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中村悠一、“初期設定”ブレる『おそ松さん』の面白さ カラ松の演技は疲れる部分も

 『機動戦士ガンダム00』グラハム・エーカー役や『マクロスF』早乙女アルト役などで知られる声優の中村悠一。そんな彼が『おそ松さん』シリーズ初の完全新作劇場版『えいがのおそ松さん』(15日公開)に、6つ子の次男・カラ役で出演する。「必要のないギャグが作品のスパイスとなり、油断できない面白さ」「“尾崎豊に憧れる”初期設定などを忘れ捨て、ブレているけど面白い」「格好つけるカラ松の演技は疲れる」など、作品の魅力やアフレコ時の様子などを語ってもらった。

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■「油断ができない」おそ松さんの面白さ 必要のない設定が作品のスパイス

――初の劇場版となりますが、お話をいただいた時はどんな気持ちでしたか?

 映画化を聞いた時はうれしさ3割、つらさ7割くらいの感覚でした。TVシリーズで毎週収録していた時は、テンション高く収録して「ようやく面白くなったかな?」くらいの感覚でしたので、すごい労力でした。30分の枠でこれですので、それを100分以上ある劇場の長い枠でやると、どうなるのかと思いました。いざやってみると、ほかのキャストの方も含めて「口が回らない」「ミスが目立つ」など体力が1日持たないという、想像以上に大変な収録となりましたね。

 最初は、作品のストーリーも18歳の6つ子たちが描かれるということで、今の大人な6つ子たちは登場しないと思ってました。そうしたらセットで登場して「いやいや、待ってくれ。劇場版で定番の、ゲストキャラクターが登場して、物語が進んでいくパターンは無いの?」」と脚本の松原さんに言ったのですが、「なるほどね」の一言で終わりましたね(笑)でも、ゲストキャラに支配されてしまうと『おそ松さん』の良さやイメージが薄れることもあるので、結果的にこの形で良かったと思います。

 ただ、必要のないギャグシーンでの見せ場ががカラ松にあるので、ファンの方が『飽きずに観てくれるのか』と懸念する部分はあります。「これは一体なんだったのか…」というシーンがあるので、共演者の方々も「このシーンいるか?」と笑っていましたよ(笑)。ただ、それが良いスパイスになる可能性があるので『おそ松さん』は油断できません。

■初期のキャラはどこへ?ブレても面白い作品の完成度 イケボでのボケに苦労も

――流行語大賞にノミネートされるなど社会現象までなった『おそ松さん』。ここまで人気となった作品の魅力は一体なんでしょうか?

 結局のところ『おそ松さん』の面白さは、作品の設定がブレていてもキャストとの掛け合いやテンポ感、内容に中身がないことですね。普通の日常生活で起こる会話の延長をコメディとして昇華させていることに、センスを感じます。キャラクターに設定はあるのですが、捉えすぎていない。カラ松は「格好つけの設定」があっても、時代劇・座頭市のシーンではそれを捨てている。それくらいキャラクターそれぞれの個性が成立していて、どの場面でもキャラが活きているところが、懐が広い作品だと感じますね。 これができるのは、赤塚不二夫さんの作品『おそ松くん』がベースにあるからですよね。悪ふざけをし、設定を崩しても許される土壌があると感じます。ここに脚本の松原さんと、藤田監督が良い演出とシナリオを作ってくれているのが大きい。僕らの演技で「面白くなったな」と思うことはなく、作品の面白さがすでに完成しているなと感じる。「これは、どうやっても面白いよ!」という中で演技をさせていただいております。

 過去にも言っておりますが「尾崎豊に憧れている初期設定」はどこに行ったんだと(笑)。今は“ただのナルシスト”になっていることが気になっていて、僕は最初にもらった資料設定の気持ちを、どこまで持っていればいいのか…。色々とブレていて大変ですが面白い。

――小野大輔さんは、トト子に対して言った「よう、ブス」というセリフが一番好きだそうです。格好いい声で言うのは面白いとの理由ですが、どのような気持ちで演技をしているのですか?

 カラ松はクールな格好つけているキャラクターなのですが、演じる時は少し疲れる部分もあります。その中でもあのシーンは面白さがわかっていて、自分で言って笑ってしまうので“笑い”に手応えはあります。急に出て来て「よう、ブス」とか意味がわからないですよね(笑)。その意味のわからなさがシナリオの価値ですよね。自分たちで手応えを感じて、視聴者からの「面白かった」という声を聞いた時に、疲れはありますがやりがいを感じます。

(C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019 カメラマン/祭貴義道



関連写真

  • 『えいがのおそ松さん』次男・カラ役の中村悠一
  • 『えいがのおそ松さん』次男・カラ役の中村悠一
  • 『えいがのおそ松さん』のメインビジュアル (C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019
  • 『えいがのおそ松さん』の場面カット (C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019
  • 『えいがのおそ松さん』の場面カット (C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019
  • 『えいがのおそ松さん』の場面カット (C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019
  • 『えいがのおそ松さん』の場面カット (C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019

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