世界中でムーブメントを巻き起こし、記録的な大ヒットとなっている『アベンジャーズ/エンドゲーム』。人気シリーズ完結編となる本作は、日本でも公開11日間で興収40億円を突破。これまでの常識を覆す画期的な興行になっている。
■世界興行収入ランキング2位にランクイン
4月26日から世界同時公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界中で爆発的なヒットになっている。公開2週目にして世界興行収入は21.94億ドルを突破し、『タイタニック』(21.87億ドル)を超えて世界興行収入ランキング2位へ。1位の『アバター』(27.88億ドル)を上回るペースで20億ドルまで興収を伸ばしてきており、世界記録更新への期待も高まっている。
そんなメガヒットとなっている本作は、2008年に公開された『アイアンマン』からスタートしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最終章。MCUとは、マーベル・コミックのアメコミ・ヒーローたちの映画の集合体のことであり、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・ソーから、スパイダーマンやブラック・パンサー、キャプテン・マーベルまで、それぞれが主役の映画が起承転結をもって独立しながら、ある作品では複数、『アベンジャーズ』名義の作品ではほぼ全キャラが登場する。
本作までに20作ほどが製作され、そのうち『アベンジャーズ』としては4作目となり、これまで独立しながらもつながりをもって描かれてきた壮大な物語の完結編となっている。
■多くの一般層を動員したGW中の上映回数がポイント
本作の日本でのヒットの要因としてまず挙げられるのは、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から続く2部作の後編にしてシリーズ完結作としたこと。これまでのMCU各作では、エンドロール後に入るシーンによって、シリーズを1つのストーリーの流れにつなげてきたが、今回はチームのメンバーの多くが消滅する衝撃的な前作のラストから、コアファンを後編へと強く惹きつけた。
そして、これまでの興収を見ると明らかだが、シリーズ過去作はコア層が中心となった動員になっているところ、本作は広く一般層へのアプローチに成功している。そこには、本作そのものの世界的な話題性の高さに加えて、Googleをはじめとした多くの企業とのタイアップCMによる訴求があるようだ。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、作品の完成度の高さにも言及し「マーベル作品や『アベンジャーズ』のファン、初めてこのシリーズを観た観客ともに、確かな手応えを得た人が多かったと思う。ラスト近くの怒涛の展開には、客席からちょっとしたどよめきが起こった。観客をとことん満足させる、徹底した製作姿勢にこれがハリウッドだと納得もさせられる。マーベル作品を深く知らない観客も、何かとんでもないことが画面上で起こっていると感じたのではないか。また、GoogleとのタイアップCMは、一般層へ向けてのものだが、話題性から入りながら映画に引っ張っていく絶妙な効果がある。近年のタイアップとして、最高レベルだと思う」と評価する。
■多くの一般層を動員したGW中の上映回数がポイント
一方、日本における本作の興行について大高氏は、2つのポイントを挙げ「これまでの興行常識を覆す画期的な興行」とする。1つは、邦画アニメを除いて、シリーズ作品の新作で最高興収を更新したのは非常に稀なこと。とくに洋画シリーズでは、作品を追うごとに興収は下がるのが一般的だ。もう1つは、上映回数が限られる3時間を超える作品で、ここまで大きく興収を伸ばしたケースは珍しいこと。これには、作品への期待値から、シネコン側がとにかくGW中のスクリーン数を増やした背景があるようだ。「かつて3時間超の『タイタニック』や『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』などが大ヒットを記録していたが、それ以来のヒット。今の時代のシネコンスタイルだからこそ、3時間超の作品の上映回数を増やすことが可能になった」(大高氏)とする。
世界的なヒットが大きな話題になり、一般層を劇場に向かわせる構図は『アナと雪の女王』にも共通するが、本作は10連休となったGW中にそうしたムーブメントを起こしたことが、シリーズ完結編という話題性も加わって、これまでのシリーズ作品を大きく上回る興行スタートにつながったと見ることができるだろう。
一般層のファンも多いアメリカとは観客層が異なる日本において、この先どこまで興収を伸ばしていくかは、今週末までの動向である程度の予測がつきそうだ。GWの勢いをキープできれば100億円近くまで伸ばしてくる可能性もある。『ボヘミアン・ラプソディ』に続く洋画の大ヒットとなることを期待したい。
■世界興行収入ランキング2位にランクイン
4月26日から世界同時公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界中で爆発的なヒットになっている。公開2週目にして世界興行収入は21.94億ドルを突破し、『タイタニック』(21.87億ドル)を超えて世界興行収入ランキング2位へ。1位の『アバター』(27.88億ドル)を上回るペースで20億ドルまで興収を伸ばしてきており、世界記録更新への期待も高まっている。
本作までに20作ほどが製作され、そのうち『アベンジャーズ』としては4作目となり、これまで独立しながらもつながりをもって描かれてきた壮大な物語の完結編となっている。
■多くの一般層を動員したGW中の上映回数がポイント
本作の日本でのヒットの要因としてまず挙げられるのは、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から続く2部作の後編にしてシリーズ完結作としたこと。これまでのMCU各作では、エンドロール後に入るシーンによって、シリーズを1つのストーリーの流れにつなげてきたが、今回はチームのメンバーの多くが消滅する衝撃的な前作のラストから、コアファンを後編へと強く惹きつけた。
そして、これまでの興収を見ると明らかだが、シリーズ過去作はコア層が中心となった動員になっているところ、本作は広く一般層へのアプローチに成功している。そこには、本作そのものの世界的な話題性の高さに加えて、Googleをはじめとした多くの企業とのタイアップCMによる訴求があるようだ。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、作品の完成度の高さにも言及し「マーベル作品や『アベンジャーズ』のファン、初めてこのシリーズを観た観客ともに、確かな手応えを得た人が多かったと思う。ラスト近くの怒涛の展開には、客席からちょっとしたどよめきが起こった。観客をとことん満足させる、徹底した製作姿勢にこれがハリウッドだと納得もさせられる。マーベル作品を深く知らない観客も、何かとんでもないことが画面上で起こっていると感じたのではないか。また、GoogleとのタイアップCMは、一般層へ向けてのものだが、話題性から入りながら映画に引っ張っていく絶妙な効果がある。近年のタイアップとして、最高レベルだと思う」と評価する。
■多くの一般層を動員したGW中の上映回数がポイント
一方、日本における本作の興行について大高氏は、2つのポイントを挙げ「これまでの興行常識を覆す画期的な興行」とする。1つは、邦画アニメを除いて、シリーズ作品の新作で最高興収を更新したのは非常に稀なこと。とくに洋画シリーズでは、作品を追うごとに興収は下がるのが一般的だ。もう1つは、上映回数が限られる3時間を超える作品で、ここまで大きく興収を伸ばしたケースは珍しいこと。これには、作品への期待値から、シネコン側がとにかくGW中のスクリーン数を増やした背景があるようだ。「かつて3時間超の『タイタニック』や『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』などが大ヒットを記録していたが、それ以来のヒット。今の時代のシネコンスタイルだからこそ、3時間超の作品の上映回数を増やすことが可能になった」(大高氏)とする。
世界的なヒットが大きな話題になり、一般層を劇場に向かわせる構図は『アナと雪の女王』にも共通するが、本作は10連休となったGW中にそうしたムーブメントを起こしたことが、シリーズ完結編という話題性も加わって、これまでのシリーズ作品を大きく上回る興行スタートにつながったと見ることができるだろう。
一般層のファンも多いアメリカとは観客層が異なる日本において、この先どこまで興収を伸ばしていくかは、今週末までの動向である程度の予測がつきそうだ。GWの勢いをキープできれば100億円近くまで伸ばしてくる可能性もある。『ボヘミアン・ラプソディ』に続く洋画の大ヒットとなることを期待したい。
2019/05/08