1926年(大正15年)に営業を開始した東京都練馬区の遊園地『としまえん』が8月31日、午後9時をもって閉園する。同園の象徴である回転木馬の「カルーセルエルドラド」は一足早く、最終運転を終えた。 「カルーセルエルドラド」は、1907年にドイツの機械技師のヒューゴー・ハッセによって作られた。ニューヨークにある遊園地で稼働後に69年に日本にやってくると、専門家の監修による修復作業を経て、製作当時の姿に復元され、71年4月3日から再び子供たちの夢をのせて回り始めた。アールヌーボー様式の豪華な装飾が特徴で、彫刻は全て木製の手彫り。そのため、馬の表情もそれぞれが異なり、“お気に入り”を見つけることも楽しめた。
2020/08/31