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【エール】第4週「君はるか」振り返り

 NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)。昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)とその妻・関内音(二階堂ふみ)の物語。二人が文通を始めた第4週「君はるか」(第16回〜第20回:4月20日〜4月24日)を振り返る。

連続テレビ小説『エール』第4週「君はるか」第17回より。裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)の文通が始まった(C)NHK

連続テレビ小説『エール』第4週「君はるか」第17回より。裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)の文通が始まった(C)NHK

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■失恋を一年引きずってからのコンクール入賞

 初恋の相手、踊り子の志津(実は小学校の同級生・とみ)に振られて傷ついた裕一は、黙々と仕事を続ける日々を続けていた。銀行の仲間たちは、そんな裕一の様子に気をもんでいたが、伯父の茂兵衛(風間杜夫)は裕一が心を入れ替えて仕事に身を入れ始めたと安堵していた。失恋を引きずること一年…。裕一の幼なじみで新聞社に勤める鉄男(中村蒼)は「国際作曲コンクール」のことを知り、裕一に「このままじゃ、ダメになるぞ」と応募をすすめる。

 銀行仲間の励ましもあり、裕一はコンクールに向けて交響曲の作曲に挑戦してみることにするが、音楽から離れていた2年のブランクは予想していたよりも長く、まったく曲を書けずに苦悩する日々が続いていた。見かねた銀行の仲間と鉄男が曲のテーマを決める会議を開く。いい案が出ず、ふとみんなで満月を見ていたとき、鉄男が、月に帰るかぐや姫が求婚者の帝に贈った歌をつぶやく。

 それを聞いてひらめいた裕一は、「竹取物語」をテーマに決め、「音楽に別れを告げるための儀式」だといって、曲を完成させる。しばらくして、海外からコンクールの結果を知らせる手紙が届く。なんと、入賞の知らせだった。さらに、イギリスへの留学の誘いと、その費用を全額免除することが書かれていた。日本人が西洋の音楽コンクールで入賞するという、驚くべき快挙。しかも、史上最年少で受賞となった。

 裕一は小学校の恩師・藤堂清晴(森山直太朗)に相談する。「自分の人生だ。自分の人生を生きろ。天から授かった宝物はドブには捨てない」と留学をすすめる藤堂。裕一は「このことは、くれぐれも内密で…」とお願いしていたが、黙っていられるはずもなく、藤堂は鉄男に知らせ、新聞で報じられることに。

■音が送ったファンレターから文通が始まる

 一方、豊橋ではのちに裕一の運命の人になる音が歌手になるため歌のレッスンに励んでいた。ある日、姉の吟(松井玲奈)に頼まれ、お見合いの席にのぞんだ音は、相手の女の人を見下した発言に激怒。「私は男の後ろを歩くつもりはない! 結婚しても、私は一緒に歩きたい!」と言い放つ。

 「女はどうして、結婚、結婚と言われるの? 男はいろんな可能性があって自由なのに、女は結婚しか道がないというか…」と納得いかない音。母の光子(薬師丸ひろ子)は「夢をかなえらえる人はひと握り。あとは人生に折り合いをつけて生きていくの」と説く。

 そんな折り、新聞で裕一の入賞を知った音は、同年代にこんな天才がいるんだと感激。曲名の「竹取物語」にも運命を感じ、どうにかこの喜びを伝えたいと、ファンレターを書いて送った。それからは毎日、ポストをのぞいて裕一からの返事を待ちわびる日々。あきらめかけた頃、裕一からの返事が届く。

 「あなたのために曲を作る」と言われ、妹・梅が勧める「君はるか」という詩を裕一に送る。音から届いた詩を見て、頭の中に自然とメロディーが流れてくる裕一。それから二人は数えきれないほどたくさんの手紙を交わし、写真も交換して、お互いが大切な存在になっていった。

■裕一をめぐって錯綜するそれぞれの思い

 裕一の受賞を知った父・三郎(唐沢寿明)は「お前は自慢の息子だ」と喜んだが、茂兵衛(風間杜夫)は「絶対、許さん」と留学を反対。しかも、祖父の源蔵(森山周一郎)が急死し、裕一を銀行の跡取りにするために、養子縁組を急ごうとする。裕一を応援したい三郎は気をもむが、なぜか意外に裕一は冷静で…。どうやら、「たくさんのファンレターの中で、僕の音楽に興味持ってくれた」音のことで頭がいっぱいのようだ。

 ところが、一転して茂兵衛は裕一の挑戦を認めると言い出す。裕一の祖母で、茂兵衛の母・八重(三田和代)の入れ知恵で、「留学させれば、英語も上達して人脈も広がる。音楽で一流になれるほど甘い世界じゃないから、うちひしがれて帰ってくる」と…。

 イギリス留学が決まったことを手紙で音に知らせた裕一。しかし、音は妹の梅(森七菜)や御手洗先生(古川雄大)に、歌を習う一人の田舎者にすぎない自分と世界へ羽ばたこうとしている裕一とは、大きな差があるという現実を指摘され、文通をやめようと決意する。

 音からの返信が途絶え、「もう生きていけない」と嘆く裕一。ついには、音から別れの手紙が届いてしまう。それを読んだ裕一は、音に会いに行くと言い出す。

■第5週「愛の狂騒曲」(第21回〜第25回)

 音の真意を確かめようと、裕一が、突然豊橋の関内家を訪問する。光子(薬師丸ひろ子)は、裕一の来訪を喜ぶ音に、裕一との関係を断ち切るように言う。一方、福島では裕一の姿が見えなくなったことで騒ぎが起こっていた。伯父の茂兵衛(風間杜夫)は行き先を知っているはずと三郎(唐沢寿明)を問い詰めるのだが…。茂兵衛はすぐにでも裕一を養子として正式に権藤家を継がせたいと考えていた。

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