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映画『ホテルローヤル』 原作者・桜木紫乃氏が太鼓判「私の筆ではできなかった」

 女優の波瑠が主演を務める映画『ホテルローヤル』(11月13日公開)のトークイベントが25日、行われ、原作者の桜木紫乃氏が参加した。

映画『ホテルローヤル』トークイベントに出席した原作者・桜木紫乃氏

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 原作となった桜木氏の同名小説は『第149回直木賞』を受賞した。電子書籍を含め累計発行部数90万部を突破し、発売元の集英社においてはここ5年で最も売れた単行本・電子書籍としても知られる人気作。物語は、北海道の湿原に立つラブホテルが舞台で、現在から過去への時間軸をさかのぼり、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性が描かれている。

 ひと足早く映画を鑑賞した桜木氏は「私が原作では書かなかったことが映画には描かれている。それは私の筆ではできなかったことです」と感嘆の声を漏らし「映画も小説も両方、楽しんでもらいたいですね。誰かの背を押してくれる映画になっている。一歩踏み出したい方、前に進みたい方、前向きに逃げたい方に届けばいいなと思います」と呼びかけた。

 トークセッションでは、波瑠が演じる主人公・雅代が眼鏡と白シャツ姿と桜木氏本人を彷彿とさせるビジュアルであることも話題に。桜木氏も「世の中に出回っている写真が眼鏡をかけて白シャツなので『それに寄せてきたのでは?』と思っていた。波瑠さんに真似てもらって恐れ多い…」と感じていたが「そのことについて武(正晴)監督に聞いてみると『女性が眼鏡を外すところを撮りたかった』。白いシャツに関しては『ホテルのシーツも白でありキャンバスも白にしたかったので』という回答がありました」と告白。「自分が自意識過剰なだけでした」とオチを付けて、笑いを誘った。

 また、昨年5月、映画のロケ現場に同行したといい、「静かな現場で武監督の『アクション!』という言葉が響いていた。一瞬、『全裸監督』の山田孝之さんの真似をしているのかな? と思ったけど話を聞いたら(山田が)武監督の真似をしていたらしいです」と、こぼれ話も披露していた。

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