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花江夏樹「自信なかった」5年目の仕事 救われた憧れの先輩・山寺宏一の助言

 人気アニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎役、『東京喰種トーキョーグール』金木研役などで知られる声優・花江夏樹(28)。3月に発表された『第十四回声優アワード』で主演男優賞を受賞するなど、さらに注目を浴びている。そんな彼がアニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』(Netflix にて18日より全世界独占配信)で女優の志田未来とW主演する。「作品とキャラクターの出会いの積み重ねで、今の自分が存在している」「(おはスタMCは)『大丈夫だから、やってみな』という、山寺さんからの言葉が忘れられない」など、来年デビュー10年を迎える今、声優業を振り返ってもらった。

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■鬼滅の刃、デジモン…「背中を押してくれた」キャラたちに感謝 得た存在感

 同作は、『ペンギン・ハイウェイ』(2018年)で知られるアニメーションスタジオ『スタジオコロリド』による長編映画第2弾で、物語の主人公は、中学2年生の志田演じる笹木美代(ささき・みよ)とクラスメイトで花江演じる日之出賢人(ひので・けんと)。

 「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれる元気いっぱいの女の子・美代は、思いを寄せる賢人にアタックを続けるが相手にされず、彼のそばにいられる唯一の方法“猫になって会いに行く”ことを繰り返す。しかし、いつしか自分と猫の境界があいまいになってしまうという、猫の世界を通して繰り広げられる「自分」を見つける物語になっている。

 花江が演じる日之出は、成績優秀で目立つことを避けるクールな性格で、ムゲに対しては素っ気ない態度をとるが、陶芸家の祖父の仕事を手伝うなど優しい一面もある。役柄について聞くと「中学生ならではの同世代の女の子に対して、どのように接すればいいのか、自分の気持ちをどのように伝えたらいいのか悩むキャラクターです。誰もが一度は経験したことがある、共感しやすい子だと思います」と説明する。

 花江は最近、テレビアニメ『鬼滅の刃』炭治郎、アニメ映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』八神太一など仲間想いなキャラクターを演じており「彼らは感情移入しやすくて、考えを表に出してくれるキャラクターたちなので、演じる上で理解しやすいです。得ることもあり『このような人物になりたい』『人として尊敬する』など、背中を押してくれた作品やキャラクターでした。そのような作品とキャラクターの出会いの積み重ねで、今の自分が存在していると思います」と日之出も含めて演じてきたキャラクターたちに感謝。

 その中で演じる日之出は「大人になって忘れていた気持ちを思い出させてくれたと思います。言葉に出して人に気持ちを伝えることの大切さを学びました」と言い、「素直な気持ちを言葉で伝える」大切さがテーマの今作に強く共感したと明かした。

■「言葉で伝える大切さ」 決心した山寺宏一の助言で『おはスタ』MC受け継ぐ

 今回、共演者の山寺宏一から「作品の内容を知る前に、主演が志田未来さんと花江夏樹君だと聞き、共演できる事をうれしく思いました。花江君は嫉妬する程の活躍をみせている事務所の後輩…」とコメントが寄せられている。花江にとって山寺は事務所の先輩である以上に、山寺に憧れて同じ事務所に所属することを決めたというほどの存在で「いつもアドバイスをいただき、かわいがってもらっているのを感じます(笑)。同時に、憧れの方から見られているので『もっと頑張らないと!』と気合いが入ります。小さいころから見ていた方なので、今、一緒に仕事ができていることは、改めて光栄なことだと思います」とうれしそうに語る。 花江と山寺の関係性は深い。山寺は、テレビ東京の朝の子ども向けバラエティー番組『おはスタ』のMCを19年間(1997年〜2016年)務めていたが、16年4月に卒業し、MCを花江と小野友樹にバトンタッチ。現在もMCを続けている花江は「『おはスタ』のMCのお話が来たときは、最初は信じられなくて、やっていく自信がありませんでした。その時に山寺さんから『とりあえずやってみよう! 花江なら大丈夫だから、やってみな。なにより、楽しめばいいから』とアドバイスをいただきました」と当時を回顧した。

 「いざ、やってみると、プレッシャーはもちろんありましたが、普段の声優業では見られない世界を見ることができて楽しいです。山寺さんも含めていろんな先輩方からアドバイスをいただき、それで決心がついたりするので、作品のテーマでもある『言葉で伝えることの大切さ』を感じています。自分もいつまでも新人ではないので、後輩にも伝えていきたい」と力を込める。「何気ない言葉に救われていて、その積み重ねで今の自分が存在していると思います」と、山寺のアドバイスは『忘れられない大切な言葉』と打ち明けた。

 『おはスタ』の主な視聴者は小学生たち。中学生のムゲと日之出の姿を見て感じてもらいたいことがあるそうで「進路に悩む日之出ですが、僕が中学生のころは、声優になろうと思っておらず、高校に進学できればいいと思う少年でした。日之出の年齢で夢、やりたいことが明確にあるのはすばらしいと思います」と強調。「日之出やムゲのような悩みを持っている子って多いと思います。多くの方は、自分の気持ちを相手に伝えきれない。その中で2人の姿を見て『もう少し行動に移してみよう』『言葉にしてみよう』と思ったらうれしいです」と言葉で伝えることの大切さを訴える。

 理由として「声優という言葉を扱う仕事ですが、僕はほとんど大切なことを言葉で伝えられていないので…」と笑いながらも「それは恥ずかしさや面倒だったりと、いろいろとあるのですが、大人になると段々、本音を言葉で伝えなくなっていく。そして、親密な関係にならないと、大切な言葉は相手に響かないと思っています」と吐露。「100%の想いを伝えて、相手に何%響くのか? まったく響かなかった時の虚しさを考えてしまいます(笑)。相手からしても、親密な関係でない以上、受け流すと思うので…」と言葉が持つ魅力を若い時に感じてほしいと伝えた。

■来年で声優デビュー10年、充実感の今「仕事の積み重ね」

 声優デビューから来年で10年。数多くの作品に出演し、主演も務めてきた今、どのように声優業と向き合っているのか。「やれることも増えてきて、ある程度、自身で選択できることもできています。役の幅も今までできなかったことが、できるようになったりと充実しています。そのような役のお仕事をいただけるのは非常にありがいことで、これも今までの仕事の積み重ねだと感じます」と振り返る。 「自分は声が高めな方なので、日之出のような中学生を演じることは比較的多いのですが、段々、芸歴を重ねていくと、演じる機会も減っていくと感じているので、今回、日之出役を任せていただけたのはうれしいです!(笑) 人間らしい等身大のキャラクターを演じるのは大好きなので、いつまでも演じていきたい」と意気込む。物語のテーマ『「自分」を見つける』ことができた声優業の出会いに感謝し、さらなる飛躍を誓った。

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  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』に出演する花江夏樹(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』に出演する花江夏樹(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』に出演する花江夏樹(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』の場面カット(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』の場面カット(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』の場面カット(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』の場面カット(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』のキャラクター画像=笹木美代
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』のキャラクター画像=日之出賢人
  • 『TWINENGINE Conference 2020』に参加した志田未来
  • 『TWINENGINE Conference 2020』に参加した花江夏樹
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • 『泣きたい私は猫をかぶる』(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』のキャラクター画像=深瀬頼子(C)2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会

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