NHKの連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)の第19週「鐘よ響け」(第91回〜第95回:10月19〜10月23日)では、自分の曲が多くの若者を戦争に駆り立て、命を奪ったことに責任を感じ、立ち直れずにいる主人公・古山裕一(窪田正孝)が、のちに自身の代表曲となる「長崎の鐘」が世に出るまでの苦悩と葛藤が描かれた。
終戦から3ヶ月。裕一は、いまだ曲を作ることができずにいた。ある日、劇作家の池田二郎(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を担当してもらえないかと依頼しに古山家を訪れる。華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。
音(二階堂ふみ)はそんな裕一のことを心配しつつ、入院している岩城(吉原光夫)の様子を見に豊橋へ。馬具に代わる革を使った新しい商売を探していた五郎(岡部大)と梅(森七菜)は、五郎がかつて裕一に弟子入りしたきっかけを思い出し、野球のグローブ作りを思いつく。そして岩城は、光子(薬師丸ひろ子)に感謝の言葉を残し、息を引き取った。光子、梅、五郎は「必ず立ち直る」と誓う。
一方、吟(松井玲奈)は豊橋には帰らずにいた。吟の夫・智彦(奥野瑛太)は復員して就職先を探す日々だったが、元軍人という経歴が邪魔をしてなかなかうまくいかない。挙げ句、闇市で酔っ払い、客とケンカに。そこで、戦災孤児・ケン(浅川大治)に軍人時代の大事な襟章を盗まれてしまう。
襟章とともに軍人としてのプライドを捨て、闇市のラーメン屋で働くことにした智彦。料理をしたことがなかった智彦は、ネギさえうまく切ることができない。そこへケンがやってきて「この前は助かった」と襟章を返した。闇市では警察官が浮浪児を施設に収容する、通称「刈り込み」が行われていて警察官に捕まったケンを、智彦が父親のフリをして助けていたのだ。弟と妹のためにご飯を作っていたというケンは、ネギの切り方が上達しない智彦に、ネギの切り方を教える。
音は裕一に音楽の楽しさを思い出してもらうために、自分でも何か始めようと、バンブーの常連客でもある歌の先生・ベルトーマス羽生(広岡由里子)のレッスンを受けることにする。そのレッスン中、現れた先生の友人は、御手洗清太郎(古川雄大)だった。なんと、占い師になったようで…。
さらに1年半が経ち、華(古川琴音)は中学3年生に。裕一はいまだ立ち直れずにいた。そこへ、劇作家の池田がラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の音楽を依頼しに再びやって来る。裕一は、再び依頼を断ろうとするが、戦争の悲劇から復活を真っ向から描くこのドラマの音楽は、痛みを知った裕一にしか書けない、苦しんでいる子どもたちを励ましてほしい、と池田は説得する。池田が置いて帰った主題歌の歌詞を見て、一瞬でメロディーが鳴った裕一。「苦しいけどやってみる」と曲作りを決意する。
しかし、戦争での出来事が頭の中を巡り、「書けない」と嘆く裕一。「もう自分を許してあげて」と言葉をかける音。苦しみを乗り越え、裕一は主題歌「とんがり帽子」を書き上げる。このラジオドラマ『鐘の鳴る丘』は大きな反響を呼び、今に続く連続テレビ小説の基となる。
さらに、池田は、裕一に映画『長崎の鐘』の主題歌を作らないかと声をかける。原爆の現実を克明に描いたこの作品と向き合うことで以前のような恐怖がぶり返さないか、音は裕一の事を心配するが、裕一は前に一歩進むために自ら進んでこの依頼を受ける。裕一は原作者の永田医師(吉岡秀隆)に会うために、長崎に向かった。
永田と対面し、曲作りのヒントを得ようとする裕一。「贖罪(しょくざい)のために歌を作りたい」と話すと、永田から「『長崎の鐘』を自分のために作ってほしくない」と言われてしまう。永田は、原爆の惨状を見た若者に「神は本当にいるのか」と問われ、こう答えていた。「落ちろ! 落ちろ! どん底まで落ちろ!」。その言葉の意味がわからない裕一に、永田は「自分で見つけることがきっかけになる」と話す。
裕一は、原爆投下直後に永田が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆり)から当時の話を聞いたりして、永田が焼け残った壁に書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らす。
鐘の音が聞こえてきて、広場へ行くと、ユリカからこんな話を聞く。戦後、何もかも失った人たちが、無傷で見つかった大きな鐘を、何かにすがるように掘り起こし、その年のクリスマスに初めて鐘を鳴らした。焦土と化した長崎の町に鐘の音が再び響き渡った時の感動は一生忘れない。鐘の音が私たちに生きる勇気を与えてくれた、と。
「どん底まで落ちて、大地を踏みしめ、ともに頑張る仲間がいて、初めて真の希望は生まれる」と話す永田。「戦争が終わった今、あなたにできることは何か」と永田に問われた裕一は、「応援する歌を作り続ける」と答える。一気に曲を書きあげた裕一は、「長崎の鐘」を山藤太郎(柿澤勇人)に歌ってほしいと依頼する。「長崎の鐘」は人々の心を打ち、裕一の代表曲となった。
終戦から3ヶ月。裕一は、いまだ曲を作ることができずにいた。ある日、劇作家の池田二郎(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を担当してもらえないかと依頼しに古山家を訪れる。華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。
一方、吟(松井玲奈)は豊橋には帰らずにいた。吟の夫・智彦(奥野瑛太)は復員して就職先を探す日々だったが、元軍人という経歴が邪魔をしてなかなかうまくいかない。挙げ句、闇市で酔っ払い、客とケンカに。そこで、戦災孤児・ケン(浅川大治)に軍人時代の大事な襟章を盗まれてしまう。
襟章とともに軍人としてのプライドを捨て、闇市のラーメン屋で働くことにした智彦。料理をしたことがなかった智彦は、ネギさえうまく切ることができない。そこへケンがやってきて「この前は助かった」と襟章を返した。闇市では警察官が浮浪児を施設に収容する、通称「刈り込み」が行われていて警察官に捕まったケンを、智彦が父親のフリをして助けていたのだ。弟と妹のためにご飯を作っていたというケンは、ネギの切り方が上達しない智彦に、ネギの切り方を教える。
音は裕一に音楽の楽しさを思い出してもらうために、自分でも何か始めようと、バンブーの常連客でもある歌の先生・ベルトーマス羽生(広岡由里子)のレッスンを受けることにする。そのレッスン中、現れた先生の友人は、御手洗清太郎(古川雄大)だった。なんと、占い師になったようで…。
さらに1年半が経ち、華(古川琴音)は中学3年生に。裕一はいまだ立ち直れずにいた。そこへ、劇作家の池田がラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の音楽を依頼しに再びやって来る。裕一は、再び依頼を断ろうとするが、戦争の悲劇から復活を真っ向から描くこのドラマの音楽は、痛みを知った裕一にしか書けない、苦しんでいる子どもたちを励ましてほしい、と池田は説得する。池田が置いて帰った主題歌の歌詞を見て、一瞬でメロディーが鳴った裕一。「苦しいけどやってみる」と曲作りを決意する。
しかし、戦争での出来事が頭の中を巡り、「書けない」と嘆く裕一。「もう自分を許してあげて」と言葉をかける音。苦しみを乗り越え、裕一は主題歌「とんがり帽子」を書き上げる。このラジオドラマ『鐘の鳴る丘』は大きな反響を呼び、今に続く連続テレビ小説の基となる。
さらに、池田は、裕一に映画『長崎の鐘』の主題歌を作らないかと声をかける。原爆の現実を克明に描いたこの作品と向き合うことで以前のような恐怖がぶり返さないか、音は裕一の事を心配するが、裕一は前に一歩進むために自ら進んでこの依頼を受ける。裕一は原作者の永田医師(吉岡秀隆)に会うために、長崎に向かった。
永田と対面し、曲作りのヒントを得ようとする裕一。「贖罪(しょくざい)のために歌を作りたい」と話すと、永田から「『長崎の鐘』を自分のために作ってほしくない」と言われてしまう。永田は、原爆の惨状を見た若者に「神は本当にいるのか」と問われ、こう答えていた。「落ちろ! 落ちろ! どん底まで落ちろ!」。その言葉の意味がわからない裕一に、永田は「自分で見つけることがきっかけになる」と話す。
裕一は、原爆投下直後に永田が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆり)から当時の話を聞いたりして、永田が焼け残った壁に書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らす。
鐘の音が聞こえてきて、広場へ行くと、ユリカからこんな話を聞く。戦後、何もかも失った人たちが、無傷で見つかった大きな鐘を、何かにすがるように掘り起こし、その年のクリスマスに初めて鐘を鳴らした。焦土と化した長崎の町に鐘の音が再び響き渡った時の感動は一生忘れない。鐘の音が私たちに生きる勇気を与えてくれた、と。
「どん底まで落ちて、大地を踏みしめ、ともに頑張る仲間がいて、初めて真の希望は生まれる」と話す永田。「戦争が終わった今、あなたにできることは何か」と永田に問われた裕一は、「応援する歌を作り続ける」と答える。一気に曲を書きあげた裕一は、「長崎の鐘」を山藤太郎(柿澤勇人)に歌ってほしいと依頼する。「長崎の鐘」は人々の心を打ち、裕一の代表曲となった。
2020/10/26