NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)。昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)と妻・音(二階堂ふみ)の物語。新婚生活とともに、裕一はコロンブスレコードの専属作曲家として仕事するようになり、音は東京帝国音楽学校の声楽科に通いはじめた、第7週「夢の新婚生活」(第31回〜第35回:5月11日〜5月15日)を振り返る。
■専属作曲家として、壁にぶち当たる裕一
福島の家族に反対されながらも東京に出てきた裕一は、家探しの折にたまたま入った喫茶店「バンブー」で紹介してもらった家で、音との新婚生活をスタートさせる。また、裕一のコロンブスレコードの専属作曲家としての仕事もはじまる。ディレクターの廿日市誉(古田新太)に、同期の作曲家・木枯正人(野田洋次郎)と一緒に職場を案内された裕一は、さっそく作曲を依頼される。
契約から半年。何曲書いても採用に至らず、落ち込む裕一と木枯。契約金は印税の前払い金で、曲が売れないと全額返さなければならない」という話を同期の木枯から聞き、がく然とする。
ある夜、裕一は木枯を連れて帰宅。二人は、お互いの育った家庭環境の話をし、家を捨てて音楽の世界に飛び込んだという境遇が同じだと分かり、共感を覚える。
■プリンスとの出会いと、旧友との再会
一方、音楽学校で学生生活をスタートさせた音は、夢に向かってはりきっていた。ある日、オペラ実習の授業中、教室の後方の窓から現れたのは、「プリンス」と呼ばれている上級生(山崎育三郎)。音の良きライバルとなる夏目千鶴子(小南満佑子)と二人で歌を披露し、圧倒的な歌唱力に音は感動する。
ある日の昼休み、ベンチに一人でいた千鶴子に話しかけた音。「才能がうらやましい」と話すと、千鶴子は「努力もしないでうらやむだけの人って理解できない」と突き放す。
そんな中、木枯の曲が初めてレコードになると聞いて、祝福の思いと先を越されたという思いで、複雑な気分になる裕一。一方の木枯も、レコーディングで自分の思ったようにならず、気晴らしに夜のカフェーに裕一を誘う。女給たちの接客を受けて動揺する裕一だったが、木枯は「大衆が求める歌を作るには、大衆を知らなきゃ始まらない」と話す。
帰宅した裕一は、服に付いていた口紅から、カフェーに行ったことが音にバレて、大ゲンカ。そんな折り、音は喫茶「バンブー」でプリンスと会っていた。歌唱法について相談をしていたところに、裕一がやってきて、店主の恵(仲里依紗)と保(野間口徹)はヒヤヒヤ。
しかし、プリンスこと佐藤久志は、裕一の小学校の同級生だった。思いがけず久々の再会を果たした二人。裕一がレコード会社の専属作曲家になっていると聞いた久志は、自分の目は正しかったと話す。曲が採用されない裕一に、「いつか必ず道は開ける」と久志は励ますが、その機会は訪れないまま、さらに半年が流れて…。
■作曲家・小山田耕三と夢の初対面も心労が重なって
廿日市から来季の契約料を今の半額にすると告げられる裕一。それを知った音は、会社への怒りが爆発。自ら交渉しに、廿日市のもとへ駆けつける。そんな音の行動力のおかげで契約料はそのままということで交渉成立する。そこで、音は、裕一の契約が、日本を代表する作曲家・小山田耕三(志村けん)からの推薦で決まったことを知る。
音から話を聞いた裕一は、ある日サロンで偶然見かけた小山田に意を決して話しかけるが、あらためて自分がまだ曲を出せていない現実に直面する。早く結果を出さないと小山田の顔に泥をぬることになると、とりつかれたように仕事に没頭する裕一。一方、音(二階堂ふみ)は音楽学校の記念公演「椿姫」の主役選考会にチャレンジすることに。
音の選考会一次審査当日。裕一は心労が重なり倒れてしまう。心配する音を、裕一は選考会へ行くように促した。遅刻気味で駆けつけた音を、千鶴子や久志がフォローし、選考会で歌うことができた音は、無事、一次審査を通過する。その後、音は久志に裕一の現状を話すと、久志は「僕に任せて」と一言。数日後、裕一の家になぜか早稲田大学応援部が押しかけてくる。
■野田洋次郎、山崎育三郎、小南満佑子が本領発揮
木枯役の野田は、人気ロックバンド・RADWIMPSのほぼすべての楽曲の作詞・作曲を担当するアーティスト。第31回で、裕一が頼まれた「ちょいぽい戀(こい)唄 第二」の歌詞にさらっとメロディーをつけたのは野田自身だった。第33回では、カフェーでギターの弾き語りを披露。演奏していたのは古賀政男作詞作曲の昭和の流行歌「影を慕いて」。ワンコーラスしっかり聴かせてくれた。
第32回では、久志役の山崎と千鶴子役の小南がオペラ「ドン・ジョバンニ」を熱演。2人ともミュージカルで活躍しているが、今回はイタリア語での歌唱ということで、練習を重ねて撮影に臨んだという。
■第8週「紺碧(ぺき)の空」 あらすじ
久志の入れ知恵で、古山家に早稲田大学の応援部の団員たちが押しかけてくる。野球で慶応大学に勝つための新しい応援歌の作曲をしてほしいという依頼だった。引き受けたもののなかなか曲が書けずに煮詰まり、周りの人間にあれこれ言われて苛立つ裕一。音は書き置きを残して豊橋に帰ってしまう。早慶戦の試合が迫る中、音は裕一が作曲するためのヒントを求めて団長・田中隆(三浦貴大)を訪ねる。
■専属作曲家として、壁にぶち当たる裕一
福島の家族に反対されながらも東京に出てきた裕一は、家探しの折にたまたま入った喫茶店「バンブー」で紹介してもらった家で、音との新婚生活をスタートさせる。また、裕一のコロンブスレコードの専属作曲家としての仕事もはじまる。ディレクターの廿日市誉(古田新太)に、同期の作曲家・木枯正人(野田洋次郎)と一緒に職場を案内された裕一は、さっそく作曲を依頼される。
契約から半年。何曲書いても採用に至らず、落ち込む裕一と木枯。契約金は印税の前払い金で、曲が売れないと全額返さなければならない」という話を同期の木枯から聞き、がく然とする。
ある夜、裕一は木枯を連れて帰宅。二人は、お互いの育った家庭環境の話をし、家を捨てて音楽の世界に飛び込んだという境遇が同じだと分かり、共感を覚える。
■プリンスとの出会いと、旧友との再会
一方、音楽学校で学生生活をスタートさせた音は、夢に向かってはりきっていた。ある日、オペラ実習の授業中、教室の後方の窓から現れたのは、「プリンス」と呼ばれている上級生(山崎育三郎)。音の良きライバルとなる夏目千鶴子(小南満佑子)と二人で歌を披露し、圧倒的な歌唱力に音は感動する。
ある日の昼休み、ベンチに一人でいた千鶴子に話しかけた音。「才能がうらやましい」と話すと、千鶴子は「努力もしないでうらやむだけの人って理解できない」と突き放す。
そんな中、木枯の曲が初めてレコードになると聞いて、祝福の思いと先を越されたという思いで、複雑な気分になる裕一。一方の木枯も、レコーディングで自分の思ったようにならず、気晴らしに夜のカフェーに裕一を誘う。女給たちの接客を受けて動揺する裕一だったが、木枯は「大衆が求める歌を作るには、大衆を知らなきゃ始まらない」と話す。
帰宅した裕一は、服に付いていた口紅から、カフェーに行ったことが音にバレて、大ゲンカ。そんな折り、音は喫茶「バンブー」でプリンスと会っていた。歌唱法について相談をしていたところに、裕一がやってきて、店主の恵(仲里依紗)と保(野間口徹)はヒヤヒヤ。
しかし、プリンスこと佐藤久志は、裕一の小学校の同級生だった。思いがけず久々の再会を果たした二人。裕一がレコード会社の専属作曲家になっていると聞いた久志は、自分の目は正しかったと話す。曲が採用されない裕一に、「いつか必ず道は開ける」と久志は励ますが、その機会は訪れないまま、さらに半年が流れて…。
■作曲家・小山田耕三と夢の初対面も心労が重なって
廿日市から来季の契約料を今の半額にすると告げられる裕一。それを知った音は、会社への怒りが爆発。自ら交渉しに、廿日市のもとへ駆けつける。そんな音の行動力のおかげで契約料はそのままということで交渉成立する。そこで、音は、裕一の契約が、日本を代表する作曲家・小山田耕三(志村けん)からの推薦で決まったことを知る。
音から話を聞いた裕一は、ある日サロンで偶然見かけた小山田に意を決して話しかけるが、あらためて自分がまだ曲を出せていない現実に直面する。早く結果を出さないと小山田の顔に泥をぬることになると、とりつかれたように仕事に没頭する裕一。一方、音(二階堂ふみ)は音楽学校の記念公演「椿姫」の主役選考会にチャレンジすることに。
音の選考会一次審査当日。裕一は心労が重なり倒れてしまう。心配する音を、裕一は選考会へ行くように促した。遅刻気味で駆けつけた音を、千鶴子や久志がフォローし、選考会で歌うことができた音は、無事、一次審査を通過する。その後、音は久志に裕一の現状を話すと、久志は「僕に任せて」と一言。数日後、裕一の家になぜか早稲田大学応援部が押しかけてくる。
■野田洋次郎、山崎育三郎、小南満佑子が本領発揮
木枯役の野田は、人気ロックバンド・RADWIMPSのほぼすべての楽曲の作詞・作曲を担当するアーティスト。第31回で、裕一が頼まれた「ちょいぽい戀(こい)唄 第二」の歌詞にさらっとメロディーをつけたのは野田自身だった。第33回では、カフェーでギターの弾き語りを披露。演奏していたのは古賀政男作詞作曲の昭和の流行歌「影を慕いて」。ワンコーラスしっかり聴かせてくれた。
第32回では、久志役の山崎と千鶴子役の小南がオペラ「ドン・ジョバンニ」を熱演。2人ともミュージカルで活躍しているが、今回はイタリア語での歌唱ということで、練習を重ねて撮影に臨んだという。
■第8週「紺碧(ぺき)の空」 あらすじ
久志の入れ知恵で、古山家に早稲田大学の応援部の団員たちが押しかけてくる。野球で慶応大学に勝つための新しい応援歌の作曲をしてほしいという依頼だった。引き受けたもののなかなか曲が書けずに煮詰まり、周りの人間にあれこれ言われて苛立つ裕一。音は書き置きを残して豊橋に帰ってしまう。早慶戦の試合が迫る中、音は裕一が作曲するためのヒントを求めて団長・田中隆(三浦貴大)を訪ねる。
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2020/05/17