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コムアイ、アカデミー賞監督にバレンタインチョコ 自身の人生観も語る「愛が前提の行動をしたい」

 音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカル・コムアイが13日、都内で行われた映画『ビール・ストリートの恋人たち』公開記念トークショーに登場。前作『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督との対面を果たし、熱すぎる作品愛を語った。

映画『ビール・ストリートの恋人たち』公開記念トークショーの模様

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 同作は、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブストーリー。前作『ムーンライト』に続き、本年度アカデミー賞で3部門にノミネートされており、2作品連続でのオスカー獲得が期待される中、授賞式を直前に控えたタイミングとなったが「ワクワクしているよ。でも、去年はちょっとした事件があったからね。トラウマだよ」と、昨年の『アカデミー賞』発表時のハプニングを振り返りながら期待を寄せた。

 和やかなムードでトークが弾む中、前作と本作に惚れ込み、ジェンキンス監督を愛してやまない特別ゲストとしてコムアイが登場。バレンタインデーの前日ということで、映画に登場する主人公のティッシュとファニーのカップルをデザインしたオリジナル・チョコレートをプレゼントされると、ジェンキンス監督は大喜び。コムアイから「日本では、バレンタインの日は女の子が好きな人に、勇気を出してチョコを贈る日なんです」との説明を受けると、「チョコレートがたくさん売れる日なんだね。企業の作戦勝ちだ」と笑わせた。

 コムアイは、同作の魅力について「ミルフィーユみたいに、ロマンチックな甘い空気と厳しい現実が交互に押し寄せてくる映画。その中で、逆境をはねのけてそれに立ち向かう、生命力を感じられました。感情のゆらぎというものをすごく感じた作品です」と絶賛。「どんな人生を生きる人もそうだと思うけど、やっぱり愛が前提の行動をしたいですよね」とかみしめるように語った。

 さらに、コムアイが「原作には音楽の表記が多いと聞きましたが、なぜ映画の中でオリジナルの音楽を用いたんですか?」という鋭い質問を投げかけると、ジェンキンス監督は「これまでの取材で、初めてそのことについて触れられた!」と驚いた様子。「最初はすべて、原作に描かれるジャズを使って映画の音楽を作り上げようと思ったんだけど、原作とは違って、映画はキャラクター、特にティッシュの視点でも物語が進んでいくんだ。そうした時に、彼らキャラクターたちの音楽とはどういうものなのか、というのが頭に浮かんだんだよ」と撮影の秘話を明かしていた。

関連写真

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