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【めちゃイケ・リレーインタビューVol.7】オアシズ&たんぽぽが語る、番組愛と少しの後悔「自分の実力不足を何度も感じた」

 今月31日をもって22年の歴史に終止符を打つフジテレビ系バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』(毎週土曜 後7:57)。数々の人気企画を生み出し、日本のバラエティー史に名を刻んだ人気番組の最後の花道を盛り上げるべく、ORICON NEWSではメンバー全員にインタビューを行い、リレー形式で毎週掲載していく。

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 第7回に登場するのは、女性芸人コンビのオアシズたんぽぽ。前身番組から約7年にわたって“唯一の女性芸人”として出演していた光浦靖子。相方のみが番組に出演し人気者になっていく一方、OLとの兼業で地道に実力を蓄えて2000年に正式にメンバー入りした大久保佳代子。かつては視聴者として夢中になり、2010年のオーディションで新メンバーに大抜てきされた白鳥久美子川村エミコ。笑いの怪物たちがひしめき合う『めちゃイケ』の中で奮闘してきた4人に、今の思いと最終回への意気込みをじっくりと語ってもらった。

■“番組に選ばれた”光浦と“選ばれなかった”大久保、それぞれの思い

【大久保】去年10月に終了を告げられた時は「まだ時間があるな」って思いましたけど、最終回が迫ってきて、さみしさを感じるようになってきましたね。昔の企画をやることが多くなって、最後の「シンクロナイズド・テイスティング」をやり終わった時は、「イヤな企画だったけど、もう二度とやることはないんだな」って思ったら、帰りのタクシーの中でちょっと泣けてきちゃって(笑)。メンバーやスタッフとも会う機会が減ると思うとさみしいし、一つひとつの企画を最後だと思って噛み締めながらやっています。

【光浦】私もさみしいんですけど、目先にやるべきことが山ほどあるので、そっちに集中して“終了”をできるだけ意識しないようにしています。今はプロレスの練習を1ヶ月以上やっていて、体がボロボロでね…。久しぶりにプロレスをやっていますが、こんなに痛くて、こんなにダメージが回復しないのかと、46歳という年齢にビックリです。トレーニングをすればするほど、体の不具合が毎日増えていく(笑)。でも、プロレスをやるのも人生で最後だろうし、やり残した思いがあれば後悔しちゃうから、「二度とやりたくない」と心の底から思えるくらい、自分をギリギリまで追い込んでいます。

【白鳥】私も日が経つにつれて最後をだんだん実感してきて。移動中のバスでの何気ない会話とかでも「こういうのがなくなるんだな」って感じたり、昔は緊張でお腹が痛くなりながら収録現場に行っていたことを思い出したり…。今は駄々っ子みたいに「お母さん、なんで終わっちゃうの」っていう気持ちです。

【大久保】『めちゃイケ』を思い返すと、前身番組の『とぶくすり』(※)に光浦さんだけが出ることになり、私は生活のためにも普段はOLとして働くようになりました。自分だけ選ばれなかったのはけっこうショックだったし、自分も出たい思いはあったけど、『めちゃモテ』から『めちゃイケ』になり、番組も出演者もすごく人気になっていって、今さら入ることはできないだろうから、見て見ぬふりみたいにしている時もあったり…。でも、光浦さんからは「オアシズでライブをやろうよ」って声をかけられたり、OLをしながらちょっと舞台に出たり、少しずつ実力を蓄えていって、何度もゲスト出演させてもらい、2000年からレギュラーになることができました。
※1993年4月から9月まで同局系で放送されていた『めちゃイケ』の原点となる深夜バラエティー。レギュラーはナインティナインよゐこ極楽とんぼ、本田みずほ、光浦。

【光浦】私は一人で出ていた時は、事務所の中でも超若手だったからマネージャーさんが付いてくれなくて、現場で相談相手とか頼れる人がいなかったから、それが大変でしたね。

【大久保】今考えるとタメを作って、遅れて『めちゃイケ』に入ったからこそ今の自分があると思えるし、光浦さんと同じスタートだったら、今頃はもうこの世界を辞めていたかも。自分を世に出してくれて、今もこんないい状況でお仕事をさせていただいているのは『めちゃイケ』のおかげだから、結果オーライなのかなって思います。

【光浦】そうだね。私はずっと『めちゃイケ』では“最底辺”だと思っていて、ほかのメンバーは能力があって面白いのに、自分は何もできないというのがすごくツラくて…。でも、大久保さんがいるから、ま、仕事がなくてもオアシズはそのテンポでいいんだと(笑)。

【大久保】けっこうヒドいよ、それ(笑)。

■白鳥久美子が感じた無力さ「三ちゃんと一緒にクビにしてもらったほうが楽かも…」

【白鳥】私は小さい頃から『めちゃイケ』が大好きでずっと見ていて、まさに青春でした。そんな番組に自分がレギュラー出演するなんて信じられなかったし、今でもたまに収録現場で「私、『めちゃイケ』に来ているんだ」って客観的に思う時があります。

【川村】私もドンピシャのナインティナインさん世代です。『とぶくすり』を見てラジオも聞いていたし、テレビの世界で面白いことをやっていくことでスターになっていく姿をカッコいいと思って、すごく憧れていました。だから、岡村さんをはじめ先輩の皆さんには今でも緊張しちゃいます。

【白鳥】私は光浦さんに憧れて、高校時代に同じ髪型にしている時期がありました!

【光浦】珍しい! そんな人は世の中に一人もいないと思ってた(笑)。たんぽぽとは舞台で共演経験があったし、オーディションの時は目に見えるひいきは何もできないから、心のなかで「合格しろ〜」って念を送っていました(笑)。

【川村】今でも忘れられないのが、二次審査で「やべっち寿司」のコーナーに出た時、大久保さんが背中をトントンと押して(前に出てしゃべりなさい!)って後押ししてくれたんです。それで「話さなきゃ」って思えたので、すごくやさしさを感じました。

【大久保】本当は自分が何か話して、川村さんに話題を振ってあげればイイんですけど、私も現場で話せないから後押しだけしました(笑)。

【白鳥】でも、レギュラーになってからはスタッフさんにけっこう怒られていましたね…。収録の時に私があまり笑っていなかったようで、終わってから「笑うのも仕事だぞ!」って言われて。それで次の回でたくさん笑ったら「お前の笑い声が一番響いてうるさい!」って言われてしまって…。

【大久保】えー! そんなダメ出しがあったとは。

【白鳥】収録ではずっと難しさを感じていたし、「なんでこんな役立たずをレギュラーにしたんだろう」って悩んでいましたね。だから、三ちゃん(元レギュラーの三中元克)が卒業した時に、「三ちゃんを卒業させるなら、私たちも卒業させてくれ!」って思った時期もありました。こんなにツラいなら、クビにしてもらったほうが楽かもって…。

【光浦】でも、『めちゃイケ』ってそういう無力感や実力不足を出演者全員が必ず感じていた番組だと思います。岡村さんが一人であれだけ番組で頑張っているのに、自分は立って見ているだけでいいんだろうかって、何度も感じるはずの番組なんです。

【大久保】全力を出せたっていう手応えを感じにくい番組でしたね。収録後に川村さんと飲みに行っても、「もっとやれたんじゃないか、前に行けたんじゃないか」「いや、あそこは行けないよ」って話していたよね(笑)。

【光浦】私も収録後に「100点でやりきった」って思えたことは、一度もなかったです。ずーっと悩みながらやってきました。たまに役割をもらうと、ガチガチになってるし(笑)。

(全員で「わかる、わかる」と大きく納得)

【光浦】お笑い番組って、話す人がどこかリラックスしていないと笑えないんですけど、『めちゃイケ』はどうしても緊張してしまう。でも、最終回が決まってから「怒られてもイイや」と開き直って収録に参加したら、「こんなに楽しくなるんだ」っていうことにビックリしました。最近は「楽しければいいや」っていう気持ちですが、もっと早くこの心境になれなかったかな、という少しの後悔はありますね。

【大久保】長くやってきて信頼関係ができているんだから、もっとみんなを信頼すればよかったなって、今さらだけど思います。演者もスタッフさんも一流のプロがそろっているんだから、ちょっとミスってもどうにでもなったんだろうし。

【光浦】ちょっと心を開けば、何かが変わったのかなって考えてみたり。そんなことに気づくのに、『とぶくすり』から25年もかかったのかな、なんてね…。

■マラソン、プロレス、ヌルヌル富士山……体を張るから得られる充実感

【大久保】番組でいろんな企画をやってきて、印象深いものはいくつもあるけど、パッと思い出すのは2015年の『27時間テレビ』で挑戦した88キロマラソンですね。自分も頑張りましたけど、2ヶ月くらいスタッフチームがサポートしてくれて、たくさんの人がお膳立てをしてくれて、見てくださった方に感動していただいたり、笑っていただける立場になれたことがスゴイなって感じました。終わった直後は「チームみんなで市民マラソン大会に出ようよ」って言っていたのに、となりで走ってくれた2人のコーチの名前も忘れちゃいました(笑)。1人はイケメンだったから顔は覚えているけど(笑)。

【白鳥】私が一番衝撃だったのは、やっぱり岡村さんが戻ってきた回(2010)ですね。まったく予想もしていなかったので、あの瞬間の衝撃は忘れられないです。ちょっと太っていたから「あれ、思っていたシルエットじゃない」って感じましたけど(笑)。

【川村】私は今年の1月2日に放送された「中居&ナイナイの日本一周」で、女子チームで参加した「ヌルヌル富士山」ですね。今まで女子みんなでわちゃわちゃやる企画があまりなかったのですが、あれはみんなで「どうしよう?」って相談しながら協力する感じが楽しかったですね。私が登った時に大久保さんがパンツをめくってくれて、チームワークを感じられたし、バラエティーをやっている充実感がありました。

【光浦】私もいろいろあるけど、たんぽぽと一緒に戦った前回の女子プロレス(2014)は“青春”って感じがしました。すごく頑張ったから「自分たちだけは自分たちを褒めよう」ってその後にご飯を食べに行ったら、川村さんが「学園祭の楽しさとか味わったことがなかったから、青春を取り戻した気がします〜」って感動して泣いちゃって。その時に(総監督の片岡)飛鳥さんから「ケガはなかった?」って心配の電話がかかってきて、普段はそんなことを言わないのに、私も感情が高ぶって「たんぽぽが『こんなに楽しかったことはない』って感動しています!」って伝てしまって、、、酔ってましたね(笑)。

――3月31日放送の最終回は、5時間特番となることが決定した。インタビューの最後に、どんな最終回にしたいか、それぞれの思いに迫った。

【大久保】最後だからって、しんみりしたくないです。みんな号泣っていうのは絶対に嫌だから、使えないレベルの下ネタをぶっこんでやろうかなって考えています(笑)。でもそれが全部カットされて、最終回で私が全然しゃべってないことになるのもイヤなので(笑)、いい具合の下ネタを用意しておきます。

【白鳥】『めちゃイケ』では何もできないとずっと思い続けてきましたが、最後くらいはネガティブにならず、ポジティブに終わりたいですね。私の持ちネタの中で、光浦さんが大好きな「キツネに呪われたお姫様」というモノマネがあるので、それをブチかましてやろうかな。いつも光浦さんしか笑ってくれないんですけど、視聴者をビビらせますよ!

【川村】私は、このHカップのおっぱいをブルンブルンと振り回して、なにかインパクトを残したいと思います(笑)!

【光浦】涙の最終回よりも、明るく笑ってカラッと終わりたいですね。そのためにはケガなしで最終回に臨まなきゃだけど、プロレスでボロボロになって松葉杖を持っていても面白いかな(笑)。

◆光浦靖子(みつうら・やすこ)1971年5月20日生まれ、愛知県出身。1992年に高校の同級生の大久保佳代子とオアシズを結成。20代前半から『とぶくすり』や『めちゃイケ』で活躍し、女性芸人のパイオニア的存在として多くの後輩芸人から尊敬の念を集めている。2017年には女優として大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演。趣味の手芸についての著書も多数。

◆大久保佳代子(おおくぼ・かよこ)1971年5月12日生まれ、愛知県出身。1992年に高校の同級生の光浦靖子とオアシズを結成。芸人とOLを並行しながら2000年より『めちゃイケ』レギュラーとなり、今では多数のバラエティー番組に出演する売れっ子芸人。2013年の「ブレイク芸人ランキング」(ORICON NEWS発表)では1位を獲得。現在も情報番組のコメンテーターやラジオパーソナリティーなど幅広い分野で活躍中。

◆白鳥久美子(しらとり・くみこ)1981年12月11日生まれ、福島県出身。大学卒業後に演劇活動をした後、芸人を志し2008年に同じ事務所の川村エミコとたんぽぽを結成。印象的なルックスを生かしたコントで人気を集め、ネタ番組やバラエティーで活躍。女優としても多数のドラマ・舞台に出演している。

◆川村エミコ(かわむら・えみこ)1979年12月17日生まれ、神奈川県出身。ピンでの活動を経て2008年に同じ事務所の白鳥久美子とたんぽぽを結成。強烈なキャラクターを演じきるコントで注目され、2014年にはドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』の1話の主演を務めるなど、ドラマや映画にも出演している。



関連写真

  • 『めちゃイケ』への愛をたっぷりと語ってくれた(左から)オアシズ、たんぽぽ(C)ORICON NewS inc.
  • 『めちゃイケ』への愛をたっぷりと語ってくれた(左から)オアシズ、たんぽぽ(C)ORICON NewS inc.
  • 『めちゃイケ』への愛をたっぷりと語ってくれた(左から)オアシズ、たんぽぽ(C)ORICON NewS inc.

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