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【いだてん】菅原小春、演技初挑戦「私の体と心を通して伝えられるものがあると思った」

 NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の第22回(6月9日放送)に人見絹枝で初登場した菅原小春。世界レベルで活躍するダンサーとして知られるが、演技は初挑戦だった。

大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』第26回(7月7日放送)より。人見絹枝役の菅原小春(C)NHK

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 第24回(6月23日放送)の復興運動会では、女子リレーに飛び入り参加した絹枝の走りっぷりに嘉納治五郎も思わず「彼女は何者だね」と大興奮。演じている菅原に対してもSNS上では、「これが演技初挑戦とは思えない」「本当に役にぴったり」「躍動する体。美しい…!」と評判になった。その菅原が初めての演技、初めての大河ドラマを振り返る。

 日本人初、たった一人の女子選手として1928年アムステルダムオリンピックに出場し、800メートルで銀メダルを獲得した人見絹枝。第26回(7月7日放送)は、その絹枝を中心に描く。

 「人見さんは日本の、女子の選手全員の希望を背負って、体を張って、命をかけて。私も次に続く人たちのために魂を込めて演じたいと思い、撮影に臨ませていただきました。そう思っていたのは私だけではなくて、現場の皆さんからも同じ気持ちでこのドラマを作っているのを感じました」。

 絹枝は、岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、金栗四三たちと出会う。抜群の身体能力で陸上競技の世界記録を次々と塗り替えるも、「化け物!」と野次られ、「バッタ!」と呼ばれ、「六尺さん」と笑われる、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いていた。

 「心はものすごく女なんです。女性らしい恥じらいがあって、みんなとあたかかくふれあいたいと思っているやさしさがある。岡山で人見さんの親族の方とお会いし、人見さんが獲った銀メダルはもちろん、使っていたバックや人見さんが撮影した写真など見せていただきました。写真を撮るのが好きだったようです。アルバムの写真にはコメントが書き添えてあって、とてもチャーミングな人だと思いました」。

 菅原は昨年の『紅白歌合戦』で米津玄師の歌唱中、キレッキレのダンスを披露して話題になったが、彼女のように独自のもので全力を出す姿勢は良くも悪くも人を引きつける。ケレン味など何もない、ただただまっすぐな菅原の演技に引き込まれるに違いない。

 「私も経験あるんです。バックダンサーなのに目立ち過ぎちゃって、周りよりもさらに下がって踊れと言われたり、もうちょっと抑え気味に踊ってと言われたり。それが私のコンプレックスだった時期もあったんですが、海外に飛び出して行ったら、全然普通じゃないか、と気づけたところがあって。コンプレックスを自分の力に変えて磨いていくしかない、と思ったところは人見さんと通じるものを感じました」。

■初演技にしてダンスに通じるものを発見

 演技に初挑戦して、「芝居は面白い、ダンスは面白くは…ない(笑)」とまさかの発言も。しかし、理由は明快。「ダンスは大好きすぎて嫌い。つらくなる。お芝居は自分の畑じゃないから、面白がることができて、リラックスできます(笑)」。

 菅原は10歳でダンスを始め、18歳でダンス留学し、またたく間に世界へと飛び出していった。アーティストのコンサートでバックダンサー、新曲やMVの振り付け、ダンスを軸にエンターテインメントに関わってきた。『いだてん』出演で得た経験は、今後の菅原にとってどのように生かされていくのだろうか。

 「これ以上いいバイブスが流れる気がしない、という頭打ち感があって、ちょうどそんな時期にいただいたのが『いだてん』への出演オファーでした。人見さんみたいに心から共鳴できる役に出会えた。これはチャレンジして自分の魂を燃やす意味があって、私の体と心を通して伝えられるものがあると思いました。今回はそう感じたのでやらせていただきました」。

 初演技にしてダンスに通じるところもいろいろ気づいたという。「いずれやってみたいな、と思うのが、踊らないけど、この人ダンサーだなって思われるようなお芝居。ステージに立ったときに一点を見つめて、照明が当たったときに、右に顔を向けただけでダンスだなって思ってもらいたいと思っていたのと通じるものあると思いました。自分が表現したいのはそこなんだな、と思いました」。

 第26回が放送された後、「出演オファーが来ますよ、きっと」と太鼓判を押すのは、演出を担当した大根仁氏。「いきなり定時で帰りたいOLの役が来たら難しいかな?」という大根氏に、菅原は「やってみたいかな」と笑って答えていた。

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