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社会の闇をチラッと照らす脚本家・徳永富彦氏 『dele』第7話を担当【記者コラム】

 きょう7日にテレビ朝日系で放送される金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』(毎週金曜 後11:15〜深0:15※一部地域で放送時間が異なる)の第7話の脚本を担当したのが、徳永富彦氏だと知って胸が高なった。5日に放送された同局の『刑事7人』(毎週水曜 後9:00)第9話も徳永氏の脚本で、いたく感銘を受けていたからだ。

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 徳永氏は、同局の『相棒』シリーズや4月期の『特捜9』でも書いており、観ていないけど『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の脚本原案も手がけている。

 今年3月に放送された『相棒season16』第19話、加藤清史郎がメインゲストとして出演(2度目)した回では(“子ども店長”が大人になったと話題になった)、「ネグレクト(育児放棄)」や「無戸籍者」という社会問題を内包しながら、どんなふうに物語が進んでいくのか全く読めない面白さとともに、加藤が演じた“少年A”の境遇が悲しくもあり、最後は温かい救いのある内容だった。

 『刑事7人』第9話では、巡査が銃を奪われて銃殺される事件が発生。主人公・天樹悠(東山紀之)は50年前の事件に近い匂いを感じ、“模倣犯”だと推理する。最終的に模倣犯ではなかったのだが、天樹は「似せたのではなく偶然似たのだとしたら…。捨てられ、孤立し、生きる道を見失い、そして暴発する」と、シングルマザーやネットカフェ住民、底辺にいるホストの姿を映しながら条件さえそろえば、今後も同じような事件が起きてしまうと警鐘を鳴らすのだった。「社会に捨てられる人」を憂りょする天樹に、「そうとも限らんぞ」と監察医の堂本(北大路欣也)は救いの手を差し伸べることもできる希望があることを示す。この第9話は番組平均視聴率13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得し、第4シーズンにして『刑事7人』史上最高視聴率を更新したそうだ。

 で、きょう7日放送の『dele』第7話だが、ジュース毒物混入事件をめぐる本格ミステリーとなっている。依頼人の死後、不都合なデジタル記録を“内密に”抹消する仕事をしている坂上圭司(山田孝之)&真柴祐太郎(菅田将暉)。死刑囚・笹本清一(塚本晋也)の息子・笹本隆(西ヶ谷帆澄)が自殺した直後から物語は始まる。清一は4人の死者を出したジュース毒物混入事件の犯人として収監されるも、無実を訴え続けている人物。隆が死後削除を依頼したファイルには、この事件の真犯人が映っているかもしれない映像が格納されていた。

 圭司と祐太郎は真相を求め、事件で娘を亡くした上野兼人(Mummy-D)ら周辺人物に話を聞いて回ることに。しかし、調べれば調べるほど“容疑者となりうる人物”が次々と浮上してくる。

 真相を探っていくうちに、誰の心にもある悪意と善意、表の顔と裏の顔、そして、「犯罪者の息子」という弱みをもつ人が、社会からつまはじきにされてきた人生を垣間見ることになる。そんな社会の闇をチラッ、チラッと照らし、そこに潜んでいる現実を突きつけてくる。

 「徳永氏の脚本回は面白い」。その期待を裏切らない『dele』第7話。ちなみに、最終回に向け、“妹を亡くした”という以外、明確には語られてこなかった祐太郎の重い過去も、徐々に明らかになっていくので、次週予告までお見逃しなく。



関連写真

  • 金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』第7話(9月7日放送)より。主人公の坂上圭司(山田孝之)と真柴祐太郎(菅田将暉)(C)テレビ朝日
  • (左から)真柴祐太郎(菅田将暉)、坂上圭司(山田孝之)、坂上舞(麻生久美子)(C)テレビ朝日
  • 事件で娘を亡くした上野兼人(Mummy-D)から話を聞く祐太郎(菅田将暉)(C)テレビ朝日
  • 金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』第7話(9月7日放送)より。主人公の坂上圭司(山田孝之)と真柴祐太郎(菅田将暉)(C)テレビ朝日

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