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太田光代、タイタン学校業の勝算語る 開校からの手応えと今後の展望

 お笑いコンビ・爆笑問題や作家の辻仁成氏が所属する芸能事務所・タイタンの太田光代社長がこのほど、自身が理事長を務めるコミュニケーションカレッジ「タイタンの学校」で授業を行った。昨年10月に開校してから3ヶ月あまり。授業を終えた後の光代氏にインタビューを行い、学校業へと進出した意図と勝算、これからの展望を迫った。

タイタンの太田光代社長 (C)ORICON NewS inc.

タイタンの太田光代社長 (C)ORICON NewS inc.

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 エンタメ業界に限らず、さまざまな個性を持った人材が求められる現代社会において、同校では成功する要素を『面白い+α』とし、この「+α」に注目。“チャレンジ”を学ぶことで人の感性を刺激していく同校の特別講師は、光代氏のほか、辻氏やテレビプロデューサーの菅賢治氏ら。レギュラー講師には元フジテレビアナウンサーの山中秀樹をはじめ、イラストレーターの326や大渕愛子弁護士、各種番組の放送作家などエンタメシーンで活躍する人材がそろっている。

 「芸人コース」と「一般コース」の2つが設けられており、プロの芸人志望はもちろん、社会に必要なスキルを身につけたい志望者にも広く対応している効果が出ている。「本当にみんな真面目ですし、一般コースを作ったので、異業種交流ができています」。昨年5月に行われた説明会では「単なるお笑いの学校ということではなく、寺子屋が勉学と同時に世の中のことを教えていたように、コミュニケーションや企画の仕方など、みなさんが自分のやりたい仕事に生かせるようなことを身につけてくれたら」との意義を語っていた光代氏だが、それこそがほかの養成所との違いだ。

 「お笑いの学校や養成所がいっぱいあるので、その中から選んでいただくには、ほかと違うエッセンスがないといけないかな、というのはもちろんあります。もうひとつ重要なのは、卒業して『はいさようなら』っていうのは一番嫌なんです。私も演劇学校に通っていて、その時のことって割と今に生きていることも多いので、タイタンの学校で学んだことがどれだけ影響を与えるかが、大切だと考えています。とにかくうちは実践でやってみようということで、それはカリキュラムにも反映しています」。

 その言葉通り、インタビュー前に行われた光代氏の授業はまさに“実践”を意識したものだった。IP(著作権や商標登録等の知的財産権)を開発・取得し、幅広い事業領域へサービスを提供する総合エンターテイメントカンパニー「DLE」とのコラボで「事業の授業」を展開。「バーチャルタレント(Vtuber)」をテーマに、生徒全員で班を組んで、お金を稼げるエンターテインメントコンテンツを考えていった。いくつかの班に分かれた生徒同士の話し合いで授業を進めていきながら、光代氏がすべての席へと回って話をする姿は印象的だった。

 「タレントや芸人として成功していく過程で、セルフマネジメントはすごく大事で、ひとつの商品を考え出すっていうことは俯瞰で見ることにつながると思って、この授業をやっています。それによって『自分が商品である』と客観的に見られる可能性が高いと思うんです。授業では何をやっているか確認しながらやっていますけど、あんまり誘導しちゃうと個性がなくなっちゃうので、割と自由にみんなで話し合ってもらうように意識しています。『これ形になるかも』という発想も生まれていて、それを形にできる講師もそろっているので、この授業から生まれたものがいろんな人の感性をくすぐらせるものになって、業界全体が変わるきっかけになればいいなと思っています」。

 昨年はタイタン設立25周年、爆笑問題は30周年というタイミングで進出した学校業。「本当にいろんなことがあったなというところでの、じゃあ私が教えられることはなんだろうっていうところで始めたのですが、私も生徒のみなさんの発想から勉強しています」と笑顔で打ち明ける光代氏。「学校から“第2の爆笑問題”を発掘する?」との質問には「いい方が出てきたら。実践型なので、タイタンライブの一歩手前のライブなどには、生徒の方に出てもらっています。(爆笑問題が講師として教える可能性?)爆笑は弟子も取りませんし、師匠も学校もなくて、フリーランスでやっていたら声がかかったという感じで、本来なら師匠がいることも教えてもらわないでやってきた芸人なので、あまり学校というのがピンときていないかも。本当は何かをやってはもらいたいのですが、教えるとなると、自分たちは教えられないってなっちゃうんじゃないですかね。卒業の時とかに漫才はやってもらおうかなとは思っています」。

 現在は、4月からスタートする2期生を募集中。授業の期間も半年から1年にして、カリキュラム数もアップさせた。「芸人になることはもちろん、自分が考えたものが商品化になる可能性もあるので、いろんなところにチャンスとそれを支えるサポート体制は用意しています。そのためにも、もっと時間をかけていこうと思い、2期生からはカリキュラムも増やしていこうと思っています。マンモス学校にしようとは思ってなくて、やっぱり目が行き届く範囲でのクラスをいくつか作っていくのかが大切で、学校運営とのバランスを取っていきたい。学校単体で何かビジネスとして儲けることを考えると、大失敗してしまうので、本当に寺子屋の『読み書きそろばん』ではないですけど、今の時代の基礎を教えていきたいです」。
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