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【まんぷく】毎熊克哉、飛躍の一年はまだ続く「思いがけず再登場」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『まんぷく』(月〜土 前8:00 総合ほか)に、ヒロイン・福子(安藤サクラ)の夫・萬平(長谷川博己)が開いた製塩会社の元従業員・森本元が第17週より再登場。森本を演じる毎熊克哉(まいぐま・かつや/31)が知られざる裏設定などを明かす。

 毎熊は、2015年の『第28回東京国際映画祭』で日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞した、小路紘史監督の長編デビュー作品『ケンとカズ』に主演し、「遅咲きの新人」として脚光を浴びると、出演オファーが殺到。2018年には、吉永小百合主演の『北の桜守』、是枝裕和監督の『万引き族』、長瀬智也主演の『空飛ぶタイヤ』などの大作からインデペンデント作品まで、10本以上の出演映画が公開された。

 中でも『まんぷく』にも出演した壇蜜の名を世に知らしめた映画『私の奴隷になりなさい』の続編、『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』、『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』の2本では主演を務め、連続テレビ小説にも初出演を果たすなど、まさに飛躍の一年だった。

 『まんぷく』への出演は「“朝ドラ”も初めてですし、NHK大阪でのお仕事も初めてです。今でもいつも緊張しているんですけれど(笑)、最初はもっと緊張していました。長期にわたって同じ役を演じ、役の成長を表現するのは初めての経験。最初の登場から20年近く、長いスパンで森本を演じるのはすごく難しいですが、とても楽しいです」

 製塩会社の従業員“塩軍団”の中でも、存在感があった。「塩軍団のころは、画の中にすごくたくさん人がいて、どうやって自分の役を立たせるかを僕だけじゃなくみんなが思案しながら演じていました。森本は口数が少なく、しゃべらないところに個性があるので、その分せりふが少ないし、どのシーンにもいたりはするんですけど、台本に詳しいことは描かれていなくて。その描かれていない部分をどれだけ埋められるか、そこが役者として楽しみでした」。

 森本が広島ことばを話す設定は、「衣装合わせの時の思い付き」だったと明かす。「塩軍団のみんながみんな大阪の人じゃなくてもいいよね、という話になって、僕も確かにそうだなと思いました。佐賀出身の原雄次郎くんが、堀(和則)を佐賀ことばで演じることになったので、僕も地元広島のことばで森本を演じることにしたんです。広島は原爆が落ちた県。8月6日は絶対に学校に行き、黙とうをしてきました。広島ことばの男がひとりいるだけで、深く考えなくても視聴者の方の頭に戦争のことがよぎる気がしたんです」。

 第12週で会社が解散した後、森本は、福子の姪・タカ(岸井ゆきの)と結婚した神部茂(瀬戸康史)や岡幸助(中尾明慶)らとともに北浜食品に再就職していたが、萬平がラーメン作りを始めたと聞きつけて“再登場”する。

 「ダネイホンづくりから再登場までに8年経っていますが、見ばえも変わって、ひげもなし、衣装も割りといいものを着させてもらって、34歳になりました。実は、森本の出演はたちばな栄養食品の解散までだと思っていたので、解散までの間にどう成長するかというプランで演じていたんです。そうしたら思いがけず8年後の再登場が増えたので、うれしいですけれどどう演じるかが難しいですね。8年間の成長と変わらないところをどうやってみせるのか、岡役の中尾くんとも話しながら、ふたりの距離感などを探っている状態です。自分としても、森本に成長していてほしいなという思いがありますね。塩軍団の頃は、岡と森本が並ぶと監獄みたいな画になっていましたけど(笑)、再登場の衣装合わせでは、ふたりが色違いの革ジャン。刑事コンビのようでした」

 再登場の後は、広島ことばの中に大阪ことばを混ぜていくか、思案したという。「旧友たちといるときは塩づくりの頃の感じのままでいいかなとも思っていますが、もう少し大阪かぶれな部分も出そうかなと、チャンスを探っています。あまり面識のない人には、慣れない大阪弁をしゃべるとか。大阪が地元ではない人が大阪ことばをしゃべるのって“郷に入っては郷に従え”じゃないですけど、“気遣い”のあらわれだと思うんです。だから、森本の成長に見えるように演じられるのだったら、大阪ことばを使いたいですね。タイミングを間違えると浮いてしまう気がするので、ほんとうに探り中なんですけど(笑)」

 「今考えているのは、パーラーのシーン。神部・岡・森本で会話するときは以前と同じ感じで、店員さんにはそんなに面識がないので、台本にある『おおきに』というせりふをそのまま言おうかと思っています。広島だと『ありがと』なんですけれど、『おおきに』くらいだったら初心者向けな大阪弁だし、『森本すこし郷にしたがえるようになったんだな』と思ってもらえるかなあと。『ちゃうちゃう』もいいですよね。実際にそれをやったかどうかは、放送でチェックしてみてください」。

 再登場してからの森本と岡は、パーラー白薔薇で出会った吉乃(深川麻衣)に一目ぼれ。その恋の行方も気になるところだ。

 「おれたちこれ、どうなるんだろう?と、中尾さんと話しているんです。“紳士協定”を結びつつも、“絶対こいつには負けない”というバチバチ感があったほうが面白いだろうし、それなのに男として格好つけているというのが岡と森本らしいかなと、演出とも話しています」

 岡と森本の関係も見どころの一つ。「ちょいちょい、わかりづらいところで助け合っているんですよね。岡が最初にケンカしてきて仲間にとがめられているときも、森本がふわっと肩を持つし、岡も岡なりのやさしさを森本に差しだして、ふたりの助け合っている感じが興味深いです。年配のおじいちゃんたちが『おまえ、ちょっと〇〇〇だな』『なんだよ、うるせえな』と言い合っているところを、たまに見かけませんか? ケンカしているようで、ケンカじゃなくて、あいさつ代わりにケンカ腰みたいなやりとりです。最近はあまりないけど、この時代はよくある関係性だったのかもしれません。岡と森本にもそんな雰囲気が出せたらいいなと思っています。

 だから、タカちゃんラバーズの小松原(前原滉)・堀・増田(辻岡甚佐)の3人が3人セットで『好きだよ』という感じなのとはちょっとちがう感じです。岡と森本は『恋なんて別に』という態度を貫きながらも実は恋をしている。『女なんかよー』といいながらも、吉乃ちゃんが気になっていてバトルしているのが面白いかな。映画の約束にも来てもらえなくて、ほんとうは余裕じゃないけど、余裕をかます。そのちょっと背伸びしている空気感がいいですよね。岡、森本、吉乃ちゃんの3人で並んで撮影したところですが、なんだかどちらとも選ばれなさそうに見えました。岡も森本も吉乃ちゃんに振り回されて、ふたりとも振られていっしょに酒でも飲むのかなって雰囲気ですよね(笑)」。

 今後、森本も萬平たちとラーメンを一緒に作っていくことになる。「僕自身も第1話から観ているので、久しぶりに出てくる牧善之助(浜野謙太)さんに『変わらないな』と安心したり、加地谷(片岡愛之助)さんが、萬平さんを応援していることに感動したりしています。森本からも成長はしつつ、ずっと変わらない安心感というものを感じていただけたらうれしいです。この作品に関わらせていただく前からずっと好きな即席麺も、そういえば何回食べても飽きないし、いまだに買うことに気づきました。そういうのって、すごくいいですよね。この『まんぷく』という作品も、放送が終わってからも視聴者のみなさんに何度も思いだしてもらえるような作品になるといいなと願っています」



関連写真

  • 連続テレビ小説『まんぷく』森本元役の毎熊克哉(C)NHK
  • 色違いの革ジャンの2人(C)NHK
  • 吉乃ちゃんに振り回される岡(中尾明慶)と森本(毎熊克哉)(C)NHK

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