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【エール】第1週「初めてのエール」振り返り

 3月30日よりNHKでスタートした連続テレビ小説102作目『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)とその妻・関内音(二階堂ふみ)の物語。第1週「初めてのエール」(第1回〜第5回:3月30日〜4月3日)を振り返る。

連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」(C)NHK

連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」(C)NHK

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■オープニングの原始時代にびっくり

 オープニングはなんと、紀元前1万年、原始人にふんした窪田と二階堂が登場。窪田はフラッシュモブダンスも披露する斬新な演出で、太古の昔から人間にとって不可欠な存在であった“音楽”がテーマであることを印象づけた。

 時は流れて昭和39(1964)年10月10日。聖火ランナーが東京の街を走り、国立競技場でまもなく東京オリンピックの開会式がはじまろうという時、会場に来ていた古山裕一(窪田)が姿を隠してしまう。あわてて裕一を探しまわる妻の音(二階堂)。本作の主人公・裕一は、東京オリジナルの開会式の音楽を依頼され、「オリンピックマーチ」を作曲したが、皆が受け入れてくれるか不安だったのだ。そんな裕一を励ます音。さまざまな困難を乗り越え、夫婦二人三脚で歩んでいく物語がはじまった。

■藤堂先生との出会い

 明治42(1909)年。福島の県下有数の老舗呉服屋「喜多一」の店主・古山三郎(唐沢寿明)とまさ(菊池桃子)に、待望の長男・裕一が誕生する。三郎は大喜びで当時はまだ珍しいレジスターを奮発して買ってしまったほど。それから10年。両親の愛情をたっぷり受けて育った裕一(石田星空)は、不器用で内気な少年で、同級生からもいじめられがちだった。

 ある日、弟の浩二の誕生を祝って三郎が買った蓄音機から流れる西洋音楽に裕一は心を奪われる。一方、運動会の日が近づき、運動が苦手な裕一は憂鬱な気持ちを募らせていた。三郎は裕一を元気づけようと、速く走る練習をする(この時、足首を痛めてしまったのでは?)。運動会の練習でも失敗して皆の足をひっぱってしまう裕一を、真面目に取り組んでいない、と体育教師はビンタ。その時、現れたのは赴任してきたばかりの藤堂清晴先生(森山直太朗)。「得意なことがそのうち見つかるさ」と言って、裕一を励ました。

 運動会本番。裕一は、徒競走で転んでしまう。その場にいたほぼ全員に笑われてしまう裕一。その時、藤堂先生の指揮でハーモニカの演奏がはじまった。すると、その場の空気は一変。音楽の“エール”を受け、立ち上がった裕一を皆が「頑張れ!」と応援しはじめたのだ。生まれて初めて聞いた自分に向けられたエール。のちに作曲家となる裕一の原体験の一つとなった。

■小学5年生が独学で作曲

 小学5年生になった裕一。音楽教育に力を入れる藤堂先生が担任になる。ある日、藤堂先生が北原白秋の詩に曲をつける宿題を出す。クラスメートの佐藤久志(山口太幹)は、普段から西洋音楽を聴いている裕一ならきっと作曲できると言う。そんな折、裕一は母と、川俣にある母の実家を訪ねることに。その川俣で、運命の出会いが…。

 聴こえてきた歌声に導かれ、入った教会で聖歌を歌っている少女に胸をときめかせる裕一。その少女は、当時8歳の音(清水香帆)だった(音の幼少期については第2週で描かれる)。

 川俣から帰った裕一は、作曲の宿題と向き合う。父・三郎が買ってくれた「作曲入門」の本を夢中になって読み、早朝から学校へ行ってオルガンを鳴らす。運動会の時のハーモニカ演奏や川俣で観た映画、教会の少女の歌声などが頭の中をかけめぐり、メロディーが頭の中に流れ出す。

 曲を書き上げ、教室で眠り込んでしまった裕一。そこへ藤堂先生がやってきて、黒板に書かれた楽譜をみてびっくり。藤堂先生は放課後、すぐに裕一の家に行って、両親に裕一の才能について話す。さらに、裕一に「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること、それがお前の得意なものだ」「それが見つかればしがみつけ。必ず道は開く」と言葉をかけたのだった。

 それから裕一の才能は学校中のうわさになって、放課後には「自分の書いた詩に曲をつけて」と生徒が殺到。一躍人気者に。ある日、父が新しい楽譜を買ってくれた(「妹尾楽譜」といって、竹久夢二など有名画家の作品が表紙を飾り、大正時代に人気を博した)。しかし、そんな裕一を妬むいじめっ子の太郎(田村継)と史郎(細井鼓太)が楽譜を奪ってしまい…。助けてくれたのは、ガキ大将・村野鉄男(込江大牙)だった。裕一は、前に拾った鉄男の落とし物を届けに家を訪ねていく。すると、父・善治(山本浩司)に殴られているところを裕一は目撃してしまう。

■第1週の気になった登場人物たちをチェック

★警備員:萩原聖人
 第1回に登場した、国立競技場に居合わせた長崎出身の警備員役で萩原聖人が出演。本作のモデルとなった作曲家・古関裕而の代表曲「長崎の鐘」(藤山一郎が歌って大ヒット)を想起させた。

★権藤茂兵衛:風間杜夫
 裕一の母・まさの兄。裕一の伯父。権藤家は川俣の銀行を経営する大実業家。子どもにめぐまれず、父・権藤源蔵(森山周一郎)からは、いまの妻と離婚して、再婚するよう言われるが、古山家の兄弟のどちらかを養子として権藤家に迎えたいと思っている。

★川俣の教会で歌っていた少女=関内音:清水香帆
 のちに裕一と結婚する音役の「二階堂ふみにそっくり」と話題に。子役オーディションでも「似ている」点が決め手になったと、制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサーも語っていた。

★佐藤久志:山口太幹
 裕一の小学校の同級生で、県議会議員をつとめる裕福な家の息子。一人だけ洋服を着て、ほかの同級生とは違った価値観、独特の雰囲気を持つ。存在感はあるのに気配を消すのが得意。

★村野鉄男:込江大牙
 魚屋「魚治(うおはる)」の長男。けんかが強いガキ大将で「乃木大将」と呼ばれているが、「古今和歌集」を愛読する一面も。

★小山田耕三:志村けん(※出演はなし)
 作曲の宿題に取り組む裕一のために、父・三郎が買い与えた本「作曲入門」の著者。「赤とんぼ」などの童謡から交響曲まで、日本初の本格的な作曲家、指揮者として活躍した山田耕筰をモデルにしたキャラクター。

 小山田耕三役で出演を控えていた志村けんさんが、3月29日に急逝。番組公式ツイッターでは「収録したシーンは、そのまま放送させていただく予定です」と発表している。

■第2週「運命のかぐや姫」(第6回〜第10回)

 大豊橋で馬具を製作販売している関内家の次女、音(清水香帆)は、11歳。父・安隆(光石研)と母・光子(薬師丸ひろ子)のもと、姉・吟(本間叶愛)、妹・梅(新津ちせ)と楽しい日々を過ごしていた。音は、小学校の最高学年になり、クラスで竹取物語を上演することになり、主役のかぐや姫を演じることを願うのだが…。そんなある日、教会でオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)が歌を披露するところに居合わせる。
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関連写真

  • 連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」(C)NHK
  • 関内音(清水香帆)と運命の出会い(C)NHK
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  • 連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」第1回より。東京オリンピック開会式の音楽を任された古山裕一(窪田正孝)(C)NHK
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  • 連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」第3回より。赴任してきたばかりの藤堂清晴先生(森山直太朗)と出会う(C)NHK

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