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岡部大、朝ドラで純朴な音楽青年を好演 森七菜に「メロメロでした」【ネタバレあり】

 NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか)は、17日放送の第14週・第69回でまさかの出来事が…。コント日本一にもなったお笑いトリオ・ハナコ岡部大が、“朝ドラ”に初出演するだけでも驚きだったが、その岡部演じる田ノ上五郎が恋愛劇を繰り広げるとは…。インタビューで岡部は、共演した関内梅役の森七菜に「メロメロでした」と打ち明けている。

連続テレビ小説『エール』第14週・第66回より。梅(森七菜)と五郎(岡部大)。絶対にないと思われた2人が… (C)NHK

連続テレビ小説『エール』第14週・第66回より。梅(森七菜)と五郎(岡部大)。絶対にないと思われた2人が… (C)NHK

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 岡部が演じた五郎は、作曲家を目指す青年。茨城出身で、主人公・古山裕一(窪田正孝)の曲が大好きで、裕一と同じように小山田先生の作曲入門を読んで作曲を学び、一念発起して弟子入りしたいと願い出る。あまりの熱意に裕一と妻の音(二階堂ふみ)は、弟子として古山家に居候させることにする。一方、音の妹・梅が文芸誌の新人賞受賞をきっかけに上京し、古山家の空いている部屋に住んで執筆活動をすることに。ひとつ屋根の下で暮らすことになった、梅と五郎だが、性格は正反対、なかなか仲良くなれなかったのだが…。

 「実は、僕の撮影初日が梅ちゃんに告白されるシーンだったんです!」と、岡部。それもただの初日ではなかった。「僕も、まさかと思っていました。(朝ドラ出演が)決まった日は、小さい頃から見ていたドラマに出演できるなんて夢のようで、小躍りするくらいうれしかったです。ドラマの撮影は『エール』が正真正銘の初めてだったので、初日はフワフワしていました」。

 朝ドラ史に残る告白シーンの舞台裏について、「リハーサルでは 、少しタメて『好き』だったんですが、本番ではすごくタメて『好き!』で、初日でやられましたね(笑)。監督とも、五郎は暮らしの中で梅を好きになっていたようにしようと話していましたが、僕的には、完全に最初のシーンでメロメロになっていました」と、明かす。

 さらに、「梅を演じる七菜ちゃんもすごくすてきなんです。僕自身、女優さんとの絡みがほぼなかったので、最初は僕の方が戸惑っていましたが、七菜ちゃんから僕らのコントを見ている、と話しかけてくれて、それで打ち解けることができました。ハナコのコントで、僕が犬になりきるコントがあるんですけど、そのマネをしてくれたり。その天真爛漫さに打ちのめされて、七菜ちゃんにもメロメロでした(笑)」 。

■恋愛劇もできる俳優芸人として注目の的に

 『エール』第13週・第65回のラストで初登場してから、第14週が放送されるまで2ヶ月半ほどおあずけとなったが、その間に、岡部はTBS系で放送された『私の家政夫ナギサさん』(7月7日〜9月8日)に出演。最終的に高橋メアリージュンと両思いになる役を演じた。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」のオリジナルストーリー『私の部下のハルトくん』には、メインキャストの一人として出演。満を持して放送された『エール』でも真面目でまっすぐで純朴な音楽青年を好演しており、「人柄の良さ」「純愛」を体現できる素質、演技力への評価はうなぎのぼりだ。

 役作りへの意識も高い。「五郎の真面目さは自分と似ているなと思う一方で、親に売られて奉公に出されるなどのつらい境遇は、僕自身とかけ離れすぎていて、自分の家族がバラバラになってしまうことを想像しながら人物像を作っていきました。それから、五郎のつらい背景が少しでも見えるように、あまりお腹いっぱいにならないようにごはんを我慢していました」。

 共演シーンの多かった窪田とのセッションも良い“俳優修行”に。「毎シーン、感動しかなかったです。ふだんの僕は、コントで声を張ったり変な顔をしたり大げさな芝居ばかりです。だからか、窪田さんの裕一は、なんてナチュラルなんだと衝撃を受けました。お芝居というより裕一さんとして存在しているようですし、せりふもサラサラっと言われるんですよね。頑張ってつられるようにお芝居したいなと思っていましたが、僕の五郎は、一言、一言、置きにいっちゃう感じになっちゃいました」。

 反省点はあるものの、「五郎は感情表現が豊かな役なので、泣きたい時はすごく悲しい顔を、楽しい時はすごく笑って、そういった気持ちを汲み取って頑張って表現しました。コロコロ変わる表情や眼差しを見てほしいです」とアピール。

 今後の見どころについては、「これからしっかりと戦争を描いていきます。その中で、戦意高揚の曲を作られる裕一さんの葛藤がすごく大事な部分 になってくると思うので、悲しい場面は少し多くなってきますが、しっかり見てほしいなと思います。その先は、絶対に前を向く場面も出てきますし、これまで以上にエールを送りたくなると思います」と言及した。

 ちなみに、岡部は早稲田大学スポーツ科学部を卒業しており、「劇中で、先生と慕う裕一さんの前で歌った『紺碧の空』が母校・早稲田大学の応援歌だったんです。学生のときに何度も聞いていたし、野球応援の際も歌っていたので、なんの迷いもなく歌えました。このなじみのある曲が古関裕而さんの曲だったなんてすごく驚きましたし、それを歌う役が僕にくるなんて、すごく運命を感じています」と話していた。

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