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“携帯持たない”原恵一監督、最新作ではスマホ取り入れ 樋口真嗣監督も「衝撃だった」

 「クレヨンしんちゃん」シリーズや『河童のクゥと夏休み』など、ヒット作を生んでいる“大人が泣ける”アニメーションの巨匠・原恵一監督が23日、自身の最新作『バースデー・ワンダーランド』(26日公開)の公開直前イベントに登壇。実写版『進撃の巨人』シリーズや『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督がゲストとして出席し「(主人公の)アカネがスマホを持っているいるのが衝撃だった」と、携帯電話を持っていない原監督が、映画の世界で携帯をいかす新たな一面を取り入れたことに感動を覚えていた。

『バースデー・ワンダーランド』公開直前イベントに登壇した(左から)樋口真嗣監督、原恵一監督 (C)ORICON NewS inc.

『バースデー・ワンダーランド』公開直前イベントに登壇した(左から)樋口真嗣監督、原恵一監督 (C)ORICON NewS inc.

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 樋口監督は、原監督を“業界三大携帯持ってない男”と称し「(映画で)慣れたようにいじっていたので、実は持っているんじゃないですか?」と笑い、原監督は「芝居に関しては、どういう操作をすればいいのかわかってなかったけど、みんながわかっているので、携帯をOFFにするところとか、今回はアップル社のスマホを使っているので、その通りの工程でやってもらいました」と説明した。

 “食事シーン”に力を入れることで有名な原監督は、本作でもこだわりを見せたようで「アニメーションでの食事のシーンはアクションシーンより大変」と難しさを語り「日常的のことなので、誰も不自然だと思わないように描くのが難しい。食事シーンは(作画が)上手い人に作ってもらわないといけない」と話した。食事の場面を取り入れる理由に関しては「飲み物の飲み方や食べ方でキャラクターを出すことができるので、食事のシーンが多いんです」と解説。樋口監督も「地味で嫌だとアニメーターが嫌がったりするんです。うまく描いても報われないのが食事のシーンですけど、報われないと思われることが悲しい」と原監督の考えに同調していた。

 この日は、原監督が「たまたま入った書店で画集を見つけて捕まえなきゃと思った」と絶賛したロシア人アニメーターのイリヤ・クブシノブ氏も登場。イリヤ氏は「原さんのファンだから」とオファーを快諾した理由を明かし、原監督については「デザインでも、アニメーションでもちゃんとイメージがあって、説明するのがうまい。原さんとのやりとりは簡単でした」と振り返った。

 原作は累計発行部数50万部超えのベストセラーで、柏葉幸子氏による『地下室からのふしぎな旅』(講談社青い鳥文庫)。ストーリーは、自分に自信がない主人公・アカネの前に、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポが現れるところから始まる。「私たちの世界を救ってほしいのです!」と頼まれたアカネは、“幸せな色に満ちたワンダーランド”に連れて行かれる。そんな世界から“色”が消えてしまい、救世主となったアカネが人生を変える決断を下していく物語。主人公のアカネの声を松岡茉優が務め、麻生久美子市村正親の俳優陣に加え、東山奈央藤原啓治矢島晶子ら実力派声優陣も出演する。

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  • 『バースデー・ワンダーランド』公開直前イベントに登壇した(左から)樋口真嗣監督、原恵一監督 (C)ORICON NewS inc.
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