年賀状の不要論が囁かれて久しいが、今年はコロナ禍で逆に年賀状の需要が増えているという声も。『第13回 オリコン年間”本”ランキング 2020』ではムック部門で『はやわざ年賀状 2020』(インプレス)が2位にランクイン。年賀状本は時代の流れに逆行して売れ続けている。『はやわざ年賀状 2020』の編集を担当した編集者の大野智之さんに、今年ならではの年賀状の傾向、年賀状という日本文化にかける思いを聞いた。
■「人と会うことが少ない分、手間暇かけて送る年賀状の価値も見直されている」
『はやわざ年賀状 2020』(インプレス)の推定売上部数は276,887部。ムック部門での2位獲得に、大野さんは「今回の結果に関しては純粋に嬉しいですし、とても光栄なことだと感じています。年賀状離れが叫ばれていますが、まだまだ頑張っていかねばという気持ちになります! すでに2021年版(丑年)年賀状ムックも発売中ですので、ぜひそちらも手にとっていただけると嬉しいです」とコメント。
今年はコロナによる影響で、帰省や年始の挨拶を控えようという人もいるだろう。そこで需要が高まっていると話題になっているのが、不要論が囁かれた”年賀状”だ。実際にどのような傾向の変化が見られるのか。
「日常的に会っていた方に会いづらい状況になってしまったことで、『人と人との繋がり』というものを、より大切に感じる環境になったと思います。身近な方に対しても、数年に一度しか会えないような方に対しても、改めて関係性を大事にしていくきっかけになる出来事だったのかな、と。
直接、人と会うことが少ない分、手間暇をかけて送る年賀状の価値も見直されていると考えています。人と人との繋がりが、これまで以上にオンライン寄りになったことで、『形あるもの』として年賀状を求める人は増えていくのではないでしょうか」
インプレスでは、2021年版(丑年)の年賀状ムックも発売している。ムックに付いているアンケートによると、「積極的に人に会うことができなかったので、年賀状は例年よりもたくさん出そうと思いました」という声や、今年ブームとなった『アマビエ』を用いた年賀状デザインに対して「この絵柄でコロナを吹き飛ばします」といった前向きな購入者の声も多く届いたという。
■年賀状の今後は?「文化が消えることはないが、常に進化していく必要はある」
近年の年賀状の傾向については、「年賀状を出す枚数自体は減っているが、文化に触れることを大切にする動きは見られる」と大野さん。
例えば、子ども同士でやりとりする年賀状だ。子ども用の年賀状は、従来だとイラストが大きく掲載されるデザインがほとんどだったが、近年では文字を記入するスペースが格段に大きくなっている。最近の子どもたちは“デジタルネイティブ世代”で文字を書く習慣がないため、年賀状ではあえて手書きで文字を書かせ、送らせたいという親世代の声を反映してのことだ。
「今年もよろしく、と思いを伝えることで、日本文化の側面にも触れられる。この本も、そんな使い方をしてくれたらいいなという希望はあります」
義務的な年賀状のやりとりは不要であるという議論もあるなかで、実際に市場を見てきた大野さんは“文化としての年賀状”にどのような思いがあるのか。
「年賀状の本質は、感謝の気持ちを伝えること。“思いを伝える”という文化が消えることはないと思っていますが、常に進化していく必要はあると感じています。読者の方々の生活様式の変化や、社会の変化に寄り添うような『年賀状本』制作を目指していきたいです。その一環として、2021年版(丑年)年賀状ムックでは、従来ROMのみの素材収録だったものを、インターネット経由でダウンロードができるようにして、スマホでも年賀状を作れるようにしました。また、SNSで気楽に年末年始の挨拶ができるように、スタンプ風年賀状を収録し、なるべく多くの方が年賀状文化に接しやすくなるような取り組みも行っています。
年賀状という長く続く文化的なものだからこそ、常に環境の変化に敏感に対応して、その時々に適した形になることで読者の方々に満足してもらえる内容にしていきたいと考えています」
■「人と会うことが少ない分、手間暇かけて送る年賀状の価値も見直されている」
『はやわざ年賀状 2020』(インプレス)の推定売上部数は276,887部。ムック部門での2位獲得に、大野さんは「今回の結果に関しては純粋に嬉しいですし、とても光栄なことだと感じています。年賀状離れが叫ばれていますが、まだまだ頑張っていかねばという気持ちになります! すでに2021年版(丑年)年賀状ムックも発売中ですので、ぜひそちらも手にとっていただけると嬉しいです」とコメント。
「日常的に会っていた方に会いづらい状況になってしまったことで、『人と人との繋がり』というものを、より大切に感じる環境になったと思います。身近な方に対しても、数年に一度しか会えないような方に対しても、改めて関係性を大事にしていくきっかけになる出来事だったのかな、と。
直接、人と会うことが少ない分、手間暇をかけて送る年賀状の価値も見直されていると考えています。人と人との繋がりが、これまで以上にオンライン寄りになったことで、『形あるもの』として年賀状を求める人は増えていくのではないでしょうか」
インプレスでは、2021年版(丑年)の年賀状ムックも発売している。ムックに付いているアンケートによると、「積極的に人に会うことができなかったので、年賀状は例年よりもたくさん出そうと思いました」という声や、今年ブームとなった『アマビエ』を用いた年賀状デザインに対して「この絵柄でコロナを吹き飛ばします」といった前向きな購入者の声も多く届いたという。
■年賀状の今後は?「文化が消えることはないが、常に進化していく必要はある」
近年の年賀状の傾向については、「年賀状を出す枚数自体は減っているが、文化に触れることを大切にする動きは見られる」と大野さん。
例えば、子ども同士でやりとりする年賀状だ。子ども用の年賀状は、従来だとイラストが大きく掲載されるデザインがほとんどだったが、近年では文字を記入するスペースが格段に大きくなっている。最近の子どもたちは“デジタルネイティブ世代”で文字を書く習慣がないため、年賀状ではあえて手書きで文字を書かせ、送らせたいという親世代の声を反映してのことだ。
「今年もよろしく、と思いを伝えることで、日本文化の側面にも触れられる。この本も、そんな使い方をしてくれたらいいなという希望はあります」
義務的な年賀状のやりとりは不要であるという議論もあるなかで、実際に市場を見てきた大野さんは“文化としての年賀状”にどのような思いがあるのか。
「年賀状の本質は、感謝の気持ちを伝えること。“思いを伝える”という文化が消えることはないと思っていますが、常に進化していく必要はあると感じています。読者の方々の生活様式の変化や、社会の変化に寄り添うような『年賀状本』制作を目指していきたいです。その一環として、2021年版(丑年)年賀状ムックでは、従来ROMのみの素材収録だったものを、インターネット経由でダウンロードができるようにして、スマホでも年賀状を作れるようにしました。また、SNSで気楽に年末年始の挨拶ができるように、スタンプ風年賀状を収録し、なるべく多くの方が年賀状文化に接しやすくなるような取り組みも行っています。
年賀状という長く続く文化的なものだからこそ、常に環境の変化に敏感に対応して、その時々に適した形になることで読者の方々に満足してもらえる内容にしていきたいと考えています」
2020/12/15