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ウソだろ…松岡修造、実はネガティブ思考「勝てると思ったことは一度もない」

 スポーツキャスターの松岡修造(52)が、著書『ネガティブが人を強くする! 修造流 脳内変換術』(4月3日発売 集英社)を出版する。「諦めるな!」「君ならできる!」といった熱を帯びた発言や、大きな体躯を生かし全力でアスリートを応援する姿が注目を集め、常にポジティブな印象が強いが、実は根っからの“ネガティブ人間”だという。そんな姿を一切見せない松岡に、ポジティブな姿勢を保つテクニックや世間からの印象などを率直に語ってもらった。

実は根っからの“ネガティブ人間”と告白した松岡修造 (C)ORICON NewS inc.

実は根っからの“ネガティブ人間”と告白した松岡修造 (C)ORICON NewS inc.

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■ネガティブ思考は「悪いことじゃない」 本気度を知る指標に

 本書の冒頭から、自身が生粋のネガティブ人間だと高らかに宣言し、基本は「できない」「無理だ」という考え方からスタートすると紹介。プロテニス選手時代も最初から「勝てる!」と思ったことは人生で一度もないと告白。今でもその思考は変わっておらず、ネガティブを“脳内変換”することでポジティブにしていると明かしている。

 “脳内変換”をするきっかけは、18歳の頃にテニスで世界を巡るようになってからだと回顧する。「世界に行くことになり、自分で自分の思い、考えを表現すること、周囲に伝えることが大事になった。そうしないと、世界では戦っていけないから。ただ、表現するためには、自分の脳が変わらない限りできない。人と同じようなことをしたり、言われたことをするという状態から、自分が主体的に考え、決断し、行動するというのは相当タフなこと。僕はそれをずっと実践してきた」と並々ならぬ努力によって現在のような思考習慣になったと語る。

 一方で、ネガティブに考えること自体を否定している訳ではない。「ネガティブだから不安になる。不安だからこそ、いろんな準備をするようになる。準備をするということは、ちゃんと具体的に考えて行動しているということなのですごくいいこと。ある意味、ネガティブに捉えるからこそ、最終的にポジティブな行動が取れている」とプラスの側面を説く。

 「僕はネガティブに捉えることを悪いとは思っていません。それは『それだけ自分は成功したいんだな』『それだけ頑張りたいんだな』という気持ちがあるからこそ生まれてくる感情だから。もっと準備をしよう、もっと本気になろうと思えるんでしょうね」と、ネガティブになればなるほど、その“本気度”が見えてくると指摘する。

 そういった思考になる大前提として「どんなに苦しくても笑顔でいる」ことが重要だと訴える。「最初は表面上でもいい。笑顔の金メダルは誰でも取れる。その笑顔の形は自分の中での金メダルでいいんです。人が決めることじゃない」と力説した。

■代名詞のキャラクターとは正反対 天然キャラも「褒め言葉」

 松岡の世間一般のイメージとしては、熱血漢で何事にも全力で取り組む印象が強い。日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト「修造チャレンジ」では、不安や悔しさで泣くジュニア選手たちを全力で鼓舞し、自身も涙を流しながら熱いアドバイスを送る場面が度々テレビで放送された。その“全力ポジティブ”なキャラクターは松岡の代名詞とも言える。

 しかし、その姿は“本当の松岡修造”ではないと強調する。「みなさん良い意味でだまされてるのかなと思いますね。僕と生活したらネガティブさが分かると思います。前向きにすぐ捉えることはありません。どちらかというとかなり慎重に『この場合だとどうなる』『この場合はできないんじゃないか』といろいろ考える」とイメージとは180度違った性格を告白。しかし、そのポジティブなイメージを持たれていることに対しては肯定的に捉えており、「人前に出る職業だと考えた時に、元気なメッセージを伝えられる人の方が絶対いい。そういうポジションにしてもらえたのは僕としてはすごくうれしい」と本音を語った。

 全力で取り組むがゆえに、その振り切れた“天然キャラ”も強烈なインパクトがある。しかし、その姿も考えた末の結果だという。「『天然だ』と言われるほどうれしいことはない。僕は本気でやってますよ? 一所懸命やっているから天然に見られる。僕としてはすごく褒め言葉として捉えている」と喜んだ。また「今の天然さはそんなに迷惑をかけている天然さではないんでしょうね。元気を与えることができるという意味あいもあるでしょうし」と客観的に分析している。

■五輪への団結に向け日本中で“脳内変換” 2020年は「灰になる」宣言

 「応援は僕の生きがい」と言い切る松岡は、今夏に迫った東京2020オリンピックで『東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援団長』を務める。現在は応援団長として日本各地を巡り、心を一つにして選手たちの応援を呼びかける『全員団結プロジェクト』のPRに力を注いでいる。

 松岡は「僕が全国に行って伝えていることは、“日本のオリンピックだ”ということ。『応援はするけど、自分は直接オリンピックには関係ない』という考えを変えてもらうために各地を訪れている」と強調した。日本各地を巡る中で「地方に行くと『(五輪と)すごい距離感があるんだな』と思う」と、まだ東京と“熱量の差”を感じるのだという。しかし、自ら地方を訪ね、主体的に応援してもらえるよう人々に“脳内変換”を促すことで、着々と応援の準備が整ってきていると自信をのぞかせる。「どこまでできるかはわかりませんが、オリンピックが始まる7月24日まで、僕が日本中を一つにしていく」と意気込んだ。

 本書では、「2020年に灰になる!」と松岡らしい言葉も見られる。「オリンピック・パラリンピックが日本に来ることによって、日本の人たちのスポーツに対する考え方が間違いなく変わる。スポーツが生活の一部としてなくてはならない存在になるはず。その時の受け皿が(今は)非常に少ない。だからこそ、終わった後がチャンス。終わった後に『どういう活動ができるか』『どういう応援ができるか』というのが、自分が灰になった後の松岡修造としての新たな活動なんでしょうね」と自身に課せられた使命を見据えた。

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  • 実は根っからの“ネガティブ人間”と告白した松岡修造 (C)ORICON NewS inc.
  • 著書『ネガティブが人を強くする! 修造流 脳内変換術』を出版する松岡修造 (C)ORICON NewS inc.
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  • 著書『ネガティブが人を強くする! 修造流 脳内変換術』書影

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