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水原希子、一皮むけた20代最後の大冒険「すごくいい“試練”になった」

 “炎上”もなんのその、常に天真爛漫な生き方を貫く女優・水原希子(29)が自らのアイデンティティに迷いが生まれ、世界一周ひとり旅に出る…という設定のもと、制作されたのが現在配信中のHuluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』(第2話は1月31日より配信中)。全6話分を昨年約1ヶ月半かけてほぼ一気に撮影。中国・成都やベトナム、インド、ウズベキスタンなど一筋縄でいかない国ばかりを巡ったが「思っていた以上にいろんなことがあって、実際に人生を変える経験になった」「すごくいい“試練”になった」とパワフルさ満ち溢れる水原に旅を経ての変化を聞いた。

Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』撮影を振り返る水原希子 (C)ORICON NewS inc.

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■「どの国にも物語がある」自らが現地での交渉も行う体当たり撮影

 『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』は、旅作家・歩りえこ氏の原案エッセイ「ブラを捨て旅に出よう」(講談社)の実話エピソードをベースとしたストーリー展開にしながらも、現地では水原自身に100%おまかせという“何が起こるか分からない旅”の一部始終を“半分ドラマ、半分ドキュメンタリー”というスタイルで送る新感覚のドラマ作品。

 本編中には水原以外の役者はほぼ現地の素人。「筋書きと流れはあるけど、その通りにいくかいかないかはやってみないとわからない」。少人数のスタッフとともに彼女自身も出演交渉や英語が誰一人話せないスタッフの間に立ってディレクションするなど『ハンドメイド感』が濃い作品に仕上がった。ちなみに衣装も私服、ヘアメイクもすべて自分で行っていたという。「ドキュメントに近いです。どの国にも物語がある。全然違うんです」とその言葉には充実感がにじみ出る。

 「インドの一発目のシーンで、私が汚物を足で踏んでしまって、近くにあるお店のおばちゃんが私を観て笑うというカットがあるんですが、それもそのおばちゃんに撮影10分前に演技を頼んでいるんです(笑)。見事な演技でこっちも持っていかれましたね。とてもナチュラルな演技を引き出してもらいました。そういう予想外の出来事はたくさん起きました。

 逆に大変だった事だと、役者さんをお呼びした時に…全然頑張らないんですよ!悪い人じゃないと思うんですけど、ちょっとナメてる?って(笑)すごい苦戦して、最後は一対一のケンカみたいになっちゃいました。『僕のこと気に食わないんだね?』『あなたはプロフェッショナルでしょ!?』みたいな。でもそれくらいかな?私がそういう役回りになることも予想してなかったです。すべてが予想外!」。良い経験も大変だった経験も包み隠さずに明かす。

 体当たりで現地の人と交流するうちに「言葉も大事だけど、パッションのほうが大事だと身を持って知った」という水原。ガンジス川の沐浴エピソードや念願かなってインドのサリーを身につけた経験などを嬉々として語り、「今回はアジア篇なんですが、“世界一周”なのでシリーズとして続けていきたい。水原希子として世界一周したいです。いろんな国に行くと常識が変わっていくので、自分の概念が崩されては再構築されて頭が柔らかくなった感覚がありました。当たり前のことなんてないな、といろんな視点を持てました」と手応えをみせた。

■「怖いものがなくなった」オーディション嫌いを克服

 まさに20代最後の“大冒険”を終えて―――「旅から帰って、結構、価値観が変わりました。なにもなくてもこれだけの国を回るって価値観が変わる体験だと思うんですけど、自分と役者さんとの交流、カメラに映っていないところでもドラマが繰り広げられていたので。怖いものがなくなった」と一皮むけた印象だ。

 改めて実感したことは「まずはやってみるということ、恐れずにとにかく始めてみる、伝えてみる、とにかくその一歩を踏み出す。自分から壁をつくらない。こっちから歩み寄っていくことがすごく大事だし、当たり前のように聞こえるけど、それを実践していくと本当に扉が開いていくんです。こっちが笑いかければ向こうも笑い返す。言葉ではなくて心なんだなって…」としみじみ。

 「20代は割と好きなこと、自分がやりたいことを守ってきました。でも3年前に起業したことで、オファーをいただいたことを直接把握するようになり、ひとつひとつのお仕事のクライアントの方と、深くつながる感じもありました。だからこそ、誰かが自分の可能性を信じてくれていることを自分自身が信じることが大事。とにかく恐れないこと。人にどう見られているかより求められることや自分が大事だと思っていることをやりたい」と30代に向けての抱負を語る。

 そして一番の変化は“オーディション嫌い”の克服。「海外のオーディションでは、人にジャッジされることが怖くて。英語は話せますがアメリカの人からしたらネイティブではないし、英語でのお芝居にも慣れていない。だからすごく緊張していいパフォーマンスができなかったので、これまで割と拒絶していました。でも今回の旅で言葉じゃない、まずパッションなんだ、と気づけました。インターナショナルにもっと活躍したいと思っている時にこの仕事がきたので、すごくいい“試練”になったんじゃないかな」と前向き。

 ちなみにハードな撮影の間に気をつけていたことについて聞くと「除菌シートを使わない!」と屈託のない笑みを浮かべる。「除菌しちゃうと戦ってくれる菌を殺しちゃうから!戦ってくれる菌がいなくなっちゃうから、スタッフにも絶対使っちゃダメだよって言ってました(笑)。不潔でもいいから自分の免疫力を高めることを意識していたら一回も病気にならなかったし、一回も体調不良にならなかったからむしろ元気!」。身も心もより一層たくましくなった彼女が、まもなく迎える30代での活躍がとっても楽しみだ。
 
■水原希子
1990年10月15日生まれ。
モデル、女優として活躍し代表作は映画『ノルウェイの森』(2010年公開)『進撃の巨人』(2015、)ドラマ『グッドワイフ』(2019、TBS)など。公式インスタグラム(@kikoxxx)フォロワー数は544万人(1月26日現在)。

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  • Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』撮影を振り返る水原希子 (C)ORICON NewS inc.
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  • Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』場面カット(C)Hulu Japan
  • Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』場面カット(C)Hulu Japan
  • Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』場面カット(C)Hulu Japan

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