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ネクストブレイク必至の16歳・南沙良、初主演映画が公開

 東京・新宿武蔵野館ほかで公開中の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で、主人公の大島志乃を演じる南沙良(16)。映画出演2作品目で初主演に抜てきされた。雑誌『nicola』(新潮社)の専属モデルとしても活躍する、ネクストブレイク必至の逸材だ。

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 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、『惡の華』『ぼくは麻理のなか』などの作品で知られる押見修造氏が自身の体験をもとに描いた同名漫画が原作。喋ろうとするたびに言葉が詰まってしまう“吃音”をもつ高校生という難役を好演している。撮影当時、14歳だったそう。インタビューした日は16歳になって数日経ったところで、時間的なブランクがあったにもかかわらず、部屋に入って来た瞬間、「志乃ちゃんが来た」と思った。

 この映画の制作陣も「志乃が現れた」と思った瞬間があった。もう一人の主人公・岡崎加代役は蒔田彩珠で即決したが、志乃役を決めるオーディションは難航を極めた。数百人を見てきた最終オーディションでも監督たちが思い描く志乃が見つからず、再び行ったオーディションに現れたのが南だった。湯浅弘章監督は「オーディションで『ヨーイ』をかけた瞬間に“志乃だ”と感じた」と、南の演技に魅了されたといい、満場一致で彼女に決まる。当日立ち会った、蒔田も「鳥肌が立った」と語るほど、オーディションにして完成度の高い演技で周囲を驚かせたそうだ。

 「オーディションを受ける時に初めて原作を読んだのですが、志乃と重なる部分がすごくありました。だから、どうしても志乃を演じたい、と思いました。なのに、風邪をひいてしまって。オーディションで歌のテストもあったのですが、全然、声が出なかったことが悔しかった。それでも志乃に選んでいただいて、とてもうれしかったです」

 実は、南自身も、自分の中に「志乃がいる」と思っていたという。「私も人前で話すのが苦手。自己紹介とか、舞台あいさつとか、何を話したらいいんだろう、思っていることをどう言葉にしたらいいんだろう、と考えているうちに何もいえなくなってしまったりします。お芝居をするのは大丈夫なんですが…」

 一つ一つのことばを慎重に選びながら話すけれど、人前での演技は、物怖じせずにできる姿は、どことなく志乃と重なる。

 「加代ちゃんにも言われるんですが、志乃は頑固なところがあって。私もすごく頑固なので、『あぁ、わかる、わかる。私も同じ』って思いながらお芝居をしていました。頑固というか、負けず嫌いですし、変に真面目で、自分で自分のことが許せなくなることがあるんですが、この作品に出合えたことで、自分の嫌いなところから目をそらさずにしていこうと思えるようになりました」。

 クランクイン前には、取材として吃音がある同年代の人々と交流し、どのような思いで日々を過ごしているかを聞き、それを自分なりに解釈して、役に投影したという。

 「他の人と違う部分やコンプレックス、劣等感、なりたい自分になれない葛藤など、誰もが持っている悩みや苦しみが、この映画に出てくる志乃や加代、菊地(萩原利久)にもあって、それぞれが乗り越えようとしている姿を見た時に、何かを感じてもらえたらうれしいです」。

■歴代のnicolaモデル卒業生に肩を並べる逸材か

 幼少期の頃から「お芝居をしてみたかった」という南。そう思うきっかけとして話してくれたエピソードがめっちゃかわいい。「絵本の『ぐりとぐら』が大好きで、ずっと“ぐら”になりたかったんです」。ちなみに、「ぐら」は帽子と服が赤い方。「インコになってみたくて、飼っていたこともあります」と、いうからユニークだ。

 そんな南の夢を知っていた叔父の勧めで『nicola』の第18回モデルオーディションに応募したところ、見事にグランプリを受賞。その後、専属モデルとして表紙を飾るなど、高い人気を博している。『nicola』といえばこれまで、新垣結衣をはじめ、栗山千明沢尻エリカ蒼井優二階堂ふみなど、第一線で活躍を続ける女優たちを輩出してきた雑誌としても知られている。

 女優デビュー作の『幼な子われらに生まれ』(17年、三島有紀子監督)では、主人公・信(浅野忠信)の再婚相手の連れ子という複雑な役どころを演じきり、報知映画賞、ブルーリボン賞新人賞にノミネートされた。映画監督の行定勲氏が手掛けた、伝説的ロックバンド・レベッカの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」のミュージックビデオに主演して話題となった。そして、『志乃ちゃんは〜』の後にも映画出演作が控えており、次世代スター女優の候補として、すでに業界の注目を浴びている。

 「いろんな人物になりたいし、たくさんの思いを伝えたい。型にはまらない女優さんになりたいです。いろんな作品に参加して、いろんな人とつながっていきたい」。これからどれだけ化けていくのか、本当に楽しみ。そして、撮影当時14歳の彼女にしか出せなかった透明感を焼き付けた渾身の初主演作を、劇場のスクリーンで今、観ておきたい。

■映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』
原作:押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)
監督:湯浅弘章
脚本:足立紳
音楽:まつきあゆむ
出演:南沙良 蒔田彩珠/萩原利久/小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優蒼波純渡辺哲山田キヌヲ 奥貫薫
東京・新宿武蔵野館ほか公開中

 高校1年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。音楽好きなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。文化祭へ向けて猛練習が始まった。そこに、志乃をからかった同級生の男子・菊地が参加することになり…。

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関連写真

  • 主演した映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が公開中の南沙良 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』大島志乃役の南沙良(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 岡崎加代役の蒔田彩珠とダブル主演(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
  • 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開中(C) 押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

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