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『この世界の片隅に』文化庁メディア芸術祭大賞 片渕監督、原作者の喜びに「何よりもうれしい」

 『第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』の内覧会が12日、東京・国立新美術館で開催され、アニメーション部門大賞を受賞した映画『この世界の片隅に』(2016年)の片渕須直監督が出席。「前に(監督作の)『マイマイ新子と千年の魔法』で優秀賞をいただいて。その前の年が原作の『この世界の片隅に』も優秀賞だった。今回は大賞なので、原作者のこうの史代さんに伝えたら『リベンジしていただいて本当に良かった』と言っていただいて、それが何よりもうれしかった」と喜びを語った。

『第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』でアニメーション部門大賞を受賞した映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督 (C)ORICON NewS inc.

『第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』でアニメーション部門大賞を受賞した映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、こうの氏同名漫画を原作に、片渕氏がクラウドファンディングで制作資金の一部を集めるなどして、6年の歳月をかけて完成させた作品。主人公・すずの声を務めたのんの演技も話題を呼んだ。

 2016年11月の公開以降、18年に入っても上映が続くロングラン作品となり、片渕監督は「映画館で映画を観る楽しさをたくさんの方に再認識していただけたと思う。映画館で観るとこの映画はひと味もふた味も違いますし、ほかの映画館で観るとどうなんだろうって、いろんな映画館で見比べたり聴き比べしてくれるお客さんも出てきたりして。みんなで映画をもり立てていける礎(いしずえ)にもなれたらいい」と期待を込めた。

 アニメーション部門大賞は、3度目の大賞となる湯浅政明監督のアニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』も選ばれた。同所では、制作過程のわかる資料の展示などが行われる。

 『第21回文化庁メディア芸術祭』には、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に世界98の国と地域から4192作品の応募があった。受賞作品展では、多彩な表現形態を含む受賞作品と、功労賞受賞者の功績を一堂に展示するとともに、シンポジウムやトークイベント、ワークショップ等の関連イベントを実施する。国立新美術館ほかにて13〜24日まで開催。

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  • 『第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』でアニメーション部門大賞を受賞した映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 展示される映画『この世界の片隅に』の資料(C)Fumiyo-K
  • 内覧会に出席した片渕須直監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』でアニメーション部門大賞を受賞した映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督 (C)ORICON NewS inc.

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