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上川隆也の役者論「演じてきたすべてのキャラクターがいまの僕を作っている」

 俳優の上川隆也(53)が主演するテレビ朝日系人気シリーズ『遺留捜査』(12日スタート、毎週木曜 後8:00※初回は2時間SP 後8:00〜9:48)の撮影現場のセットに、今年からクーラーが完備されたそうだ。昨年7月期に放送された第4シーズンから舞台が東京から京都に変わり、今年も四方を山々に囲まれた盆地特有の暑さの中、撮影を行っている。

 事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさを持つ一方で、突拍子もない言動で、周囲からは“変人”認定されている刑事・糸村聡の活躍を描く本作。

 初めて放送されたのは2011年4月期にさかのぼる。それから連続ドラマとスペシャルドラマ(4作)で続き、12日からの連ドラが5シーズン目。7年にわたって糸村を演じる上川は「有り難い、という文字通り、有ることが難しいことが実現にこぎつけた。感謝しかありませんし、シリーズを重ねながらも、毎回、どこか新鮮な心持ちで迎えることができる作品、それが『遺留捜査』です」と謙虚に語る。

 連ドラ第1シーズンでは警視庁捜査一課、第2・第3シーズンでは所轄の月島中央署、第4シーズンから京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)と、主人公が“異動”する(しかも2度も)刑事ドラマも珍しい。第5シーズンでは糸村の部署異動はなかったものの、特対に梶原善が演じる新キャラクター・岩田信之が加わるなど、何かしら変化があるシリーズでもある。

 「マンネリに陥ることがない、そこが有り難くて、幸せなことだと思います。7年やってきて、僕自身もいろいろな経験をしましたし、作品もいろんな経緯をたどってきましたが、これまでやってきたこと、これからやっていくことに対して、常にフラットでいられる。過去に対する謙虚さとこれからに対する果敢さを均等に保ちながら演じていきたいと思います」。

 第5シーズン第1話では、遺留品を採取するため、いきなり岩場をスーツ姿で登りはじめるシーンがあるという。シリーズのファンには「糸村あるある」として楽しめ、初めての人も「遺留品にこだわる」「マイペース」という糸村のキャラクターに、すぐ気づくだろう。

 「糸村は、何をするかわからない人なので、飽きることがないんです(笑)。ロッククライミングは想定していませんでしたが、台本をいただいても糸村だったら有り得ると思えてしまいますし、さして驚きはしませんでした。高いところは決して苦手ではない性質(たち)なので、むしろ楽しみにしていたくらいです。それに以前にも岩場を登る撮影は経験したことがあるんです。前回は時代劇でしたが、今回の糸村にも生かせると思って撮影に臨みました。経験したことは全て自分の糧になっている、と思いました。役者として演じてきたすべてのキャラクターがいまの僕を作っているような気がします」。

 1989年に演劇集団キャラメルボックスに入団し、俳優デビューしてから間もなく30年。舞台から映像作品に活躍の場を広げ、近年ではバラエティー番組でも個性を発揮。今年1月期は『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日)でボディーガード、4月期は『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京)でありとあらゆることに精通したパーフェクト執事を好演した。

 『遺留捜査』の糸村にはアクションのイメージがなかったので、『執事西園寺の名推理』でのアクションシーンが新鮮だったという話をしたら、「実は、糸村は第1シーズンの第5話で逮捕術を披露しているんです。その時の経験が別の作品でアクションシーンを撮った時に役立ち、積み重なって“執事”に生かせた。次に、いつ糸村が逮捕術を披露するかわかりませんけど、それがいつ来たとしてもおかしくないキャラクターなんです。執事の知識や立ち居振る舞いを手に入れた僕が、再び糸村を演じることになった今、もしかしたら糸村が執事的な振る舞いをすることもあるのかもしれません(笑)」。

 「第1シーズンの第5話で逮捕術を…」なんて、スラッと出てくるなんて、マジかっ、と驚いたら、「糸村にとっては1回だけのことなので印象に残っています」と、とっさに謙遜した上川。一つひとつの作品、役柄を大切にしていることがよくわかる。

 「僕の中ではすべての経験が相互に影響しあっているんです。役者を続けてもうすぐ30年になりますが、飽き性の僕が芝居に飽きずにいられるのは、それが大きな理由の一つかもしれません。幸いにもバラエティーにとんだ役柄に出会わせてもらっていますし、そのたびに自分自身にとって得られるもの、感じられるものがあって、積み重ねていける。そのことが有り難い。死ぬまで役者でいられたらと願わずにいられません」。

 昨年は暑くてたまらなかった京都の撮影所のセットにもクーラーが入って、真夏の撮影も「乗り切れそうです」と、力強く笑っていた。第5シーズンも楽しませてくれそうだ。



関連写真

  • テレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』主演の上川隆也(C)ORICON NewS inc.
  • 『遺留捜査』の糸村より、断然お洒落なスタイリングで取材に応じた上川隆也(Losguapos For Stylist)(C)ORICON NewS inc.

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