女優の山田真歩、俳優の落合モトキが、3月5日放送のフジテレビ系連続ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』第9話にゲスト出演が決定。2人は初共演で夫婦役に挑戦。日本のテレビドラマとして初めて腫瘍内科を舞台にした同ドラマで、山田は妊娠中にがんの再発が見つかる患者・小山内静（おさない・しずか）を、落合は静の夫であり、仕事のパートナーでもある小山内敬（おさない・けい）をそれぞれ演じている。

　主人公・恩田心（松下奈緒）は担当医として、切迫早産のため緊急入院する静にエコー検査で5年前に患った大腸がんによる多発性肝転移が見つかったことから、抗がん剤治療を始める必要があるため、妊娠の継続は難しいことを告げる。しかし、静は治療を拒否し「最悪なことが起きた場合は夫と両親が育児してくれることになっています。子供を守って下さい」と強く訴える。

　小山内もまた、子供を優先させてほしいとかたくな。これまで闘病しながらでも得られる幸せがあると感じ、治療にも仕事にも全力で生きてきた静。でも、子供はどうしても諦めることができない。一方で、妻の意思を尊重しながらも、最愛の妻か、子供か、本心では選ぶことができない敬。そんな過酷な状況の中、静の容体が急変する―。

　究極の選択を迫られ葛藤しながら深く想い合う夫婦を演じる山田は「病気の治療の中で、自分が大切にしていて優先順位をつけ難いものを選ばなくてはいけない…。本当にどうして良いか分からない気持ちが溢れてしまいました。とにかく、静さんと一緒にベッドの中で、自分の残りの人生のことをずっと想い続けながら演じました」と全身全霊を役柄にぶつける。

　そんな静を支える敬を演じた落合は「山田真歩さん演じる静はいわゆる“姉さん女房”なので、“弟キャラ”でいこうとスタッフの方と最初話していましたが、頼りない夫だなぁと思われないようにそこはバランスを考えながら演じました。仕事のパートナーでもあり、旦那でもあることも意識して演じました」とこだわった。

　山田は「私はこの役を演じながら、『一日一日を後悔しないように生きなきゃな』と心から思いました。本当に大切にしたいもの、気づかなかった日常の幸せのこと…。そんなことを一緒に感じて見てもらえたらうれしいです」と呼びかけ、落合も「命を題材にしているドラマですが、収録現場は張りつめた空気ではなく仕事ひとつひとつ楽しんでやろう、という雰囲気です。患者さんやご家族の方は大変な時もあるかと思いますが、そんな方の背中を押せる作品になれたらうれしいです。是非ごらん下さい」とアピールしている。