応援し楽しんでくださる視聴者の皆さまに心の底より感謝します。コロナ禍で大変ですが健康に十分気をつけて、みんな元気で来春の映画公開を迎えましょう。

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