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「他局とザッピングも」7割以上が評価 “NHK紅白”本当の満足度

 2017年12月31日に放送された『第68回 NHK紅白歌合戦』の視聴率は、第1部が平均35.8%、第2部は平均39.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/以下同)という結果に。惜しくも、第2部は、2部制になった1989年以降で歴代ワースト3位だったが、特別出演を果たした安室奈美恵や桑田佳祐などネットを中心に話題を集めた。さらに、録画視聴のほか、NHKオンデマンド、U-NEXTの見逃し配信が可能となり、エンタメの多様化した時代に”国民的一大イベント”としてのブランド力は健在とも見受けられる。では実際、視聴者はどのように今回の『紅白』を判断したのか。

『第68回NHK紅白歌合戦』の司会を務めた内村光良/写真:片山よしお

『第68回NHK紅白歌合戦』の司会を務めた内村光良/写真:片山よしお

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■『紅白』、「観た」は62.9%! 引退控えラスト『紅白』の安室目当ても

 10〜50代の男女合計1000人へのアンケート調査(オリコン調べ)によると、『紅白』の視聴については、「観た」が62.9%、「観ていない」が37.1%となり、視聴率より当アンケートでは、視聴の割合は多いという結果に。

 観た理由は「好きなアーティストが出ていたから」が大多数を占めた。その中でも最も多かったのは「安室ちゃんがテレビで歌うのは最後かもしれないと思ったから」(奈良県/10代/女性)、など9月に引退を控え、数年間音楽番組出演がない安室の貴重な歌唱シーンを期待した声が挙がった。

 次点として多かったのは「毎年見ているので習慣になっている」(長崎県/30代/男性)、「毎年恒例だから」とする意見だ。ほかにも、第68回という歴史のある『紅白』だけに視聴習慣が生まれ、「毎年親戚一同で観るのが恒例なので」(東京都/10代/女性)などの意見を見ると、親戚で集まって、好きな歌手の話をして楽しんでみている様子が伺える。また、芸人としてはタモリ以来実に34年ぶりに総合司会を務めた内村光良を視聴理由に挙げた声もあった。

 その一方、「観なかった理由」について「興味がなかったから」という意見が最も多く22.2%。「興味が無いテレビを持っていない」(神奈川県/40代/男性)など現代のライフスタイルの変化を感じさせる声もあった。そのほか、「ほかの番組を観ていたから」が18.0%のほか、「観たいアーティストや出演者が出ていなかったから」が13.2%、「外出していた、テレビ視聴以外のことをしていた」が12.9%、「つまらない、面白くない、番組自体が好きではないから」が9.9%という結果だった。

■『紅白』に7割以上が「満足」 歌手の渾身の熱唱が感動を届けた

 今回の『NHK紅白歌合戦』の満足度についての意見は「とても満足」が22.1%、「まあ満足」が52.3%、「あまり満足しなかった」が19.7%、「まったく満足しなかった」が5.9%と、7割以上が「満足」という結果に。「とても満足」の意見では、「安室ちゃんが見たかった。さすがのかわいさでした。満足」(愛知県/50代/女性)など、やはり安室を絶賛する声が多数。ほかのアーティストについても「いい演奏がたくさんあった。エレファントカシマシ、X JAPAN、竹原ピストルなどが、特に良かった」(埼玉県/40代/女性)と渾身のパフォーマンスが視聴者に感動を送り届けた。

 歌手を盛り上げる司会を讃える声も多く、「司会の三人のバランスが良かったから。二宮くんはさすがのうまさで慌てることなく的確に対応していたし、内村さんはほっこりされてくれたし、架純ちゃんは落ち着いていたから」(東京都/20代/男性)と称賛の声があった。その一方で「あまり満足しなかった」では、「好きなアーティストが出ていない」(茨城県/10代/男性)の意見が老若男女からあり、音楽の趣味の細分化を感じさせる意見があった。「まったく満足しなかった」については、「昔のように21時から、で十分な気がする」との声も見受けられた。

■裏番組とザッピング視聴者も多数 民放1位の『ガキ使』視聴の声も

 他局とザッピング視聴をしていたユーザーも多く、『紅白』放送時に観ていた番組については、前述のように、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』(日本テレビ系)を挙げる声が64.1%だった。そのほか、『RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017』(フジテレビ系)に7.3%、『くりぃむVS林修! 超クイズサバイバー2017』(テレビ朝日系)に3.1%などが投票。また、3年ぶりにゴールデン帯に復活した『第50回年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)は、「職場のテレビでやっていた」(埼玉県/40代/男性)などで視聴率8.4%を獲得。

■歌唱曲はデジタルシングルランキングで急上昇 やはり『紅白』人気は健在

 『紅白』放送の余波として、1/15付オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで“紅白効果”が顕在化。1位は安室「Hero」が獲得。欅坂46「不協和音」は前週55位から5位と驚異のジャンプアップを記録した。このほか、6位は平井堅「ノンフィクション」、7位は三浦大知「EXCITE」、8位は乃木坂46「インフルエンサー」、9位はSHISHAMO「明日も」、10位はWANIMA「ともに」と7作がTOP10入りした。

 17年の年間視聴率ランキングでは、例年通り、『紅白』が1位と2位を独占。スマホが普及し、余暇の過ごし方がこれだけ多様化した現代において、これだけの求心力を持つコンテンツは唯一無二。安室、桑田の特別出演、YOSHIKIの復活劇など見どころも多く、内村のファミリー感を出した司会ぶりに視聴者が共感し、満足度の高い『紅白』となった。

【調査概要】
調査時期:2018年1月5日(金)〜1月10日(水)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

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  • 『第68回NHK紅白歌合戦』の司会を務めた内村光良/写真:片山よしお
  • 紅白の余波でデジタルシングル(単曲)ランキングで急上昇した欅坂46/(左から)菅井友香、土生瑞穂、小林由依、鈴本美愉、尾関梨香、石森虹花(C)ORICON NewS inc.

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