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『ちびまる子ちゃん』新作『りぼん』に掲載へ 長年のアシスタント作画でアニメ脚本漫画化

 少女漫画誌『りぼん』は2日、2018年8月に逝去した、さくらももこさんの国民的漫画作品『ちびまる子ちゃん』の新作を同誌11月号(10月3日発売)に掲載することを発表した。さくらさんが、テレビアニメ用に書き下ろした脚本を基にさくらプロダクションが新たに漫画化したもので、カラー含む23ページ掲載。作画は、長年さくらさんのアシスタントを務めたさくらプロダクションのスタッフが担当する。

『ちびまる子ちゃん』新作掲載を発表した『りぼん』10月号の告知ページ (C)さくらプロダクション

『ちびまる子ちゃん』新作掲載を発表した『りぼん』10月号の告知ページ (C)さくらプロダクション

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 掲載される新作『ちびまる子ちゃん ハロウィンパーティーをやろうの巻』は、1995年10月29日に放送されたもので、テレビアニメ用の脚本を「自分の手で漫画にしたい」という、さくらさんの生前の想いをプロダクションが引き継ぐ形で結実。今後も『ちびまる子ちゃん』の新作は『りぼん』で不定期に掲載していく予定となっており、あす3日発売の『りぼん』にて詳細が発表され、同誌で『ちびまる子ちゃん』が掲載されるのは2014年5月号(4月3日発売)以来、5年半ぶりとなる。

 新作の内容は、永沢君、藤木君と一緒にハロウィンを話で盛り上がったまる子が、生まれてはじめてのハロウィンパーティーを開くことに。ところが、クラスの中の人を誘っても、集まったメンバーはこの3人に加えて野口さんと山田だけで、10月31日の当日、それぞれ思い思いの仮装をして、楽しい(?)ハロウィンパーティーを始めることになる…ストーリー。

 さくらさんの著作物の、コンテンツ管理、企画・制作を行うさくらプロダクションは「さくらは、自身が書き下ろしたアニメ『ちびまる子ちゃん』の脚本を、『漫画』という形でも楽しんで頂きたいと今までにも多くの作品を漫画化してきました。いつか漫画にして読者のみなさまにお届けしたいと言っていた作品、さくらの気持ちを引き継ぎ、この度りぼん編集部さんのご協力を頂き実現できることになりました」。

 「作画は、長年さくらのアシスタントを務めたさくらプロダクションのスタッフが担当します。 みなさまに、またさくらの笑いをお届けできる喜びと緊張でいっぱいです。どうぞよろしくお願いします!」とメッセージ。

 りぼん編集部・相田聡一編集長は「このたび、さくらプロダクションさんのご尽力により「りぼん」に『ちびまる子ちゃん』が帰ってきます! さくらももこ先生がりぼん読者のみなさんに是非読んでほしいと熱望されていた選りすぐりの1作をお届けできます。温かい笑いに包まれたまるちゃんたちの活躍に乞うご期待ください!」と呼びかけている。

 『ちびまる子ちゃん』は、1986年に少女漫画雑誌『りぼん』で連載を開始。静岡県清水市(現・静岡県静岡市清水区)を舞台に、そこに暮らす一家・さくら家の次女である小学3年生のまる子(さくらももこ)と、家族や友だちとの日常を、楽しく面白く、時に切なく描いた心温まる作品。コミックスはシリーズ累計発行部数が3200万部を超えている。

 90年1月7日にアニメ放送がはじまるとまたたく間にお茶の間の人気者になり、アニメ部門過去最高視聴率39.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区※1997年以降の測定に基づく)を記録。さくらさんが作詞家デビューとなった、エンディング曲「おどるポンポコリン」はミリオンセールス、その年の日本レコード大賞を受賞した。また、今回掲載される新作は、DVD『ちびまる子ちゃん さくらももこ脚本傑作集1』に収録されている。

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