• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

福山雅治、赤木春恵さん偲ぶ「大変寂しい」

 歌手で俳優の福山雅治が2日放送のレギュラーラジオ番組『福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」』(毎週日曜 後10:00 渋谷のラジオ)に出演し、11月29日に心不全のため亡くなった女優・赤木春恵さん(享年94)を偲んだ。

赤木春恵さんを偲んだ福山雅治

赤木春恵さんを偲んだ福山雅治

写真ページを見る

 11月30日に収録の番組で福山は「大女優の赤木春恵さんが亡くなりまして、大変残念」と切り出した。一部で報じられた、晩年の赤木さんと文通していた記事が読み上げられると、2014年の『第28回高崎映画祭』での出会いを回想した。赤木さんは初主演映画『ペコロスの母に会いに行く』で最優秀主演女優賞、福山は『そして父になる』で最優秀主演男優賞を受賞。赤木さんは13年公開の同作に88歳で主演し、「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス世界記録に認定された。
 
 「そのときのあいさつが本当に感動的なあいさつで、『長年やっていて初めて主演女優賞をいただきました』『長くやっているとこういうこともあるんだな』ということをおっしゃっていたと記憶しているんですが、とてもすてきだったんですよ。僕は共演したことはなかったんですけど、楽屋にごあいさつに伺って、まぁおきれいなんですよね。そのきれいさっていうのは、本当にいろんな苦しみ、悲しみや大変さを越えてきた人だけが持つ美しさなのかなと勝手に想像して」と振り返った。

 その後、赤木さんら太平洋戦争時に青春時代を送った5人の女性たちの証言を元にした書籍『昭和二十年夏、女たちの戦争』を読んだという福山は、旧満州出身の赤木さんのエピソードを紹介。「赤木さんの人生、その当時過ごされた青春が映画そのもの。満州から日本に帰ってくるときも、すさまじい、大変な思いをして帰ってこられた。大変であれば大変であるほど美しさを増していく、まさにそういう美しさのような気がした」と話した。

 赤木さんが昨年3月14日の自身の誕生日に著書『あせらず、たゆまず、ゆっくりと。――93歳の女優が見つけた人生の幸せ』を出版した際には帯文を寄せた福山は「いつかどこかで共演できたり、もっとお話できたりしたらうれしいななんて思って、時が流れていってしまった。もっとお話したかったですね」とかみしめるように語り、「心よりご冥福をお祈りいたします。安らかにお眠りください。大変寂しいですが…」と追悼した。

 1940年に女優デビューした赤木さんは、79年に始まったTBS系ドラマ『3年B組金八先生』で校長役、90年に始まった同局系『渡る世間は鬼ばかり』では泉ピン子演じる五月の姑役として存在感を発揮。ホームドラマには欠かせない名女優で、俳優仲間からは「ママ」「お母さん」と慕われた。

 赤木さんの通夜は12月3日、告別式は4日に東京・築地本願寺和田堀廟所で営まれる。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索