アニメ&ゲーム カテゴリ
  • ホーム
  • 芸能
  • 女優・田中みな実、大成の可能性 新たなフェーズに入った“女子アナ女優”新時代

女優・田中みな実、大成の可能性 新たなフェーズに入った“女子アナ女優”新時代

 田中みな実が2月2日スタートの連続ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)で女優デビューを果たす。その役柄は妻子ある男性と不倫中の女優役。このニュースにSNSでは「田中みな実が不倫相手役ってエグいしピッタリ」など期待を寄せる声も上がっている。昨今は元フジテレビアナウンサーの加藤綾子平井理央がドラマに出演している。だが、女子アナのドラマ出演は“話題先行”の飛び道具のイメージが視聴者にあるのは否めず、近年では成功者と声高らかに言える女子アナ女優もいない。そんななか、田中みな実にはこれまでの活動遍歴やその人間性から、女優として大成するのではとの期待がかかる。

■実は多い女子アナ出身の女優。筆頭は野際陽子

 元女子アナで女優として大成した例としてまず浮かぶのが故・野際陽子さんだろう。62年にNHKを退職後、フリーとなり、63年『悲の器』(TBS系)で女優デビュー。以降、『ザ・ガードマン』(67年/TBS系)、『キイハンター』(68年/TBS系)などのほか、『必殺シリーズ』(85〜18年/テレビ朝日系)、『TRICK』シリーズ(00〜14年/テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ、花嫁のれん(10〜15年/フジテレビ系)、『やすらぎの郷』(17年/テレビ朝日系)など数多くの人気ドラマに出演し17年、81歳で永眠された。

 映画『みんなのいえ』(01年)で日本アカデミー賞新人賞を受賞した八木亜希子も“女子アナ女優”のひとり。『めざましテレビ』(フジテレビ系)の初代メインアナウンサーだった八木は、00年にフジテレビを退社。映画『みんなのいえ』のほか、『THE有頂天ホテル』(06年)、『フライング☆ラビッツ』(08年)、朝ドラ『あまちゃん』(13年/NHK総合)、『オリエント急行殺人事件』(15年/フジテレビ系)、『黄昏流星群』(18年/フジテレビ系)などで好演している。

『女かけこみ寺 刑事・大石水穂』(テレビ東京系)など2時間ドラマで活躍した斎藤陽子も元長野朝日放送アナウンサー。このほか『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)のひょうきんアナウンサーだった山村美智も『セカンドバージン』(NHK)など数多くのドラマに出演しており、女子アナ出身で女優業に進出する例は多い。

■“ぶりっ子”から“闇キャラ”へ。低評価を覆した田中みな実のこれまで

 新ドラマ『絶対正義』に出演する田中みな実は元TBSアナウンサー。『サンデー・ジャポン』(TBS系)など人気番組で活躍していたにもかかわらず、その“ぶりっ子キャラ”がファンもアンチも生み、当時からなにかと話題を巻き起こしていた。そんな彼女に変化があったのは、オリエンタルラジオ藤森慎吾との破局報道から。自身の心の闇を語り始め、「闇が深すぎる女子」として再注目されることに。17年に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)では、SNSで親友に送った「きょうほんの少し会えたりする?」といったLINEが公開され、田中の精神的な“SOS”の暴露にスタジオは「しんどい!」「怖い」など盛り上がった。

 さらには「誰かに必要とされたい」と切実な悩みを訴えたり、恋愛事情的にも寂しい状況であることを報告。これまで反発していた女性視聴者も共感を覚え始め、「最近の田中みな実の闇に親近感を覚える」「自分と酷似している」などの声がSNSに多数寄せられることに。オリコンが発表する「好きな女子アナランキング」にもトップ10入りし、昨年12月発表ランキングでも第9位にその名が挙がっている。

 そんな田中みな実だが、昨年12月、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)でショートドラマ『こんな女は嫌われる』に初出演。男の前でだけ意識が高いフリをする女性を好演した。過去の“女性に嫌われるイメージ”や、昨今の心の闇など、彼女の人生の“移り香”が役柄に反映されたこともあり、視聴者からは賞賛の声が目立った。だが、まだこの時点ではまさに“飛び道具”的扱いだ。

■“女子アナ女優”が新たな時代へ

 そんな田中みな実だが、『絶対正義』では連ドラ主要キャラ&レギュラー出演。実は昨今、元女子アナが女優業で活躍する新たな時代に入り始めている。例えば、カトパンこと加藤綾子は、二宮和也主演の『ブラックペアン』(TBS系)に出演しており、難しい役どころではなかったものの好評だった。平井理央は、dTVオリジナルドラマ『婚外恋愛に似たもの』でスーパーエリートの“クソ”な女経営者を演じ、やや拙い印象は残ったが、堂々としたその姿は、いい意味での違和感とインパクトを作品に与えた。

 また、フリーアナの岡副麻希もFOD配信ドラマ『きっと…伝わるストーリー。』で連続ドラマ初主演。同じく現役アナではテレ朝の小川彩佳アナが『リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレビ朝日系)最終回で刑事役で出演。これまで、現役アナがアナウンサー役としてドラマ内のニュース番組に出演するパターンは多かったが、職業が“刑事”であるという点が、これまでの傾向とは違う。また“女子アナ”という背景を抱えたまま本格的にドラマに挑んでいるという点でも新しい流れといえよう。

 とはいえ、ここで挙げた最近の女子アナ女優はまだ誰も、女優として大成しているイメージはない。女子アナというクリーンすぎるイメージがつきまとい、それが役柄にも影響してしまっている。そんななか、田中みな実は素顔をさらけだした闇キャラ人気もあり、役者として必要な“内面”を備えているぶん、期待が大きい。その“あざとさ”も女優という活動の場でこそ、より一層活きていきそうだ。

 出演する『絶対正義』の原作を読むと、妻子ある男性と不倫はしているものの、その不倫には同情する点がある。明確な否があるわけではない不倫……その心情を田中がどう演じるか。新たなフェーズに入った“女子アナ女優”新時代において、田中がその道を切り拓くパイオニアとなるか、温かく見守りたい。
(文/衣輪晋一)

提供元:CONFIDENCE

【最新号】コンフィデンス 2019年6月17日号 詳細はコチラ バックナンバー 一覧

最新号コンフィデンス2019年6月17日号

<COVER STORY>
青木純一郎氏(芸映 代表取締役社長)
「芸映として、スーパースターをもう一度
 発掘し、育て、世に問うていく」

<SPECIAL ISSUE>
音楽・映像・書籍
月間マーケットレポート5月度

お問い合わせ

WEBサイト『ORICON NEWS』、エンタメビジネス誌『コンフィデンス』 メディア営業スタッフ募集

オリコントピックス