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井ノ原快彦主演『特捜9』 3組の捜査が同時進行する“らしさ”

 井ノ原快彦が主演するテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season2』(10日スタート、毎週水曜後9:00※初回は15分拡大)。渡瀬恒彦さん主演で2006年4月にスタートした『警視庁捜査一課9係』のメンバーに、昨年、新たな班長として寺尾聰が加わり、井ノ原主演の『特捜9』へと生まれ変わった。その2シーズン目がいよいよ開幕する。

井ノ原快彦主演、『特捜9 season2』4月10日スタート(C)テレビ朝日

井ノ原快彦主演、『特捜9 season2』4月10日スタート(C)テレビ朝日

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 昨年は、異例中の異例で、巡査部長ながら主任を務めた主人公の浅輪直樹(井ノ原)が、10日放送の第1話で、五級職警部補に昇進するのだが、その前に高層ビルで爆破事件が発生したり、直樹が監禁されたり、宗方班長(寺尾)ら特捜班のメンバーも大ピンチに見舞われる。

 「殉職」して「二階級特進」、「オリンピック金メダル」で「一階級特進」と聞くと、警察組織で特別な“昇進”をするのはつくづく大変なこと。さらに第1話は、9係から続く“捜査手法”ともいうべき、3組のコンビそれぞれの状況設定が時間を巻き戻しながら描かれ、クロスする展開があって、監禁された直樹の救出へ向かうクライマックス、結末へと向かう。

 今シーズンは「これまでとは異なるコンビで捜査することもある」と言われている。第1話はお約束のコンビ、直樹&新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)&村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)&矢沢英明(田口浩正)で捜査。まずは、長年培われたコンビネーション、人間関係をあらためて把握できて初見の視聴者にもやさしく、すべてが同時進行する展開に往年のファンもハラハラしっぱなしだろう。

■第1話あらすじ
 菓子銘店が集う催事場でスイーツを堪能している特捜班主任の直樹(井ノ原)と妻の倫子(中越典子)、そして若手刑事・新藤(山田)。お菓子のネット販売を始めたいという倫子の希望を形にするため、直樹がパソコンに強い新藤を呼び出したのだ。新藤がスマートフォンでライブ配信のできるアプリを紹介していたその時、ビルの上層階が突然爆発する。

 その頃、高層ビル付近の路上を車で走っていた青柳(吹越)と矢沢(田口)、特捜班の部屋でテレビの生中継を見ていた志保(羽田)と村瀬(津田)、そして班長の宗方(寺尾)…爆発に遭遇した直樹らだけでなく、特捜班の面々は同時にこの惨状を目撃していた。

 青柳と矢沢は爆発後にビルから飛び出してきた2人組を追跡。志保と村瀬はテレビに映っていた、まるでこれから起こることを知っているかのように上を見ている男女2人組を突き止める。

 一方、直樹と新藤は負傷者の救助をするため病院にいた。そこで手掛かりを入手した直樹は聞き込みを開始。それぞれ特捜班のメンバーが追っている人物は、何者かに「最期にぜいたくさせてやる」と言われてSNSで集められた自殺志願者たちだということが判明する。その中に、風船を運び込んだ人がいると知った直樹は、風船に可燃性のガスが詰まっていた可能性に思い当たる。

 爆発で死亡した主催者にライターを手渡した人物が怪しいと踏んだ直樹は、病院に戻って地道に聞き込みを再開。そんな直樹に、新藤は「もっと効率的に捜査がしたい」と不満を漏らす。「効率のいい捜査なんてない」と言う直樹に反発した新藤は、別行動をすると収穫のないまま、ひとり特捜班に戻る。しかし、その後、直樹と連絡がとれなくなってしまい…。

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