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『万引き家族』が33年ぶり快挙 『LA映画批評家協会賞』で外国語映画賞

 アジア各国でヒットした、是枝裕和監督作『万引き家族』が13日、米アカデミー賞の前哨戦として注目される『第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞』で外国語映画賞を受賞した。日本映画としては、黒澤明監督の『乱』以来、33年ぶりとなる快挙となった。

 スタンディングオベーションと割れんばかりの拍手のなか、授賞式に出席した是枝監督は、トロフィーを受けとると「この賞を頂いたお礼を一言述べたくて、10時間飛行機に乗って、今朝この街に着きました。本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べた。

 今回は、イ・チャンドン監督の韓国映画『バーニング 劇場版』と並んで受賞。「映画にはある力があると思っています」と熱弁した是枝監督は「例えば日本と韓国とか、アメリカとメキシコとか隣り合う国と国、人とひとの間に大きな力が、壁を作りお互いがお互いを見えなくしようとする時に、その壁を取り払ってお互いを見える形にしていく、そういう力が映画にはあると思っています。なのでこの賞を友人でもあり、韓国の最も尊敬する監督でもあるイ・チャンドンさんと同じ賞を受賞できたことが本当にうれしいですし、これからもその力を、映画の力を信じて映画を作り、また10時間でも20時間でもまた飛行機に乗って皆さんの元に訪れたいと思います」と感無量の表情でスピーチ。喝采を浴びていた。

 また、同日発表の米パームスプリングス国際映画祭でも、外国語映画に贈られる「FIPRECI賞(国際批評家連盟賞)」を獲得。現在56の海外映画賞各部門でノミネート、30の受賞歴を重ねており、『第91回米国アカデミー賞』の外国語映画賞部門「日本出品作品」にも選出されている。最終ノミネーション発表前の候補リスト9本にも残っており、22日に行われるノミネート発表に向けても大きな弾みとなった。

 同映画は、第71回カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」にて日本人として21年ぶりの最高賞<パルム・ドール>を受賞。さまざまな“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る渾身作。東京の下町で質素に暮らす、一見ありふれた家族。しかし、彼らは生計を立てるため、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていたのだった。犯罪でしかつながれなかった家族の“許されない絆”が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。



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