女優の葵わかな、5人組ボーカルダンスグループ・M!LKの佐野勇斗がW主演する映画『青夏　きみに恋した30日』（8月1日公開）。3日にクランクアップを迎え、それぞれ万感の思いを語るコメント＆自然あふれるメイキング写真が到着した。

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　原作は、2013年から17年にかけ『別冊フレンド』（講談社）で連載された、南波あつこ氏の少女漫画。夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒（葵）と、そこで出会う地元の男子高生・吟蔵（佐野）との“期間限定の恋”を描いたラブストーリー。古畑星夏、岐洲匠、久間田琳加、水石亜飛夢、秋田汐梨、志村玲於といったフレッシュなキャストたちが集結した。

　4月2日にクランクインし、理緒が夏休みの間過ごすことになる自然豊かな田舎を再現するために、三重を中心にオールロケを敢行。まだ少し肌寒さの残る中、夏祭りのシーンや、川でのバーベキューなどの撮影を行った。共演経験のあるW主演の2人を中心に、同世代のキャストが多い今回の現場では、待機時間も互いの写真を撮り合ったり、撮影が休みの日には観光に出かけるなど、劇中さながら、同級生や地元仲間のような仲の良さで、終始にぎやかな現場となった。

　クランクアップ当日、古澤健監督から花束を手渡された葵と佐野は、それぞれ監督と固く握手。集まったスタッフ・キャストからは盛大な拍手が沸き起こった。

　約1ヶ月の撮影を終えて、葵は「同世代の子が多い現場が自分の中では珍しく、あまりない経験だったので、みんなと一緒に走ってる感じがすごく楽しかったです。スタッフさんとも1ヶ月しか一緒にいなかったのに、あだ名で呼び合ったりするくらい仲良くなれた現場でした」と振り返り、「皆さんのおかげで理緒を今日まで演じることができました」と感謝。佐野との共演については、「今回は恋の相手役ということで、自分でもどんな気持ちになるのかクランクイン前はわからなかったのですが、実際に撮影が始まると、その関係性があったおかげで、どこかで言葉にしなくても分かり合える空気感ができていて、とても信頼できました。今回こういうタイミングでご一緒できたのはすごく良かったです」と話した。

　佐野も「吟蔵という、頼りがいがあり、理緒を引っ張っていくという役が自分の中では挑戦的で難しかったところではあるのですが、本当に周りの方々に支えられて、皆さんのおかげでここまで突っ走ってこれたと思います」とスタッフ・キャストに感謝。「葵さんは経験も豊富で、いろいろなことを知っていて、僕もそういう技術を学びつつ、盗みつつ、一緒に良い作品を作りたいと思っていました。作品の中では、恋人同士の関係でしたが、同じ作品を作る“戦友”のような関係で作品を作れたと思います」と自信をにじませた。

　古澤監督は「葵わかなさん演じる理緒が、ひと夏の恋を通じて大人へと変化していく様は、本当に胸に迫るものでした。お芝居で「ひとりの人間を生み出す」というのは本当に大変なことで、間近で葵さんのその努力を見つめ続けることがまさに『青夏』を作ることにつながったと思います」とねぎらいの言葉。

　佐野へも「努力の人だと思います。でもそれを表に出さない。吟蔵というキャラクターは佐野さんのある一面とは共通するところがあると思います。それは周囲に対する思いやりであったり、責任感の強さであったり。まわりに余計な心配をかけたくない、という佐野さん＝吟蔵の心遣いがあって、一緒に現場にいると自然とこちらもはしゃいでしまう。だから佐野さんの努力が見えたときにはハッとしてしまうんですよね。そんな佐野さんがときおり見せる儚（はかな）げな表情にこちらも胸が締め付けられるような思いになりました」とメッセージを寄せた。